2008年2月 3日 (日)

大河ドラマ「篤姫」・第5回「日本一の男」

今週は
降ってわいた於一(篤姫)@宮崎あおいの
縁談に
肝付尚五郎(後の小松帯刀)@瑛太が
苦悩するお話。
 
 
見所は尚五郎の悶絶ぶりで,
水をかぶったり,木刀を振ったり,
あげくに
なぜか琵琶を鳴らしたり。
 
琵琶といえば
去年の大河では
あのお方がよく鳴らしていたけど,
そのうち
尚五郎が
「我は毘沙門天の化身なり」とか何とか
言い出さないだろうか,
などと見ていて心配になった頃合いで
意を決した尚五郎が
今和泉家の屋敷に突入。

 
島津忠剛@長塚京三に
於一の嫁取りを申し出て
首尾良く
嫁取りOKと縁談お断りの了解を取ったのだが・・・

歴史上の事実として
於一が尚五郎と結婚するはずがないわけで,
思いの丈を吐露して
鼻息の荒い尚五郎が
すぐに奈落の底に突き落とされるのは明らか。
何だかなあ。
 
 
 
さて
尚五郎の申し出を受けた翌日,
藩主・斉彬の招きで登城した忠剛は,
てっきり縁談のあっせんかと思って
断りの返事をしたのだが,
斉彬の話は
於一を島津本家の養女にしたい
という意外な内容だった・・・
というところで次週に続く。
 
 
 
 
今回は,
ホント,見ていて尚五郎が哀れで
何とかならんもんかいな,
大河ってよく歴史的事実をちょこっといじったりするし,
とか思ってしまうのだが,
さすがに,
尚五郎が於一を嫁にする展開になったりしたら
架空戦記みたいになって無理があるし,
そもそも
「篤姫」が誕生しないことになって
看板に偽りありになってしまうしねぇ。
 
結局,
去年の勘助と諏訪の姫様みたいな
プラトニックな関係になっていくんだろうか。
ただ
勘助は由布姫と割とよく会っていたけど
本家の姫様になった以降の篤姫と尚五郎は
もうほとんど
会える見込みがなさそうなんだよな~。
会えるのと会えないのとで,
どっちが酷なのかはよく分からんが。
 
 
 
来週は第6話「女の道」。
 
何やら菊本を軸に
ハードな展開になりそう。
予告映像で尚五郎さん泣いてるし。

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2008年1月27日 (日)

大河ドラマ「篤姫」第4回「名君怒る」とりあえずレビュー

先週の第3回「薩摩分裂」は見たんだけど,
レビューはさぼってしまった。
ちょっといい話,
という感じのストーリーだったんだが,
総集編では削られそうな話ではある。
 
自分としては
まぶたの上に墨で絵を描いてまで
笑いを取りに行った
於一@宮崎あおいの体を張ったギャグが
印象に残った程度。
 
あ,そうそう
大久保の母・フクの怒った眉毛を見て
由布姫って目から上はお母さん似なんだね,
と強く思ったことも付言しておこう。
 
 
で,今週の「名君怒る」であるが,
於一(篤姫)が対面かなった藩主・斉彬@高橋英樹に
ずけずけと「お由羅騒動」関係の処分に関する質問を行って
斉彬を表面的にちょっと怒らせるけど
その実,斉彬はそんな於一を気に入っていた,
という何とも予想通りの展開で,
これまた総集編では削られそうな気がする。
 
 
まあ,今のところ,
主要人物が徐々に絡み出したところだから
視聴者の予想を裏切る展開も
むずかしいとは思うのだが。
 

それと
斉彬,本心では全然怒ってないな。
サブタイトルに「怒る」と入れるからには,
もうちょっと怒ってほしかった。
 
たとえば
  
 
 於一「処分されるべき者が処分されず,
     許されるべき者が許されないのは
     なぜなのでございますか?」
 
 (於一,斉彬を上目遣いに睨み付ける)
 
 斉彬「・・・・その方,余のまつりごとに
    不服があると申すか!?
    そこに直れ!!」
 
 (斉彬,抜刀して於一に斬りかかる。)

 於一「ぎゃーっ!!」
 
 (於一,肩先を切られて仰向けに倒れる)
 
 小松清猷「殿,どうかおこらえくださいませ!!
     姫さま,下がられよ!!」
 
 斉彬「ええいっ,邪魔立ていたすなっ!」
 
 小松「ぐはーっ!!」
 
 (斉彬,小松を一刀のもとに切り捨てる。)

・・・・とか。
初対面エビで
ここまで話を作るとやりすぎか。
 
 
ともあれ,
藩主の斉彬から郷士の西郷,大久保まで
於一のことを気にしているという
「巧名が辻」テイストで
今後も話が進んでいきそうな。
 
 
 
次回は第5回「日本一の男」
なんか植木等が出てきそうなサブタイトルだ。



 
 

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2008年1月13日 (日)

大河ドラマ「篤姫」第2回「桜島の誓い」とりあえずレビュー

自分は
どうも「風林火山」のキャストが
まだ頭から抜けきれないのか,
篤姫@宮崎あおいが「姫様」と呼ばれるために
諏訪の姫様の
不機嫌な眉毛を思い浮かべてしまう(笑)。
 
と思っていたら,今週は
諏訪の姫様(の中の人)の母上(真野響子)が
大久保利通の母親・フク役で出てきた。
大河は多分93年「炎立つ」以来じゃないかな。
 
 
ところで
今週OPを見ていて気が付いたんだけど, 
肝付尚五郎(後の小松帯刀)@瑛太は
OPクレジットで主人公の篤姫の次の位置。
 
ということは
「風林火山」でいえば晴信,
「功名が辻」でいえば一豊様と
同じ立ち位置になるわけで,
小松帯刀がこれほど重要な役になるとは
原作読んでいないこともあって 
けっこう意外であった。
 
史実としては
幕末において非常に重要な人物なんだけど
明治3年に亡くなっているんで
明治政府では活躍できなかったせいか,
ドラマとかでは
あんまり目立たないみたいなんだよね。
 
 
さて,
今週のストーリーは
篤姫が先週同様,
肝付尚五郎と友達以上・恋人未満の
関係を続けつつ,
調所広郷@平幹二朗とも心の交流を遂げるという展開。
 
篤姫,尚五郎にものすごく強気で
尚五郎はたじたじ。
この二人の関係が
最終回付近の江戸無血開城に生かされるんだろうかね。 
 
 
それから,
調所さん,篤姫のことを
島津斉興公と話をしている最中に思い出したり,
はたまた自害の直前に思い出したりと
非常に気にとめていたけど,
やはり惚れていたんだろうか?
 
年齢は祖父と孫娘くらい離れているけど
去年の勘助と由布姫だって
原作ではそのくらい離れているしな。
 
篤姫の方も
調所さんのことを好きでしたと言っていたから,
調所さんも少しは報われたんじゃないかと思う。

 
 
調所さん関係でのちょっとした見所は
阿部正弘@草刈正雄が
島津斉彬@高橋英樹と示し合わせて
調所を詰問する場面。
 
これって05年「義経」で言うと
平知康が藤原秀衡と組んで
後白河院を責めているという構図だ。


 
島津斉興@長門裕之は
本大河では悪役的位置づけなんだけど,
「どんど晴れ」の平治さんのイメージがあるせいか,
どうしても
頑固だけど本当はいい人に見えてしまう(笑)。
 
実際,調所の自害に際しては
家臣思いのちょっといい人であることが判明。
そのうち篤姫を座敷わらしと呼んだりは・・・しないか。
 
それに比べてお由羅の方@涼風真世は
調所の死を良かったと喜んだりして
ちょっと冷徹。
呪詛騒動の際には
生き霊となって床下に表れたりして,
なかなか凄いかも。

 
それにしても
第1回の篤姫がお腹にいる時に
母親・お辛の前に現れた謎の坊さんといい,
今回の生き霊といい,
どうも本大河は
「義経」ばりのファンタジー路線に行きそうな気もする。
 
 
次週は第3回「薩摩分裂」。
松坂慶子が登場の模様。
 

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2008年1月 6日 (日)

大河ドラマ「篤姫」第1回「天命の子」とりあえずレビュー

今年の大河「篤姫」は
勘助が討ち死にした第4次川中島から
270年余り後の幕末の話。
 
幕末が取り上げられるのは04年「新撰組!」以来,
薩摩出身者が主人公となるのは
実に90年「翔ぶが如く」以来のはず。
「風林火山」が
88年「武田信玄」を意識した作りだったように
本大河にも「翔ぶが如く」のオマージュが入ったりするかも。

 
それにしても,
視聴率的に苦戦することが多い幕末物の大河だが,
本作はジンクスを破ることができるかどうか。
 
 
さて,
OPは
CGと実写を交えた作りで
主人公の篤姫@宮崎あおい本人が登場。
 
穏やかな音楽は
89年「春日局」のOPを
彷彿させるイメージのものである。
 
出演者のクレジット表示は
過去2年間,横書きだったものが
本大河では縦書きに戻った。
なんでだろ? 

外国人の出演が多数見込まれる
本大河のような幕末物こそ
横書きが便利そうな気がするんだけど。 
 
 
出演者を見ると
 
 島津斉彬@高橋英樹(「義経」で藤原秀衡)
 調所広郷@平幹二朗(同・後白河院)
 西郷隆盛@小澤征悦(同・源義仲)
 阿部正弘@草刈正雄(同・平知康)
 
と第1回だけでも
05年「義経」と共通する顔ぶれが多いことに気付く。
 
今後も松坂慶子や稲森いずみの登場が
予定されているようで,
「義経」のキャラとごっちゃになりそうな気が(しない?)。
 
 
 
本編の方だが
於一(おかつ,後の篤姫)の誕生,子供時代と
後のお由羅騒動の導入部分とが
両者絡みつつ並行して描かれていた。
 
ま,今回は
登場人物の顔見せ程度といった感じかな?
 

於一の少女時代の子役は
宮崎あおいによく似ており,
「義経」の神木隆之介君以来のヒットと言える。
演技も上手かったし。
 
 
気になったのは
宮崎あおいになってからの於一と
肝付尚五郎(小松帯刀)@瑛太の
標準語での現代口調の会話。
 「でしょ?」「はい?」「さあ?」とか
いう台詞回しである。
 
私自身は
時代劇口調や地方語に
こだわる必要はないと思うのだが
(完全に過去の時代の言葉を再現したら,
そもそも視聴者が理解できないし)
今回は
現代口調の登場人物がいる一方で
時代劇口調や薩摩語で話す登場人物もおり,
一貫していないところに
違和感を感じたという次第。
 
まあ,西郷が現代口調の標準語で話したりしたら
それはそれで違和感があるのも確かなんだが・・・。

 
 
それと,
調所広郷の屋敷に乗り込んでしまう於一には
早くも「巧名が辻」化の気配を感じるのだった。
  
 
 
次回は第2回「桜島の誓い」
 
平幹,早くも退場する模様である。

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2008年1月 1日 (火)

風林火山総集編

あけましておめでとうございます。
 
さて,大晦日に一挙放送された
大河ドラマ「風林火山」の総集編のレビューをば。
 
 
この「風林火山」の総集編,
風の巻,林の巻,火の巻,山の巻の4つに分けて
放送されたのだが,
個人的にちょっと驚いたのがOPのクレジット。
 
過去大河の総集編では
多数の出演者を
映画のエンドロールみたいに流していくのが
通例であったが,
今回は本編準拠の流れないクレジット。
よく収まったな,という感じである。
 
まあ,その分,
かなりのキャラの登場が割愛されていたのだが。
美瑠姫とか出てこなかったし。
 
 
そしてそのOPクレジットの中でも
当ブログが
本放送時から注目していた花枠について
3ヒロインの優劣関係は
総集編では次のとおりだった。
 
 風の巻→ミツ@貫地谷 しほり
 林の巻→由布姫@柴本幸(ミツは由布姫に譲る)
 火の巻→由布姫@柴本幸(リツは由布姫に譲る)
 山の巻→リツ@前田亜季
 

何と,
本放送時に1回しか花枠を取れなかったリツが
総集編4本のうち1本の花枠を獲得。
まあ,
全般的に見ると由布姫の強さは否めないのだが。
 
リツとミツはどちらが優先か,
という点も個人的には興味があったのだけど
結局,同じOPでクレジットされることはなく不明。
 
 
それにしても
今回の総集編,
出演者による座談会とか
よく分からないコントとかの
特典映像の挿入のない
シンプルなものだった。

ああ,やっぱり本格大河の総集編って
こういうシンプルなものなんだろうな~,
と思いきや。
 
 
特典映像は夜の紅白にあった。
 
ガクトが上杉謙信になりきっての熱唱。
 
大河の本編からそのまま登場したような
鎧姿のガクトに
大河ファンは大喜びしたのでは?

「風林火山」見ていない視聴者は
置いてけぼりをくったと思うけどね。
 
 
もしかしたら
勘助@内野聖陽とかの友情出演があるかも,
と期待したのだが,
さすがにそれはなかった。
ちょっと残念。
 
その代わりというわけなのか,
「風林火山」本編のシーンが
ガクトの熱唱の間に挿入されていたけど,
妙に宇佐美定満@緒形拳が目立っていた。
景虎との同時登場シーンが多かったからね。

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2007年12月16日 (日)

風林火山最終話「決戦川中島」レビュー(とりあえず)

当ブログ,更新が開いてしまいましたが,
今週は最終話ということでちょっとだけ。
 
 
1話分増えたせいもあってか,
ノベライズ版と細部がかなり異なっていました。
台詞とか。
 
 
勘助は以前に危惧したとおり,
弁慶化してしまいました。
内野聖陽さんの熱演はよかったんだけど,
あんだけ刀でバッサバッサ切られて,
槍でグサグサ刺されて,
弓矢も刺さって
あげくに鉄砲玉多数受けて
まだ死なないってのはないだろ,と。
赤マフラーじゃないんだから。
 
それに対して
平蔵@佐藤隆太は
摩利支天のペンダントを手渡されそうになった瞬間,
矢一本でばったり(笑)。
おそるべし,不幸のペンダント。
まあ,
結局は
あの妙に声の若い老婆・ふくに
助けられたようですけどね。
 
そういや,ふく@緑魔子が
今週のOPクレジットでは
後ろから2番目の位置。
あの「盲獣」のヒロインに
大河でお目にかかれるとは驚き。
あの声で
「その男は,変だった」と言ってほしかったかも。
どの男が変なのかは・・・はてさて。
 
 
で,
OPクレジットといえば
最終話の花枠は由布姫@柴本幸。
幽霊(?)になっても
やはりメインヒロインの立場は強かったようで。
リツが花枠を取ったのは結局1回だけ。
 
そして
ヒロインといえば
本大河のファーストヒロインにして
勘助の妻でもあるはずのミツ@貫地谷しほり,
最終話でも勘助にまったく思い出されもせず,
このまま不遇のヒロインとして終わるかと思いきや,
本編ラストが彼女のセリフでした。
大河スタッフの粋な計らいかな。
 
ついでに
今日の「生きもの地球紀行」の次週予告で
カピバラが露天風呂に入っていたのも
粋な計らいだったりして。
 
 

あとは気が向けば
まとめのレビューをアップしたいと思いますが,
本日はこんなところで。

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2007年11月18日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第46回 「関東出兵」

今週のOP「花」枠は
2度目の「由布姫(回想)」でした。
 
サードヒロインたるリツにとっては
来週辺りが
「花」枠のラストチャンスになりそうですが
はてさて。 
 
 

○勘助と勝頼と香坂虎綱と
 
永禄3年,諏訪高島城にて
四郎クンが元服して
「諏訪勝頼」になりました。
OPクレジットも「諏訪勝頼」。
 
山本勘助@内野聖陽,
ちょっと目を潤ませながら
烏帽子を四郎クンにかぶせました。
 
 
 
さて,
信玄の「川中島に城がほしい」という命を受け,
勘助は早速に新たな城・海津城を築きます。
この海津城には
アバレキラーこと香坂虎綱が城代に着任。
 
完成した海津城の曲輪(マルイウマダシ?円い馬だし?何それ?)で
語り合う勘助と香坂ですが,
勘助,ふと香坂に年齢を尋ねます。
34歳ですと応える香坂に向かって,
「妻を娶らぬとは何故じゃ」と重ねて訪ねる勘助。
そんなの
御屋形様のために決まってるじゃないですかい。
信玄公のラブレターまで後世に残ってるんだし。
 
しかし,
驚いたことに(?)
女人の心を惹かれないのかという勘助の問いには
香坂はNo!と答えます。
 
これを聞いた勘助,
我が軍略の奥義を知りたければ
府中の屋敷を訪ねてこい,
そなたに授けたいものがある,
と伝えます。
 
な~んか,
勘助の謀略っぽいですが,
香坂は真に受けて来週辺り勘助の屋敷を
訪ねることになりそうです。
 
授けたいものって,何だろ?
呪いの摩利支天ペンダントとか。


 
○鉄砲玉が当たらない景虎 
 
その頃,
長尾景虎の方は
関東の軍勢10万を集めて
北条攻めを敢行。
 
途中で
名族・成田氏の
当主・成田長泰の忍城に寄った際に
その妻の井川遥に
富士山を見せてやるとか何とか言って
自分の陣に同行しちゃったりしています。
その積極性を
どうして浪に対して
発揮しなかったのやら。
哀れなナミちゃん,
出家したかと思っていたら
保険のCMに出たりしていますな。
 
 
で,
小田原城を3日で落とすと
井川遥に豪語した景虎でしたが,
3日たっても城を落とすどころか
城外の北条軍による荷駄隊襲撃で
逆に自軍の物資補給が危うい状況に。
 
 
そこで何を思ったのか,
景虎はたった一人で小田原城の城門前に行き,
座り込んで酒を飲むというパフォーマンスを開始。
どうにも天才の考えることは
よく分かりまへんな。
 
宇佐美は
「御屋形様は敵に侮られまいとしておる」と言いますが,
ナミちゃんのパパ(直江実綱)の言うとおり
「血迷われたか」というのが一般的な見方でしょう。
 
 
北条側もこの機を逃さすなとばかり
景虎に雨あられと矢を射かけ,
鉄砲で射撃をしますが,
なぜか1本の矢も1発の玉も命中しません。
よっぽど射撃が下手なのか,
北条兵は。
 
 
そうこうするうちに
ようやく1発が景虎の手にある盃に命中しますが,
鉄砲玉ははじかれてしまいます。
景虎の盃は金属製の模様。
 
先週の桶狭間の今川義元公は
天に向けて差し出した盃(たぶん陶器)に
鉄砲玉が命中して割れたために
腰が抜けてそのまま討たれてしまった
ことを考えると
盃が陶器か金属製かの違いは
両雄の運命に大きな影響を及ぼしたようです。

まあ,あの景虎ならば
仮に盃が割られたとしても
今度は壺から直に酒を飲みそうな気もしますけど。 


 
○その他
 
今回の駒井クン,
出番は一瞬でしたが,
凛々しい兜姿でした。
ちょっと珍しい。
 
 
伝兵衛&葉月のサブストーリー,
ついに伝兵衛がプロポーズを決行。
成否は次回を待つべし。
それにしても
葉月のキック&”チーン”という鐘の音,
本当に大河のワンシーンなのかと耳を疑いました(笑) 。
 

 
○第47回 「決戦前夜」
 
来週は最終決戦前の
一休みの回のようです。

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2007年11月11日 (日)

第45回 「謀略!桶狭間」

風林火山の物語上の年代が
本話で永禄3年(1560年)に突入。
 
この永禄3年は
「功名が辻」第1話(「桶狭間」)の年でもあるわけで
今後の「風林火山」のストーリーは
「功名が辻」と年代が重ねっていることに。
 
ついでに言うと
再来年の大河「天地人」の主人公・直江兼続が
生まれたのもこの年のこととされてますね。
  

 
○「武者震いがいたしまする!!」
 
永禄三年正月,
今川義元@谷原章介は
家臣たちを前に
年内の尾張攻略と織田信長打倒を
高らかに宣言。
 
既に家督を氏真に譲っている義元ですが,
若々しくてイケメンです。
そういや,今年の義元公は
メンズノンノ出身でしたな。
 
 
義元の発言を受けて
久しぶりに登場の庵原之政@瀬川亮,
「武者震いがいたしまする!!」
と発言,
一部の視聴者の期待に応えてくれました。
ありがたや。 
 
義元公も「ワレもじゃ」と
うれしそうに庵原に応じます。
やっぱり期待していたのかいな?
 

しかし,
意気込みとは裏腹に
義元公はその年の四月になっても
尾張侵攻ルートについて
まだあれこれと思い悩んで
評定を開いていました。
 
デスラー雪斎がいれば
とりあえず一案を出し,
義元と議論を重ねながら
侵攻ルートを決めていくのでしょうが,
今の今川家には
作戦に決定打を出せる人材がいない模様。
 
 
ちなみに
去年の「功名が辻」第1話において
近江にいた千代が
戦さ(野良田の戦い)で父親を失い,
母親も千代をかばって落命,
更に六平太は千代を逃がすために
敵兵と組み合って谷底に転落,
という悲劇にあっていたのは
この頃のことだと思われます。
 
 
○太吉は間者?
 
その頃,勘助は
府中の屋敷で伝兵衛,太吉と共に
尾張の地図を開いて
想定される今川軍と織田軍の動きを
検討中でした
・・・・って,
以前にサニー板垣から
「使えるようになった」と評された伝兵衛はともかく,
なぜに太吉がこの場に!?
 
しかも,太吉は
桶狭間に織田の侍が馬をしきりに走らせている,
という情報まで勘助にもたらします。
 
いったいオノレは
いつの間に情報を?
聞いた勘助はビックリしていましたから,
勘助が調査を命じたはずはないですしねぇ。
実は太吉は
どこかの国から派遣された間者だったりとか。
 
 
 
○謀略!勘助
  
で,この後の展開ですが,
勘助は駿河に出かけて庵原之政に頼み,
連れだって義元公と寿桂尼さまに面会。
頼まれもしないのに,
自分なら迷わず清洲城に攻め入ります,
織田信長は砦が危うくなったら直ちに城を出ますから,
もし義元様が大高城か鳴海城に向かったら危ないです,
などと,
今川軍の進むべき道についてアドバイス。
 
 
勘助の厚かましい態度に激怒した義元公は
寿桂尼さまのとりなしもあって
話だけは聞きましたが,
話が終わったらさっさと下がれ,
と勘助に命じます。
 
 
数日後,
尾張に出陣した義元は
勘助の予想どおりに
信長が清洲城を出たという報を受けますが
大高城に向かうことを決定。
 
勘助嫌いの義元は
意識的にか無意識にか
勘助のアドバイスに反する行動を選んでしまいました。
 
5月19日,今川軍本隊は
太田城に向かう途上で
桶狭間で休憩。
そして
義元を織田軍の鉄砲玉が襲い・・・・
 
 
ということで,
本大河では
今川本隊に桶狭間通過ルートを選ばせたのは
勘助の謀略ということのようです。
 

勘助の歴史的事件への関与度は
去年の千代なみになってきた感があります。
千代は「戦は嫌い!」で
勘助は「戦は我が人生のごとし」ですから
ベクトルは逆ですけどね。 
 
 
あと,
今週の冒頭シーンの信玄との会話からして
勘助は
先週の信玄暗殺計画の発端が
「長尾か村上のはかりごと」という認識は
あるようですね。
それなのに
なぜ先週ラストから
その長尾ないし村上よりも
寿桂尼さまのことを憎しみ続けているのか,
私的にはいまひとつ納得がいかないのでした。
 
 
  
○その他
 
京の都から半年ぶりに戻ってきた景虎,
不在中に出家しちゃったナミちゃんのことを
忘れてしまったのでしょうか。
来週予告を見ると
何か別の女性に好意を示していそうな感じだし。
 
 
それと,
冒頭の武田家臣団会議の最中,
逃走した長笈を討ち取った旨を
報告してきた飯富虎昌が,
信玄暗殺計画に今川は関わっていないと
主張するのを聞いて
信玄は「もうよい,下がれ」とか言っていましたが,
宿老かつ嫡男の守役である飯富に向かって
家臣団会議からの退席を命じるのって
問題ないのけ?
 
 
 
○次回は第46回 「関東出兵」
 
予告映像で
景虎がムチをビシッ!バシッ!
いったい何なんだ!?
 

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2007年11月 5日 (月)

大河ドラマ「風林火山」第44回 「信玄暗殺」

前回はリツのせいで(?)
全般的にコメディチックな展開だった
「風林火山」ですが,
今週はどシリアスな展開に。
 
 
 
○オープニング
 
お屋形さまのクレジットは
第1回以来の「武田信玄」になりました。
(前回は「武田信玄(晴信)」)
 
「花」枠はノンクレジット。
リツは「花」枠直前のクレジットでした。
今回のように登場人物の少ない回で
「花」枠に座れないようだと
リツが「花」枠に座る日が来るのは
ちょっと期待薄かも知れません。 
 
 
トリグループは
寿桂尼→宇佐見定満。
登場一瞬の緒形拳が
大活躍の藤村志保を抑えての
大トリでした。 
 
 
 
○寿桂尼&平蔵コンビ,暗殺をそそのかす

今週,ストーリーを動かしたのは,
寿桂尼さま&平蔵という意外なコンビ。
 
宇佐見から
寅王丸を信玄暗殺の刺客に仕立てるように
命を受けた平蔵は,
駿河に乗り込み,
首尾良く寿桂尼との面会を果たして
仇討ちのため旧主・諏訪頼重の子息・寅王丸と
接見したいという希望を伝えます。
 
寿桂尼さまは
今川家の当主・義元にことをはかります。
 
雪斎殿亡き後の
今回の今川家会議は
義元公と寿桂尼さまの二人だけ。
あのア・・いや,氏真公は
いかがした?

で,義元公は
寅王丸にそんなことできるわけない,
と疑問を提示するも
寿桂尼さまは強引に
平蔵に寅王丸を会わせることを決定。
何のために
義元公にはかったのか
これじゃ分かりません。
 

平蔵の元に戻った寿桂尼さまは
善は急げというわけで
寅王丸改め長笈を呼び寄せます。
 
 
 
長笈に向かって
武田家が諏訪家の仇敵であることを
話す平蔵ですが,
どうにも遠慮がちで,
由布姫の件に
触れたところで遂に絶句してしまいます。
やはり
平蔵はこの手の策略の実行には
不向きなようです。
 
が,ここで
寿桂尼さまから
思わぬ助け船。
由布姫は殺されたようなものじゃ,
と先々週の景虎のセリフと
同じようなことを言って
長笈をあおります。
 
ここに至って長笈はついに
信玄暗殺計画の実施を決意。



 
 
 
 
○信玄暗殺未遂
 
こうして
平蔵と共に甲斐に向かうことになった
長笈ですが,
平蔵に妻子がいることを知るや
平蔵の同道を断り,
単身で甲府に乗り込みます。
 
 
長笈が目を付けたのは
於琴姫のいる積翠寺。
平家物語を語って聞かせる僧として
乗り込んだようです。
 
 
平蔵の方は
分かれたものの心配になって
積翠寺を見張っていましたが,
太吉と伝兵衛に見つかり,
勘助の屋敷に連れて行かれてしまいます。
平蔵には
間者の真似事も無理みたいです。
 
こうなってくると
平蔵にこんな役割を与えた
宇佐見の人を見る目のなさに
腹が立ってくるような気もします。
 
 
平蔵がそんなことになっているとも知らず
積翠寺を訪れた信玄との面会を
遂に果たした長笈は
平家物語の最中に居眠りを始めた信玄に
近づいて,
一気に刺殺しようとします。
 
が,これは信玄の罠でした。
寝たふりをしていた信玄に長笈は
取り押さえられてしまいます。
 
 
平蔵から事情を聞き出した勘助が 
積翠寺に駆けつけた時には
長笈は既に信玄の前で
がっくりと打ち萎れていたのでした。

 
 
○義信暗殺未遂
 
信玄は長笈を
躑躅が崎館に連れて行き,
武田不動明王の前で
謝罪。
 
その上で,
かつて寅王丸を可愛がってくれた大井夫人や
生母・禰々のことを話して聞かせます。
 
信玄の意外な言動に
長笈は混乱し,
殺意は薄れていきました。
 
 
信玄の太陽政策が成功したか,
と思ったその時,
突然,怒鳴り込んできたのが義信。
背後からは三条夫人と萩乃も付いてきています。

 
その義信,
「この者が父上に刃を向けたはまことにございますか」
などと長笈を非難したものですから,
信玄の太陽政策は台無しに。

信玄は渋い顔をしながら,
「控えよ!」と怒りますが,
義信の非難は止まりません。 
 
どうにも相性が悪いようですな,
この親子。
 
 
そしてこの相性の悪さは,
今回,
父親・信玄が暗殺されそうになったことに
怒っている当の義信が10年もしないうちに
父親の暗殺未遂を起こすという
ところまで行ってしまうわけでしで,
何とも皮肉な話。
 
 
話を戻すと,
義信の怒号を見かねた勘助は
義信をなだめようとしますが,
義信,
今度は由布姫を持ち出して
勘助に食って掛かります。
確かに勘助にとっては
由布姫ネタは痛いところ。
  
 
姉の由布姫のことまで非難された長笈は
目を潤ませながら
今や恨みも消えました,
といいながら,
両手を広げたポーズで
義信に近づいていきます。
 
 
空気を読むのに敏な勘助は,
ヤバイッ!と直感して
長笈と義信の間に立ちますが,
義信は「無礼者!」と言って
勘助をどかしてしまいます。
 
 
その瞬間,
長笈は義信の腰の短刀を
奪い取り,
義信めがけて突進。
 
しかし,短刀は義信ではなくて
止めに入った萩乃の胸にグサッ!


三条や義信の嘆きもむなしく,
萩乃は絶命するのでした。
 
 
 
○勘助,怒る
 
その夜,
屋敷に戻った勘助を待っていたのは
平蔵の脱出,逃走。
というか
事実上,伝兵衛と太吉が逃したらしいです。
 
勘助は
伝兵衛をグーでパンチ。
暗殺の首謀者のことを平蔵から
聞き出したかったんでしょうね。
 
それと
逃したことで伝兵衛が罪に問われる
可能性もあるわけでして,
軽率なことしやがって,という意味合いも
あるんでしょうか。
 
 
殴られた伝兵衛は
裏で糸を引いているのは駿河の寿桂尼だ,
平蔵に何ができるか,
と抗弁。 

それを聞いた勘助が
「寿桂尼・・・寿桂尼め・・・」と怒りを
露わにしたところで今週はエンド。 
 
 
それにしても勘助,
周囲に嫌われていた今川家食客時代に
自分に優しくしてくれた数少ない人物である
寿桂尼さまに対して
平蔵の言葉だけで(しかも伝兵衛を通じた伝聞)
怒りを感じて復讐を考えるというのは
ちと軽率ではないかい?
 
平蔵が嘘を言ってる可能性とか
考えなかったんかいな。
 
実際,
寿桂尼は一枚噛んではいましたが,
本当に平蔵の裏で糸を引いていたのは
越後の宇佐見だったわけですし。
 
 
 
○その他
 
今週のストーリーの柱になった長笈役の
柄本佑さんは
去年の太閤殿下の中の人・柄本明さんの御子息。
似ておられますね,確かに。 
 

それと,
今週は
勘助が四郎クンに兵法を伝達するという
歴史好きが思わずニヤリとしそうな
シーンがありました。
今回は途中で飽きてしまった四郎クンでしたが,
次第に勘助から軍略を吸収して
”強すぎる武将”と言われる武田勝頼が
誕生していくことになるんでしょうか。
 
 
 
 
○次週は第45回 「謀略!桶狭間」
 
次回で遂に「風林火山」の時間軸が
「功名が辻」第1話に到達。
そして
久しぶりに登場の庵原之政殿の
「久方ぶりじゃのお!!」
が聞けそうです(武者震いもするかも)。
 

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2007年11月 4日 (日)

舞台「ナツひとり」を見る

昨日,新橋演舞場にて
仲間由紀恵主演の舞台「ナツひとり-届かなかった手紙-」を
昨日見てきました。
単調な悲劇かもと思いきや,
いや~非常に面白かったです。
ところどころコメディや時事ネタを
織り込んであったところがGood!でした。
 
大河ファンの自分としては,
もしかして「功名が辻」のパロディもあるかな,
とちょっと期待したんですが,
それはさすがになかったです。
ただ,
堀尾吉晴役だった生瀬勝久が
仲間由紀恵演じる主人公・ナツの思い人に
なっていたのにはビックリ。
生瀬さんって,元々仲間さん主演のドラマに
よく出演はしていますけどね。
ごくせんとか,トリックとか。
 

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2007年10月28日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第43回「信玄誕生」

今週は最終章を目前にして
一休みといった感じの回でした。
レビューの方も簡潔に。
 
 
 
○リツ,コメディする
 
今週のリツ登場パートは
全体的にコメディタッチでしたが,
特にアバンの部分は秀作。
 
 勘助「(リツに向かって)随分早起きじゃのう」
 
 リツ「早きこと風の如く,にございまする」
 
 勘助「それは左様に軽々しく申す言葉ではない」
 
 リツ「どのように申せばよいのですか?」
 
 勘助「うむ・・・もっと心を込めてじゃ」
 
(ここでOPスタート)
勘助の声「疾きこと 風の如く・・・」
 
 
脚本,演出の方,GJ!でした(笑)。
 
 
 
 
○第3次川中島の戦い
 
景虎の重臣・大熊朝秀@大橋吾郎の
武田寝返りに端を発して始まった第3次川中島の戦いですが,
ほぼセリフとナレーションで説明して終わり。
 
景虎が越後に戻ったという報が
深志城の晴信と武田家臣たちに届けられたシーンで
唐突に出てきた「市川藤若」なる人物は,
晴信が作成した書簡(いわゆる市川文書)の宛名の人物。
 
この市川文書の中に
晴信の使者役として「山本菅助」という名前が
記載されており,
これが
今のところ,勘助の実在を裏付ける唯一の
同時代文書というわけですね。
 
 
時に弘治三年(1557年)。
去年の大河の主人公・千代が生まれたのは
この年のこととされています。
「功名が辻」の時代(スタート時点は永禄3年?)
と重なるまで
あと少し。
 
 
 
 
 
○みんなでスキンヘッドする
 
翌々年の永禄2年,
晴信は出家して「信玄」と号し,
ここに武田信玄が誕生。
 
 
一昨年の「義経」の時には
渡哲也版清盛の特殊メイクのスキンヘッドが
ちょっとだけ話題になったことを記憶していますが, 
市川亀治郎さんは
クランクアップの際の映像で
素の姿でもスキンヘッドになっていましたから,
本当に丸坊主にされたようです。

勘助も
主君に従う+リツ対策のために
出家して「道鬼」と号します。
内野聖陽さん,
スキンヘッドにしても男前ですな。
 

リツの方は
女人ならとうに断っていたではありませんか,
と不満顔。
真実,断っていたのだとすると,
それは姫様へのプラトニックな愛ゆえか,
以前に相木の指摘した”男として云々”のためなのか,
ちょっと気になるところです。
本当は
管領・細川政元みたいに
オカルト(?)に凝っていたからだったりして。
細川政元は
権力維持とか超能力獲得のために
荼枳尼天に願掛けして
女人を断っていたとかいう話があるようですが,
勘助ならば
戦に負けないように願掛けして,
というところでしょうかね。
あ,
もしかしたら,
景虎こそそうなのか。


それにしても,
なんで元から女人を断っていたことまで
リツが知っているのか,
考えてみると,ちょっと不審な気もします。
 
 
そのリツの実父・原虎胤や真田幸隆も出家。
もう出てこないかと思っていた晃運和尚が
幸隆剃髪の場面で登場したのがちょっとうれしい。
 
 
 
 
○浪,出家する
 
同じ永禄2年,
景虎は2度目の上洛を果たします。
 
その景虎の不在中,
景虎に仕えていた浪(直江実綱の娘)が
春日山城を去って出家。
景虎への叶わぬ思いを秘めて,
ということのようで哀れ。
 
ところで,
直江実綱の娘と言えば,
再来年の大河の主人公・直江兼続の正室が
そうなので,
ひょっとしたら浪がそれに該当?
という感じもしますけど,
兼続の誕生は翌年の永禄3年なので,
いくらなんでも
浪(どんなに若く見ても十代後半)が
二十数年後に兼続の正室になるというのは,
うーん・・・あり得なくはないけど,ちょっと苦しいか。
浪と兼続室は別人ということでおk?
 
それにしても
ナレーションの「出家したという」という
伝聞調はなにゆえでごいすか?
 
 
 
 
○次回は第44回 「信玄暗殺」
 
次週は
去年の太閤殿下(の中の人)の御子息のお顔が
拝見できるらしいです。
というか,今週既にちょこっと出てきましたけど。 

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2007年10月21日 (日)

大河ドラマ「風林火山」/第42回 「軍師と軍神」

今週のアバンタイトルは
木曽征伐から戻って
小坂観音院に駆けつけた山本勘助@内野聖陽を
武田晴信@市川亀治郎が出迎えるシーンなんですが,
勘助は
槍を杖代わりに髪を振り乱して登場。
何だか敗残の武者みたいです,勝ったのに。
 
 
○オープニング
 
今週の「花」枠がどうなるのか,
興味津々だったんですが,
ふたを開けてみれば
「由布姫(回想)」というクレジット。
カピ様のセリフじゃありませんが,
そうきたか・・・という感じです。
  
 
軍配枠はノンクレジット。
 
直江実綱@西岡徳馬は
今週もちゃんと登場していたんですが,
なぜか軍配枠の直前のクレジットでした。
 
 
 
○由布姫没後のあれこれ
 
まず甲斐に戻った晴信は
三条夫人@池脇千鶴に由布姫の死を報告,
笛を返そうとしますが,
三条夫人が
「お前様がお持ちになるべきです」と
受領拒否。
 
まあ,
由布姫が血を吐く直前まで
口にしていた笛ですから,
あんまり受け取りたくはありませんな。
 
 
側にいた萩乃はカピ様に
志摩の今後のことを質問。
対立しつつも
自分と同様の境遇にあった志摩のことを
心配している様子です。
勘助が引き取る意向だと聞いて
一安心の萩乃。
  
何か急にいい人モードになった
萩乃ですが,
これって近々の退場を示唆するような・・・

 
 
その頃,当の勘助は,
由布姫の墓に詣でて
墓標の雪を払い落としながら
「姫様,お寒くありませんか」とか話かけていました。
 
由布姫の回想シーンはここで挿入。
 
その後,
勘助は墓に向かって平伏しながら,
四郎様は
姫様の気高きお心,
御屋形様の思慮深きお心,
そして
勘助の知略と命を受け継いで,
立派な武将となって墓前に参られるから
ご案じ召されるな,
と語りかけるのでした。
 
歴史の結果を知っている視聴者としては,
何とも微妙なセリフです。 
少なくとも
気高きお心は
四郎様に引き継がれたようですが・・・。
 
 
 
年が明けて弘治2年,
その四郎クンの行き先が
高遠城に決定。
 
勘助は
高遠城に移る前に
四郎様に会っておこう,
ということで
四郎の現住居・諏訪高島城を訪れます。
 
勘助の前に現れた四郎クンは
少年時代のカピ様そっくり,
というより
完全に同一人物(池松壮亮の二役)。
これで
勘助の子じゃないかという一部の疑惑も
晴れることでしょう。
 
むしろ,
今のカピ様が少年時代とあまりに違うので
晴信途中で入れ替わり疑惑が出てきそうな気が。
 

四郎クンは
勘助と離れるのが不安なのか,
「また,そなたに会えるのじゃな?」と
心配げに勘助に語りかけます。
勘助は
うれしさ半分,つらさ半分の表情で,
「いつでもまた,はせ参じまする」と返答。
 
と,
よく見ると四郎クンの胸には
「呪いの摩利支天のペンダント」が・・・。
これは晴信バージョンの方でしょうか。
過去,
禰々→由布姫と
諏訪家の関係者に不幸をもたらしてきた
呪いのアイテムだけに,
今後の四郎クンが心配です。
 
 
 
四郎クンが秋山信友に連れられて
高遠城に出立した後,
勘助は残された志摩に向かって
「志摩,儂のところに来い」と告げます。
 
勘助,いきなり志摩にプロポーズ!?
先週,由布姫に
無理やり約束させられた嫁取りを
志摩相手に実現するつもりなんでしょうか。
由布姫,
たしかに「誰でも良い」とか言ってたけど。
 
しかし,
志摩は死ぬまで四郎様に仕えたいと言って
勘助の申し出を拒絶(というか完全無視),
勘助のビックリ嫁取り作戦は失敗に終わりました。
 
 
  
 
○勘助と景虎,対面する
 
この年,越後では
長尾家の重臣の間で
内紛が勃発。
 
長尾家臣団会議の場で
大熊朝秀@大橋吾郎が
土地争いの解決案に不満をぶちまけ,
これに金やんの息子(柿崎)と直江が応戦,
宇佐見定満@緒形拳が
なだめるという展開に,
聞いていた長尾景虎@ガクトが
ブチ切れ,席を立ちます。
 
次のシーンで
誰かが寂しく膝を抱えているので
誰かと思ったら 
退席した景虎でした。
まさか
あの軍神が自室でいじけてるとは,トホホ。
 
 
それから月日が少したちまして
弘治2年6月,
突如,景虎が出奔。
 
宇佐見と直江は
景虎の姉・桃と義兄の長尾政景を頼ったところ,
桃は景虎がマザコンだと指摘(大意),
宇佐見は出奔先が高野山だと見抜き,
直江と政景は高野山に。
 
 
その頃,
志摩に振られて(違う?)傷心の勘助も
流浪の旅に出発,
これまた高野山に向かい,
旧知の高僧・清胤@佐藤慶と面会していました。
 
ところが
この清胤は景虎の師でもあり,
景虎もまた清胤を訪ねてきたものだから,
さあ大変。
景虎が清胤との面会を終えた後,
勘助と景虎は寺の庭で
大立ち回りという展開に。
 
去年の「功名が辻」では
千代が歴史上の有名人に絡んだり,
有名場面に顔を出したりするのを
ご都合主義だと批判する向きがあったようですけど,
風林火山も今回の展開を含めて
結構ご都合主義ではありますな。
 
 
ともあれ,
二人の大立ち回りは
清胤の一喝で水入りに。
さすが,
前世は
源頼義であった
お方だけのことはあります(93年「炎立つ」)。
あ,
武田信玄だったことも
ありましたっけ(83年「徳川家康」)。
ついでにいうと,
勘助が前世(?)で
水戸藩主・徳川慶篤だったときに
家臣役で登場していましたな(98年「徳川慶喜」)。
「徳川慶喜」には
三条夫人やメンズノンノ小山田,忍芽に諏訪頼重まで
出ていたんですが,
なぜか未だに総集編のビデオ化すらされてません。
モッ君と喧嘩して負ける勘助が見たいのに~。

 
 
ええと,話を元に戻すと,
清胤の導きにより
景虎・勘助の二人は仲良く曼荼羅を見学,
さらに一緒に食事をとることに。
互いに冗談を言い合って笑い合うなど
だんだんとうち解けていきます。
 
そうこうしているうちに
景虎を追っかけてきた政景と直江が
高野山に到着,
景虎に
大熊の謀反を告げた上で
家臣たちの起請文を渡します。
景虎は越後に戻ることを決意し,
出奔騒動はここに終結を向かえたのでした。
 
 
勘助の方も甲斐に帰投,
リツの嫁取り話を
リツを養女に迎える形で
納めます。
 
これでどうして解決になるの?
という気もしますが,
勘助としては
志摩の嫁取りを
あきらめていないのかも知れません。
(そんなことない?)
 
 
勘助はリツに
山本家の新たな家宝だと言って
小さな木箱を渡します。
 
リツが箱を開けると 
中には摩利支天像が・・・
またまた
新たな呪いのアイテムが増えてしまったようです。
 
 
 
 
○次週は第43回 「信玄誕生」
 
勘助も鬼美濃も真田幸隆も
スキンヘッドになるようです。
きっかけを作ったカピ様が
スキンヘッドにしないのはなぜだ? 
 
失礼,晴信もスキンヘッドになっていました。

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2007年10月16日 (火)

大河ドラマ「風林火山」・第41回 「姫の死」

先週,
大河レビュー系ブログ各所で話題になった
平蔵,ヒサが
前回のOPでクレジットされていたのに
本編で登場しなかった件ですが,
土曜日の再放送のOPクレジットでは
両名はしっかり外されていましたですね。

 
登場場面があったのに
時間枠の都合で
急きょ削除されてしまったためなのか,
ちょっとした謎だと思いつつ,
今週のレビューに突入。
 
 

○オープニング
 
「花」枠は当然のごとく
今週退場の由布姫@柴本幸。
ただ,
これが由布姫の「花」枠ラストというわけでは
必ずしもないようでごいす。
 
 
軍配枠は
これで何度目かになる
直江実綱@西岡徳馬。
なんでこのキャラが軍配枠に何度も座るのか,
これまたちょっとした謎なんですが・・・・
再来年の大河の主人公の
養父に該当するから,
というわけでもないでしょうしねぇ。
 

宇佐美定満@緒形拳の大トリは
もう当然すぎてコメントするまでもないですな。
 
 
 
○由布姫,最後のツンデレする。
 
冒頭,武田晴信@市川亀治郎から
由布姫吐血の事実を聞かされた
山本勘助@内野聖浩は
晴信が諏訪に出向いたのに供をした際に
小坂観音院に姫を訪ねます。
「久しぶりですね」「長くご無礼つかまつり申した」
というセリフからすると,
相当長く会えていなかった様子。
勘助,さぞや気が気でない日々を過ごしていたのでは? 
 
 
姫様は勘助に
もう長くは生きられないと伝えた上で
今度,生まれ変わるなら男がいい,
カピ様や勘助と存分に戦ってみたい,
と告げます。
が,
その直後に,
やっぱり男も女も嫌じゃ,
水鳥になりたい,
と前言撤回。

死ぬのは嫌ですもの→死んだ方がましじゃ
の頃を彷彿させる
自説変更スピードの速さは
病気に伏せってからも健在の様子。
まあ,勘助にとっては
それが魅力なのかもしれませんね。
 
 
 
その晩,両名は
観音院を訪れた晴信と共に
三人で晩酌。
 
席上,晴信は由布姫に
相談がある,と持ちかけます。
勘助は
また嫁取り話かい!と
やな顔をしますが,
御屋形の口から出たのは
意外なことに戦の相談でした。
 
越後を攻めるか,
それとも木曽一族を攻めるか,
由布姫の言うままに決めるというカビ様。
カピ様は
自分も勘助も考え尽くしたんだが答えが出なかった,
とものたまっていますが,
そんなシーンは今までなかったはずで,
びっくりしている勘助の表情からしても
その場ででっち上げた話なんでしょうね。
 
そういや,前回,
由布姫がカピ様から相談を持ちかけられた時に
戦のことですか,
と一瞬うれしそうな顔を見せていましたっけ。
(実際には勘助の嫁取り話の相談だったけど)
カピ様は
その時のことを忘れずに
由布姫に気をつかったようです。
 
勘助もすぐに晴信の真意に気付いて
話を合わせ,
由布姫の答えを待ちます。
 
 
そして,
由布姫の選択したのは木曽一族攻略。
しかも,
ただ攻略するのではなくて,
降伏させたあとに
晴信の姫を木曽氏の嫡男に嫁がせる,
そうすれば
負けた側は御屋形様に忠義を誓うでしょう,
という戦後処理まで進言します。
 
勝った方が負けた方に人質を出す,
という奇策なわけですが,
勘助は見事な策だと大いに感心。
表面上だけではなく
本気で感心しているようです。
 
たしかに,
由布姫のこの献策は
いかにも勘助の好きそうな搦め手の技で,
いつの間にか
由布姫の思考回路は
勘助に似てきていたようですな。

 
そして,
この由布姫の奇策は,
本当に木曽谷に出兵した武田軍が
木曽義康を降伏させたあとに実行されます。
すなわち,
木曽義康の嫡男・義昌に
晴信は自分の娘を嫁がせます。
嫁いだのは
今週,母親の於琴姫と
貝合わせをして遊んでいた真理姫。
 
そののち,
木曽義康は飛騨攻めに活躍するなど
武田家に忠節を尽くします。

 
由布姫の献策,ドンピシャ!と
言いたいところなのですが・・・・
 
 
ご存じの方も多いと思いますが,
問題は
婿の木曽義昌のほうでして,
勘助と由布姫の宝物・四郎クンが
武田勝頼として当主となっていた天正10年,
秋山信友の支援を勝頼から命じられたのに反抗,
織田に寝返ります。
 
この寝返りをきっかけに
織田軍による武田領侵攻作戦が開始され,
武田側に次々と内通,寝返りが生じて,
武田軍は崩壊,
勝頼は天目山の戦いで自害,
甲斐武田氏は滅亡に至ることに。
 

これからすると
やっぱり木曽一族を滅ぼしておいた方が・・・
ということになりそうです。
 
裏から言うと,
武田滅亡の遠因となる
真理姫嫁下策の発案者が
由布姫であった,というエビを入れた意図は
なんなのかな~?と
ちょっと不思議な感じがします。
 
「風林火山」は
勘助と由布姫が
二人で恨みのある武田家を陥れるため
カピ様を嵌めていく話なんだ,
ということならば
素直に理解できそうなのですが・・・
う~む。 
  
 
 
さて,
話を天正24年に戻すと,
由布姫の選択どおりに
晴信が本当に木曽谷への出兵を決めたことから
勘助は出陣の挨拶に
再び小坂観音院を訪問し,由布姫と庭で面会。
 
その場で由布姫は勘助に対し
カピ様の言っていた娘(リツのこと)の
嫁取りを命じます。
 
その話はとうに断ってござりまする,と
抗弁する勘助に向かい,
「誰でも良いのです!」と由布姫。
誰でも良いのです,ってアンタね(笑)。
 
「約束なさい!しかと約束なさい!」 
と畳みかけて
口撃する由布姫に対し,
姫の体調を心配して
強い態度に出られない勘助は
とうとう「お約束いたしまする」と降参。

勝利に満足したのか微笑む由布姫は
最後に「武運を祈りまする」と言い残して
去っていきます。
 
でも
勘助から姿を隠した後の
由布姫の頬には涙が・・・
本当は
嫁取りさせたくなかったようです。
どないせーちゅうねん,
ホントに。
 
 
ともあれ,
このツンデレが
勘助が生きている由布姫を見た
最後になるのでした。

 

○第2次川中島の戦い 
 
このあと,
武田軍は
いったん木曽谷に出陣しますが,
例によって長尾景虎@ガクト(Gacht)率いる越後勢が
突如,川中島に出陣したため,
木曽攻略は中断し,
甲越両軍は川中島で
犀川を挟んでのにらみ合いに突入。 
 
敵前渡河は
兵法の禁忌事項ということで,
双方とも動けないまま
実に200日が経過。
戦を早く終えて
由布姫に再会したい勘助に対する
嫌がらせとしか思えません。
 
 
由布姫会いたさに
しびれを切らしたのか,
勘助はカピ様に
今川義元に和議の斡旋を求めるよう進言。
 
要請を受けた義元公は
デスラー太原雪斎@伊武雅刀を派遣,
雪斎は
先週から引き続いて三度目になる
「荘子曰く,天を以て属する者は」云々で
ガッくんを煙に巻き,
和議を受け入れさせます。
 
 
和議後,
勘助は
とりあえず晴信を諏訪に向かわせて,
自分は木曽谷へ。
本当は自分も
飛んでいきたいところだったのでしょうが,
まずは由布姫の献策を実現して
その報を持ち帰りたかったんでしょうね。
由布姫に対しては
健気な勘助です。
ミツにも
そのくらい優しくしてやれば良かったのに。
 
 
しかしながら,
晴信が諏訪に着いた頃には
由布姫の命の灯火は消えかかっていました。
四郎の元服後の名前は「勝頼」にする,
というカピ様の言葉を聞きながら
由布姫は世を去ります。
時に弘治元年11月6日。
ちなみに
去年の大河の主人公が生まれるのは
この翌々年のことで,
由布姫は
惜しくも「功名が辻」時代には
入ることはできませんでした。 
 
 

木曽谷にいた勘助は
木曽勢の中の抗戦派の襲撃を受けて
まさに戦いに出ようとした時に
由布姫が亡くなったとの報に接し,
逆上。
 
兜もかぶらないまま
木曽勢に突入,
怒りに任せて刀で切りまくります。
 
勘助の怒りは分かるのですが,
木曽勢にとっては
はなはだ迷惑かも。
もっとも
多人数で槍で勘助に向かいながら
刀を振り回す勘助にバタバタ倒される木曽勢も
どうかと思います。
 
 

○その他
 
今週から伝兵衛と葉月の恋愛譚がスタート。
こんな終盤に来てから
新たなサイドストーリーを開始させて大丈夫?
「義経」の伊勢三郎とまごめの例とかあるからな~。
 
 
それから,
ついに松平元信(のちの徳川家康)が登場。
「功名が辻」登場キャラと重複するキャラは
今川義元に続いて二人目ですかね。
本大河では
デスラー雪斎の愛弟子という設定のようです。
 
そして,
その雪斎が今週で退場。
寿桂尼さま,義元公との三人組による
今川家会議がもう見られないのはちょっと残念です。
 
 
 
○来週は第42回 「軍師と軍神」
 
景虎出奔騒動がメインのようですが,
どうやら勘助も・・・・?
 

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2007年10月 7日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第40回 「三国同盟」

今週はタイトルそのままの甲相駿三国同盟の話。
 
しかしながら,
アバンタイトルに登場したのは
カピ様と由布姫@柴本幸。
第一次川中島合戦のあとに
カピ様は由布姫のもとを訪れたようです。
 
カピ様に酌をする由布姫は,
ひと回り小さくなったやつれ顔が痛々しく・・・・と
風林火山ノベライズ本にはあるんですが,
私的には結構健康そうに見えました。
(すいません,姫様)
 
カピ様は酒を飲みながら
相談ごとがあると由布姫に告げます。
 
「戦のことですか?」と問い返す由布姫。
そ,それはカピ様に言うてはなりませんぞ,姫!
そんなことを言うから・・・
などと勘助がいたら諌めそうです。
 
とりあえず,
カピ様は由布姫の問いをさらりと流して
「勘助のことじゃ」と告げます。
 
「勘助のこと・・・?」とおうむ返しする姫様。
 
(何で戦のことじゃないのよ!ムカッ!!)
ということなのか,
(あ~ら,勘助のことがばれちゃったかな!?ちょいヤバかも)
ということなのか,
その表情からは判断が付きかねまする。

 
  
○オープニング
 
「花」枠は
リツ@前田亜季→忍芽@清水美砂
→由布姫@柴本幸と
三人を無理矢理に突っ込んだ感じ。
そのせいか,
由布姫のクレジットは一瞬でした。
 
この調子だと,
由布姫退場後は
リツが「花」枠第一候補?
 
 
軍配枠は順当に北条氏康@松井誠。
 
大トリは寿桂尼@藤村志保。
今週は宇佐見定満の登場がないためですね。
今後は
緒方拳,藤村志保ご両名による
65年大河「太閤記」の秀吉・ねねコンビで
大トリを独占することになりそうです。
 
 

○勘助の嫁取り話
 
甲斐に戻った山本勘助@内野聖浩が
甲府の自宅屋敷の門をくぐると
太吉の女房・子供たちに混じって
「此度の勝ち戦,祝着至極に存じまする」
とリツが出迎えに登場。
 
「リツ殿・・!?」と怪訝な表情の勘助。
妻女のように振る舞うリツにビクーリしたようです。
でも,
リツ殿,どうせならば
とあるお方(←最近,携帯電話のCMで鶴の恩返しやってる方)
のように
「命のお持ち帰りこそ功名の種でございます」
とか何とか言った方がより効果的だと思うでごいすよ。
 
 
 
同じ頃(なのかな?),
アバンタイトルの続きのシーンで
カピ様は勘助の嫁取りのことを相談したいと
由布姫に告げます。
 
勘助に対して憎からぬ思いがあるせいでしょうか,
由布姫,わずかに動揺したようですが,
そこは賢き姫様のこと,
御屋形様はいずこで相手の娘と会ったのかと
切り返しの質問。
これにうっかりと
積翠寺だと応えたばっかりに,
あ~ら,於琴姫のところですね,と
由布姫に責められるカピ様(笑)。
 
弱ったカピ様は
由布姫を抱き寄せてごまかそうとしますが,
由布姫は咳をしながら拒絶。
どうやら肺病(労咳?)にかかっている模様で,
カピ様に移さないための配慮のようです。
 
しかし,
何としても於琴姫のことを
ごまかしたいカピ様は
「何があっても,そなたを離さぬぞ」と
再度,由布姫を強引に抱き寄せ。
これには由布姫も応じちゃうのでした。
(誰です,由布姫GJ!とか言ってるのは?)
 
 
翌日,
勘助は
娘のおかけで出番の増えた原虎胤@宍戸開に
抗議に行きますが,
鬼美濃は逆ギレ(というか,そもそも勘助の方が逆ギレかも),
俺の娘に不服があるかと勘助に食ってかかり,
この話の出所は
そもそもカピ様であることをばらします。

 
困惑した勘助は 
その晩,真田の屋敷で
幸隆,忍芽,相木の三人に相談しますが,
当然,三人とも嫁取り実行を勧告。


最終的に勘助はカピ様に直談判,
嫁取り話をプッシュするのはよしてほしい,と
頼みますが,
カピ様が反応する前に
駒井クンが越後情勢の報告に現れて
話は中断,
次回以降に持ち越しとなったのでした。
 
 
 
 
○三国同盟
 
さて,
その少し前,
越後の国主・長尾景虎@ガクト(Gacht)は
叙任の御礼のために京の都に上洛。
後奈良天皇に拝謁して天盃を頂戴します。
 
長髪をひるがえさないガッくんは
本大河で初披露かと思いますが,
(第1回アバンの尼僧みたいな僧兵姿を除く)
烏帽子姿がよく似合っています。
将来,平安絵巻を描く大河が実現したら
ぜひとも出演していただきたいもの。
 
 
で, 
景虎の留守を好機とばかりに
勘助は今川,北条と武田の三国同盟を画策。
武田にとっての背後の憂いを取り除くための
作戦です。
 
勘助から献策を受けたカピ様は
武田家臣団会議で三国同盟締結策を
とることを宣言。

そうは言っても
今川は遺恨のある北条との和睦に応じないんじゃ?
という飯富虎昌@金田明夫のもっともな疑問に対し,
勘助は応じざるを得なくするため
北条に今川領の河東を責めさせたことを白状。
 
今,今川は
三河で織田信長と戦っているから
北条まで相手にすると二正面作戦を強いられて
苦しくなるということのようです。
ついに勘助の口から
「織田信長」という単語が出てきました。
御本人の登場も間近でしょうか?

 

話を聞いてビクーリしている武田家臣団に対し
晴信は他言無用と命じます。
他言無用ならば
もっと人数を絞った方が
良かった気もします。
 
 
 
一方,
北条の河東進軍を聞いて
驚いた今川義元@谷原章介は
駿府に舞い戻り,
寿桂尼さま,太原崇孚雪斎@伊武雅刀,
そして初登場の今川氏真と対策会議を開催。
 
氏真を叱るタニショー義元,
それをなだめる寿桂尼さま,
という祖母,息子,孫で大騒ぎの
三世代トリオに対し,
ひとり冷静なデスラー雪斎は
今回の河東侵攻が謀略らしいことを告げます。
 
それを聞いた義元公は
ぬあにぃ~と怒りますが,
デスラーは,
したたかにその謀略に乗っちゃいましょう,
先に上洛しちゃえば今川家の勝ちですし,
としごくもっともな理屈で義元を説得。
義元は結局,おkするのでした。
 
さすがは名軍師・雪斎ですが,
「相模の亀も甲斐の山猿も」というセリフは
ちょっといただけません。
甲斐にいるのが”亀”なんじゃ?

 
その甲斐の武田晴信@市川亀治郎と
相模の北条氏康のもとを
雪斎は矢継ぎ早に訪問,
三当主会談の約束を取り付けます。
どうせ
謀略に乗るなら今川家主導の形を
取りたいということなんでしょうね。
 
かくして,
善徳寺に三家の当主が一堂に会して,
盟約が締結され,
ここに甲駿相三国同盟が成立したのでした。
 
 

○勘助,雪斎に心中を吐露する
 
三当主が会談していた時,
勘助は別室で雪斎に
お茶を点ててもらっていました。

お茶を渡しながら
そなたは何のために戦うのか
と尋ねる雪斎に対し,
勘助はためらいもなく,
御屋形様,諏訪の姫様,四郎様のため,
ほかの者は入らない,
と回答。
 
そんなに正直に話していいんかい!!
と突っ込みたくなるところですが,
既に甲斐国内では
リツやおくま(太吉の女房)まで
知っているくらいですから,
勘助にしてみれば
たとえ他国者相手でも隠したって仕方がない,
ということなんでしょうかね。
 
でも,
武田義信に今川家の姫が嫁いでいるわけで,
その武田家の軍師が
義信より四郎を大事に思っていることを
今川家の軍師に表明していいのかな~,
という疑問はどうしても残るかも。
 
 
 
○由布姫,吐血する
 
三国同盟の結果,
晴信の長女・梅が北条家に嫁ぐことになりましたが,
三条夫人@池脇千鶴は出発間際になっても
梅を抱きしめて離しません。
晴信が見苦しいと三条夫人を叱りつけ,
それを飯富が諌めるという
今川家に負けず劣らずの大騒ぎ。
 
それにしても
梅ちゃんのクレジット,
なんで「梅姫」じゃなくて「梅」なんですかね?
 
考えてみると
景虎の姉のクレジットも「桃姫」じゃなくて「桃」だったし,
ひょっとしてフルーツ名には「姫」を付けないという
基準でもあるんかいな。
 

同じ頃,由布姫は
諏訪・小坂観音院の縁側で
呑気に笛を吹いていましたが,
突然吐血して倒れます。
 
必死で呼びかける志摩の声をバックに
由布姫の顔がアップになったところで,
今週はエンドマーク。 
 
 
 
○次週は第41回 「姫の死」
 
サブタイトルどおり
とうとうメインヒロイン・由布姫が退場。
次週予告のセリフ,全部が由布姫でしたですね。
 

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2007年9月30日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第39回 「川中島!龍虎激突」

先週は「風林火山」関係でニュースが二つ。
 
一つは
9月26日にクランクアップしたこと,
もう一つは
予定話数を1話増やして全50話になったことです。
 
詳細は分かりませんが,
時間が増えた分を
勘助死後の武田家の運命を描いた
エピローグ分に充てたりするのでしょうかね?
 
暴走する勝頼を
あの世ではらはらしながら見ている
勘助と由布姫の姿が描かれたりとか。
 
あるいは,
「風林火山」を
武田に恨みを持つ勘助と由布姫が
協力して武田家を乗っ取って
滅亡に追いやろうとする話だという視点から,
武田家を滅亡に導いていく勝頼を見て
あの世で
頭を抱えるカピ様の脇で
勘助と由布姫が「四郎さま,GJ!」と
手を取り合って喜んでいるシーンが
描かれたりとか(それはないか)。 

 
それから
勘助の妻・ミツ役だった貫地谷しほりが主役の
朝の連ドラ「ちりとてちん」が今週月曜日からスタート。
先週,太吉にリツと取り違えられて
「もののけじゃあ~」とか言われていたミツですが,
現世に転生して落語家を目指すようです(笑)。
現世のミツは
父親が吉川元春(松重豊),
母親が濃姫(和久井映見)。 
 
今週の「風林火山」の直前,直後に
「ちりとてちん」の予告編が入れられていたのは,
やはり狙ってのこと?
それにしても
濃姫さまの言っていた
”「ちりとてちん」とかけて,大リーグのイチローと解く” 
のオチが気になるでごいすな。
 
 

○オープニング
 
「花」枠には
由布姫@柴本幸が3週ぶりに登場。
よ~し,今週こそ
もう一人の「宿命の女」中心に
レビューするぞ~,
と思ったら出番一瞬だった(泣)。
かちむしって何ですか,姫さま?
 
軍配枠はクレジットなし。
 
大トリは
登場すれば指定席となる
宇佐見定満@緒形拳。
役柄からすれば軍配枠に
これほどふさわしいキャラクター
もいないんでしょうけど,
まさか緒方さんを
トリグループから出すことはできませんしね。
 
そして
今週はトリグループが
大トリの宇佐見だけだった関係で
後ろから2番目の位置に
柿崎景家@金田賢一。
金田賢一さんの大河出演っていうと
80年「獅子の時代」の弥太郎役を
思い出すな~。
去年の「功名が辻」には
三成を捕まえる田中吉政役で出てましたっけ。

 

○諸角,意地を見せる
 
今週は遂に長尾景虎@ガクト(Gacht)が
北信濃に出陣。
出陣前の軍議では一人で長演説,
家臣たちのセリフは「オーッ」だけ。
 
対する武田晴信@市川亀治郎は
山本勘助@内野聖浩の進言により
本陣を置いた塩田城から出ずに
家臣たちを派遣して長尾軍と戦わせますが,
長尾軍は次々と城を落として進軍。
 
勘助に言わせると
景虎を武田側の懐深くまで
誘い込む作戦なんだそうですが,
長尾軍が勘助の予想とは異なり
重要拠点の深志城方面に進軍したため,
ちょっとヤバイと思った晴信は
深志城を守るために
その前衛基地の刈屋原城に
諸角を派遣。
諸角,何やら心に期するものがある様子。


 
ところが今度は
長尾軍の進軍速度が予想以上に
早かったために
勘助の発案で刈屋原城を捨てて
深志城に兵力を統合することに。
 

武田の刈屋原城放棄を聞いた
長尾軍の軍師・宇佐見は
深追いになってきたと見て
景虎に撤退を進言しますが,
その直後,退いたはずの
武田軍が刈屋原城に戻ったという報が届き
景虎は城攻めを決意。
 
 
しかし,
これは諸角の軍令違反の行動でした。
先週の教来石改め馬場信春@高橋和也の
「ただ生きながらえることのみを忠義と心得・・・」という
暴言を気にしていた諸角は
刈屋原城を枕に討ち死にし,
武田軍の士気を高めようと決意していたのです。
・・・・って,
武田軍,そのせいでやばくなってるんですけど(泣)。


深志城で
諸角籠城の報を受けた教来石改め馬場は
「まさか,あれを真に受けて・・・・」と絶句。
御貴殿のせいですぞ~。
 
諸角籠城の知らせは本陣にも届き,
幼い時から守り役の諸角を父親代わりに育った
武田信繁@嘉島典俊はいつになく狼狽。

もう言わないと決めたはずの
「兄上~」という言葉まで使って
カピ様に泣きついて甘え(?),
刈屋原城に援軍に向かわせてもらいます。
 
 
一方,勘助は
もし刈屋原城が戦って落とされたら
北信濃の領主たちが寝返るからヤバイ,
ということで
一休さんのように速考の上で
周囲の軍勢総厚めによる夜襲を発案。
 
 
この夜襲の動きは
長尾軍によって把握されますが,
刈屋原城籠城策って下手すぎておかしいな~,
はやく撤退した方がいいんじゃないかい,
とか思っていたらしい宇佐見は,
これを好機とばかりに
挟み撃ちされないうちに撤兵するよう
景虎に進言。
景虎は無念そうですが
長尾軍は撤退します。
 
 
長尾軍撤退後,
晴信は諸角を呼び出します。
真意を問う晴信に対し,
諸角は許しを請う信繁に無用だと言った上で
もう自分は年老いて役に立たないので
死んで武田軍の士気を高めたいと思った, 
と軍令違反の理由を説明し,
自ら厳罰を要望。
 
しかし,そこはひねくれ者のカピ様のこと,
役に立つか立たないかは儂が決めると激怒,
諸角に向かって生き恥をさらせ,と宣告。
諸角は事実上,責任を
問われないことになったのでした。
めでたし,めでたし(?)。
 
それにしても,勘助,
あんで信繁様より上座に座っとるだよ?
 
 
 
○その他
 
さて,一度撤退しかけた長尾軍ですが,
こちらはインスピレーションで動く軍神・景虎のこと,
途中で急に信濃に軍を引き返します。
 
今度は晴信も出陣,
両雄は犀川を挟んでにらみ合い。
 
 
犀川にサイが出る前に動いた方が負け,
という勘助の読みでしたが,
サイが日本の川に出てくるはずもなく,
ナルシスト・景虎が
自らの美形ぶりを武田軍に見せつけた後に
長尾軍は撤退,
ここに第一次川中島の戦いは終局を迎えたのでした。
(サイの話は嘘です。念のため) 
 
たしか,88年「武田信玄」では
同様のシーンで
晴信と景虎が
テレパシーで会話しちゃっていた記憶が。
この「風林火山」でも
武田家中ではテレパシーが使えるみたいですし,
景虎はああいう人ですから,
今後,両雄のテレパシー会話シーンがあり得るかも。
 
 
 
それと,
 今回のお笑いシーンは
 
   茂 吉:伝兵衛さんは景虎に会ったことがあるだか?
 
   伝兵衛:ああ。
 
   茂 吉:どんな顔だっただ?
 
   伝兵衛:おらみたいなな顔だっただ。
 
 
嘘付けーっ!!(笑)
 
直後の琵琶を弾いている景虎,
心なしか怒っているような。
 
 
それから
リツとおくまの
”心配で夜眠れないから昼寝している”
というのもGJなギャグでした。
 
 
○次回は第40回 「三国同盟」
 
88年「武田信玄」でも
まったく同じサブタイトルの回がありましたけど,
オマージュっぽい展開とかセリフとかが
次回にありますかどうか。

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2007年9月26日 (水)

大河ドラマ「風林火山」第38回 「村上討伐」

「風林火山」も今週で第38回。
 
第38回というと
「功名が辻」で言えば「関白切腹」の回。
だんだんゴールが
近づいてきたわけですね。
 
ちなみに,
この「関白切腹」の回で
秀次側近の前野景定を演じたのは,
本大河の
「武者震いがするのお!!」
庵原元政役の
瀬川亮さんだったのでした。
 
 
 
  
 
○オープニング
 
今週こそ,
もう一人の「宿命の女」こと由布姫@柴本幸を
中心にレビューしようと思ったんですが,
またまた登場なし。
由布姫はあと3週で退場なのに~。
「花」枠ノンクレジットは
すっかり見慣れちゃいましたね。
 
 
  
○教来石改め馬場信春,久しぶりに目立つ
 
本編の方ですが,
今週は
教来石改め馬場信春@高橋和也が
予想どおりの活躍。 
 
 

先日からなぜか
調略否定の武闘派になっている
教来石改め馬場信春は,
今週は軍議の場で
村上軍に対する強攻策を主張。
 
軍議後も怒りまくる教来石改め馬場を
諸角虎定@加藤武が
別室に連れて行ってなだめますが,
教来石改め馬場は
逆に諸角を弱腰を非難して
部屋から立ち去ります。
 
ムッとした諸角,
何か心に期するものがあった模様。
どうやら次回の諸角の行動につながりそうです。
 
 
ところで,
教来石こと馬場については,
二十数年後の長篠の戦いに際して,
武田勝頼(いうまでもなく四郎クンの成長後の姿)に
戦闘前の撤退を進言するも退けられ,
あまつさえ勝頼から
「幾つになっても命は惜しいと見える」などと
侮蔑の言葉を投げかけられたために
自ら先頭に立って織田・徳川連合軍に突入,
壮絶な戦死を遂げたという話が伝わっているそうですが,
(侮蔑の言葉云々は史実性が低いとも) 
今週のこのエピソードはそれと逆パターン。
因果は巡るということを示す
エビなんでしょうか?
 

 
いつもなら
この程度の出演があれば
登場終了となる
教来石こと馬場信春ですが,
今週はまだまだ活躍が続きます。
 
 
北信濃の諸領主が次々と武田に降ったため
追い詰められた村上義清は
本拠地・葛尾城を脱出し,
越後の長尾景虎@ガクト(Gacht)を頼ることに決定。
 
その際,
村上義清は 
自身は武田の待ち伏せの可能性が大きい
川の浅瀬を突破し,
奥方の玉ノ井や侍女たちを
武田の監視が緩そうな
川の深瀬を舟で渡らせる
という策を採用。
 

ところが,
教来石改め馬場は
裏を読んで
義清が川の深瀬を渡ると考え,
伏兵を置きます。
 
 
結果として,
玉ノ井+侍女たちは
川を渡り終えたところで,
教来石改め馬場の軍勢と
バッタリと顔合わせ。
 
もはや
これまでと玉ノ井と侍女たちは
次々と自害。
侍女に混じっていたヒサ@水川あさみも
腹に子を宿したまま自害しようとしますが,
教来石改め馬場はこれを阻止,
自分がかつて
矢崎家で世話になった教来石であることを名乗り,
ヒサに生きるように諭します。
 
この二人,知り合いだったっけか?
と思いましたが,
考えてみると,
馬場が教来石時代に
武田を裏切ったように見せかけて
矢崎家に居候していた際に
顔見知りになっていたんでしったけ。

腹の子が平蔵であることをも
言い当てられたヒサは
自害をあきらめて立ち去りますが,
その際に
教来石改め(←いい加減にしつこい?)馬場の顔面に
唾をペッと吐きかけていきます。
 
 
何かデジャブーなシーンだなと思ったら,
山本勘助@内野聖浩と美瑠姫の
悲しい再会シーンと似たシチュエーションですね。
あの時も美瑠姫のお腹には子がいて,
怒った美瑠姫が
勘助の顔面に手水をぶっかけていました。

そのうち,
ヒサが平蔵を刺したりして(しないか)。


 
 

○その他
 
勘助の屋敷に
鬼美濃の娘・リツ@前田亜季が押しかけてきて
勘助を慕っていることを告白。
勘助,からかうなと怒りますが,
まんざらでもない様子にも見えます。
由布姫退場後に「花」枠に座るのは
このリツになるんでしょうか。
まあ,
勘助がリツを嫁にすることは
ないんでしょうけど。
 
それと
伝兵衛と太吉,
リツを「ミツ」と聞き違えて(?)
もののけじゃと大騒ぎしてたけど,
かなり無理矢理な誤解じゃねえですかい?
顔見りゃ分かるだろうに。
 
 

○次回は第39回 「川中島!龍虎激突」
 
第1次川中島の戦いの話です。
 
今週の教来石改め馬場の暴言に
激怒した諸角おじいちゃん,
意地を見せます。

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2007年9月16日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第37回 「母の遺言」

今週は,
メンズノンノ小山田とミルミル美瑠姫の退場後,
最初の回です。
先週退場したんだから当然ですけど。
 
  
 
○オープニング
 
まず
「花」枠はノンクレジット,
ということは由布姫の登場が今週はなし。
美瑠姫退場後は
もう一人の「宿命の女」,由布姫の活躍を
中心にレビューしようかと思っていたんですが,
いきなり挫折しました。
 
軍配枠は北条氏康@松井誠。
久しぶりにドンピシャなクレジットです。
 
 
トリグループは
武田信虎(回想)@仲代達矢
→大井夫人@@風吹ジュン
→宇佐美定満@緒形拳
の順。
今週退場の大井夫人@風吹ジュンが
2度目の大トリになるかと思ったんですが,
やはり,大御所・緒形拳さんが強さを発揮です。
 
さりげなく登場した仲代達矢さんは
第11回「信虎追放」以来,
実にほぼ半年ぶりのクレジット。
88年大河「武田信玄」の
信虎(@平幹二朗)は
追放後も
最終回まで度々登場してたんだけどな~。
今後,本大河で
信虎が回想以外の形で登場することは
果たしてあるでしょうか? 
  
 
 
○勘助,小山田に取って代わる
 
今川家の姫君を嫡男・武田太郎の正室に
迎えることにつき,
今川家の承諾を得た
武田晴信@市川亀治郎は,
今度は北条家に対して
婚約成立を連絡する使者を
立てることに決め,
山本勘助@内野聖浩に
適任者が誰かを相談。
 
北条との交渉役は
今までは
メンズノンノ小山田が務めていたわけですが,
先週,美瑠姫に刺されて
退場してしまったので,
今回選ばれる北条相手の使者は
そのまま小山田に代わる対北条家の交渉役という
ことになります。
極めて重要な役目です。
 

晴信の諮問を受けた 
勘助は自身を使者に推薦。
同席者(といっても信廉と駒井だけ)の反対もなく,
事実上,北条との交渉役という重役を
あっさり手に入れることに成功した勘助でした。
 
まあ,
本大河のストーリー上では,
勘助は北条氏康と顔見知りで,
しかも信頼を得ていますから,
適任と言えなくもないのですが・・・・
 
しかし,
今までメンズノンノが
対北条家交渉役を務められたのは
郡内領主であるというバックボーンが
大きかったと思われるわけで,
晴信の側近とはいえ侍大将クラスの勘助が
これに代わるというのは結構無理がある気が。
 
それに
先週出てきたメンズノンノの嫡男をはじめ,
小山田一族が猛反発するのは確実。
 
実は,
この件以降,
小山田一族は
対北条交渉役を奪った晴信と勘助を
深く恨むようになり,
武田家滅亡の際に,
小山田信茂(メンズノンノの息子)が
武田勝頼(勘助が命より大事な四郎クンの成長した姿)を
土壇場で裏切ったのも
これが原因だった
・・・てなことに
ならないといいんですけど。
  
 

 
○上杉父子の活躍(?)
 
さて,
「母の遺言」という今週のサブタイルとからして
大井夫人が晴信ら息子たちに
何か教訓めいた遺言を残すようなエピソードが
メインをしめるだろう,
と予想した方も多いと思いますが,
実際のメインは
北条家と関東管領・上杉家の話でした。
 
 
河越夜戦の敗北後も続く
北条家からの圧迫により
関東管領・上杉憲政@市川左團次は
逃れていた上野の居城からも撤退し,
越後の長尾景虎@ガクト(Gacht)を頼って
落ち延びることを決定。
 
この際,憲政は嫡男の竜若丸を
乳母の夫である妻鹿田新介に託して
居城に残すことにします。 
落ち延びる際に親子二人で捕まったら
家が絶えちゃうでしょ,というのが
その理由。
 
 
ところが, 
越後にたどり着いて
長尾景虎と長尾家臣団に面会した憲政は,
宇佐見定満から
竜若丸が既に殺害されたと聞かされ,
呆然とします。
 
妻鹿田が裏切って
竜若丸を北条氏康に差し出したていたのです。
 
 
氏康は
竜若丸を直ちには殺害せず,
刀を与えて自分と勝負させますが,
歴戦の勇者・氏康に
関東管領家の若殿で
まだ少年の竜若丸がかなうはずもなく
氏康に一太刀付けたものの
あえなく討たれてしまいました。

 
氏康は竜若丸のことを
まことのもののふ,と褒め称え,
先代・氏綱公の五箇条の訓戒にある
義を違えての栄華より義を守っての滅亡,
というのは
こういうことを言うのだと
自身の嫡男・新九郎に教えます。
 
これに深く感銘を受けた様子の
新九郎こと北条氏政が
後に豊臣秀吉に臣従するを潔しとせずに
小田原攻めを招いて
北条家を滅亡させてしまったのは
御存じのとおり。
 
 
ともあれ,
今週,目立ちまくった上杉憲政・竜王丸の父子,
予想外の活躍ではありました。 
 
 
 

○大井夫人,去る
 
で,肝心の大井夫人ですが,
退場を前にして予言者モードに突入。

まず冒頭で
勘助と初対面を果たした際に,
「もし武田が滅ぶようなことがあれば,
それは晴信が父を追放した報い」だと
何やら30年後の武田滅亡を
示唆するような不吉な発言。
 
次に
ラストシーンでは
不動明王の前で倒れて眠っている間に
武田による今川攻めの決定を
晴信に抗議する太郎(義信),
一喝する晴信,
刀を抜いて晴信に斬りかかる太郎,
というシーンを
夢の中で見ます。
太郎(義信)の廃嫡事件は13年後の話で
これまた見事な予知夢です。
 
 
しかし,この予知夢を誰にも話さないまま
大井夫人は不動明王の前で
一人,夜中に事切れます。
天文21年(1552年)のことでした。

 
 
○次週は第38回 「村上討伐」
 
次週予告を見る限りでは
教来石改め馬場信春@高橋和也が
結構活躍しそうな感じですが,
果たして?

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2007年9月10日 (月)

大河ドラマ「風林火山」第36回 「宿命の女」

今週はとうとう
小山田信有&美瑠姫ストーリーの
ラストです。
 
   
○オープニング
 
長尾景虎,三条夫人が不在のため,
三番手は飯富虎昌@金田明夫。
四番手に我らが小山田信有@田辺誠一。
美瑠姫@真木よう子も
無事にクレジット(当然だけど)。 
 
「花」枠は指定席の由布姫@柴本幸,
軍配枠は諸角虎定@加藤武。
 
そして,
今週の大トリは,
大井夫人@風吹ジュンかと思いきや,
寿桂尼@藤村志保。
「風林火山」では初です。
 
 
 
○小山田と勘助 
 
それでは,
メンズノンノ小山田こと小山田信有&
ミルミル美瑠姫カップルの
最後のレビューをば
いたしまひょう。
 
 
今川家の姫を
武田太郎の正室に迎えるべく
画策中の山本勘助@内野聖浩は,
縁組みに北条家が反発しないための
根回しを頼みに
メンズノンノ小山田を訪ねます。
 
メンズノンノは
最初,勘助に向かって
あれやこれやと皮肉を言いますが,
やがて話題は美瑠姫のことに。
 
勘助に向かって
「そなたを儂は今ならば解せる」と
前置きした小山田は,
美瑠姫の子・藤王丸が
前夫・笠原清繁の子ではないかと 
疑っていることを告白します。
 
「疑っている」ということは
小山田殿本人は
確信にまでは至っていないんかな。
視聴者は
ほとんど確信していると思うけど。
 
しかし,
そうであっても,
儂は美瑠姫を恨む気にはなれぬ,
むしろ美瑠姫はあっぱれだ,
と爽やかに述べる小山田殿。
 
勘助の方は, 
どうして自分にそんな告白を,
と当然の疑問を呈しますが,
小山田殿は
面白いからじゃ,フハハハハと
回答なされます。
勘助が戸惑うのが
面白いんでしょうか? 

 
加えてメンズノンノは
「武田家のことより 
由布姫様のことを思うて
生きているそちが
愚かで好きじゃ」と
勘助に対し
意地悪な表現ながら
好意を示します。
 
さらに,
メンズノンノは
「安堵して美瑠が眠る姿を見るのが
何より好きじゃ」と
寝姿フェチであることまで
自白。 
そういや,
ミルミルが
初めて小山田の屋敷で
目を覚ました時にも
側に座って
寝姿をじっと見ていましたもんね。
 
 
こうして
美瑠姫ネタで話が弾む
勘助と小山田でしたが,
途中で小山田の家臣から
火急の連絡が入って残念ながら中断。
病気の藤王丸の容態に
急変が生じた模様です。
 
 
小山田は急遽,
美瑠姫と藤王丸のいる駒橋の屋敷に向かい,
勘助は雨の中をぬれながら
徒歩で帰宅の途につきます。
 

  
○美瑠姫の悲劇,そして・・・
 
美瑠姫のいる駒橋の屋敷に
駆けつけた小山田の見たのは 
息を引き取った藤王丸の姿。 
 
個人的には,
ひょっとしたら
藤王丸クンが成長して
最後の小山田家当主・小山田信茂
(武田家滅亡の際に
四郎クンこと武田勝頼を土壇場で裏切った武将)
になる,
という展開もありかな,
と思っていたんですが,
思いっきり外れました。
 
 
さて,
メンズノンノ小山田は
悲しみに沈む美瑠姫の肩を抱いて
「定めを恨んではならぬ,
強く生きるのじゃ」と
慰めますが,
メンズノンノの目は
なぜか宙を泳ぎ,
口元にはわずかに笑みが
浮かんでいます。
 
藤王丸が明らかに
小山田の子なのであれば,
嘆き悲しむ美瑠姫を
元気づけるために
無理をして笑っていると
理解できるところなのですが,
肝心の部分に疑問があるために
端から見ると
どうしても喜んでいるように
見えてしまいます。
 
美瑠姫は
この小山田の笑みを
見逃しはしませんでした。
 
勘助への告白を聞く限り,
小山田が藤王丸の死を喜んでいるとは
思えないのですが,
美瑠姫は
そのことを知るよしもありません。
 
そしてついに悲劇が。
 
 
年が明けて
天正21年正月。 
 
武田晴信@市川亀治郎と家臣団のもとに
小山田信有の
嫡男・弥三郎(←こいつも諱は信有。ややこしい)が
メンズノンノが美瑠姫に寝首をかかれた,
という急報を告げに来ました。
 
回想シーンでは
白襦袢を着たまま赤い血を流して
布団の上で倒れている小山田殿の姿,
そして
雪の積もった庭に出て
「仇敵を愛した私を・・無慈悲な定めよ,
これでお気に召されたか!?」(やや不正確かも)
と叫んで
短刀で頚動脈を切って自害した美瑠姫の姿が
登場。
 
 
人妻をゲットして
ベットイン中に刺されて死亡,
って・・・
小山田殿,
貴殿は「オーメン3」のダミアン(※)かいっ!
 
(※)言わずと知れた
 名作オカルト映画「オーメン」シリーズの3作目。
 幻想的な作りの「オーメン2」を見て
 期待して見に行った人たちの多くは,
 世界征服を目指すはずのダミアンが
 人妻(子供を殺されている)に刺されて死亡,
 という結末にずっこけたらしい。

 
ある程度,
予想はしていましたけど,
いざ目の当たりにすると
やっぱりトホホホ~,
という感じが・・・
我らがメンズノンノが
こんな最後を迎えるとは。
 
唯一の救いは, 
美瑠姫のセリフから,
やっぱりメンズノンノのことを
愛していたことが
うかがわれることでしょうか。
ともあれ,
いと哀れな「宿命の女」の最後でした。
ミルミルに比べりゃ,
言いたいこと言って過ごしている
もう一人の「宿命の女」の某姫は
結構,幸せ者だよな~,ホントに。
 
 
躑躅ヶ崎館の
家臣団会議に話を戻しますと,
小山田弥三郎が
美瑠姫の子の父親は
実は笠原清繁だという不吉な噂があった,
という余計なことまで報告したため,
信繁や諸角たちは騒然。
 
そんな中,
勘助は押し黙ったまま
最後に会った時の小山田の言葉を
思い起こしていましたが,
飯富虎昌の
小山田は油断していたんだ,
という批判めいた言葉を聞いた途端,
「違いまする!」と激高。
これには
なぜか飯富ではなくて
馬場信春@高橋和也がびっくり。
 
勘助は
小山田様は我が子のごとく
その子を育てようとされていた,
その心中に何一つ偽りはない,
と家臣団一同に説明。
 
その上で勘助は
晴信に向かって
小山田様のご心中をお察しくだされ,
と涙を流して土下座します。
勘助が家臣団の前で
涙を流したのは
初めてじゃないでしょうか。

 
勘助の言葉を受けて,
晴信は
志賀城攻めで捕らえた女子供を売り払い,
笠原の正室(美瑠姫)を小山田に与えたのは
自分だから,
小山田は名誉の討ち死にしたことにする,
と家臣団に宣告します。
どうにも,
理由と結論に関連性が乏しいような
気がしますが,
メンズノンノ小山田の名誉が
守られるわけですから
おKでしょう。
 
 
こうして
小山田信有&美瑠姫ストーリーは
悲劇の結末を迎えて終了したのでした。
 
 
田辺誠一さん,最後まで
いい演技を見せてくれました。
恋人に殺されちゃうというのは,
映画「リング0」で
主人公・山村貞子(@仲間由紀恵)に殺される
貞子の恋人・遠山博役を演じて
以来でしょうか?
 
真木よう子さんも
登場頻度は少ないながらも
いわば裏・由布姫である美瑠姫を好演。
ついでに,
少女時代の美瑠姫の子役の
「戯れ言を申すな!」も
インパクト大でした。
 

個人的に
ちょっと気がかりなのが,
小山田の側室になった後の美瑠姫が
勘助のことを
どう思っていたかということ。
 
本編での勘助と美瑠姫(成人後)の
顔合わせは
志賀城落城時の再会時のみで
美瑠姫の口から
直接その考えを聞くことが
できませんでしたが,
公式HPのトピックスによると
「絶対に許さない」という
気持ちだったようです。
 
美瑠姫のことを気にかけていた
勘助にちょっと酷な気もしますので,
小山田の側室になって以降の美瑠姫と
勘助の直接対面がなかったのは
勘助にとって
かえって良かったのかも
知れませんね。
 

小山田殿も美瑠姫も退場しちゃって,
個人的には,
来週から「風林火山」を見る楽しみが
ぐっと減ってしまいました~。
 
今後は
もう一人の「宿命の女」の
暴走に期待しよう(笑)。 
 
 
○その他
 
勘助とリツ,於琴姫らの
掛け合い漫才シーンはパス(笑)。
 
今川家のシーンですが,
嫁取り申入れの発案者が勘助だったら
アブナイ,という太原崇孚雪斎@伊武雅刀の
発言を受けて,
「あの勘助が・・・」と応じた
寿桂尼@藤村志保の表情は複雑でした。
やっぱり寿桂尼様は
勘助を気に入っとるんでしょうな。
  
 
それと,
今週のラストは大井夫人の
「そなたに言うておきたかった。
 由布姫のことです。」という
ダジャレで終了。
・・・え,ちがうの?
だって
小山田殿の
美瑠の寝顔を見るのが
何より好きじゃ」
というセリフと韻を踏んでいるし。
これに加えて
於琴姫が
生まれた姫君(「菊姫」のはず)について
「私は姫の泣き声を聞くのが
何より好きじゃ」
とかなんとか言っていれば,
いう,みる,きくの三拍子揃ったのに,
惜しいことをしました(何じゃそりゃ)。
 
 
 
○次週は第37回 「母の遺言」
 
「義経」→第27回「母の遺言」 
「功名が辻」→第33回「母の遺言」
ということで,
これで
「母の遺言」というサブタイトルは
3年連続のようですね。
 

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2007年9月 2日 (日)

大河ドラマ「風林火山」第35回「姫の戦い」

アバンタイトルは先週のラストシーンを
再度流しただけでした。
アバンで出てきた真田幸隆と忍芽は
本編の登場なし(クレジットもなし)。
 
  
 
○オープニング
 
今週は越後勢の登場なしで,
三条夫人@池脇千鶴が
ここのところガクトが座っていた
三番手のクレジットを奪還。
 
小山田信有@田辺誠一は
今週も無事に登場しましたが,
美瑠姫はクレジットなし。
来週で最後なのに~。 
 

それと今週は,
新たな女性キャラとして
於琴姫(油川夫人)@紺野まひる,
リツ(鬼美濃の娘)@前田亜季,
キヌ(於琴姫の侍女)@絵沢萌子
がクレジット。
サブタイトルどおり女性陣が
大活躍しそうな予感がひしひしです。
 
「花」枠には2週ぶりに由布姫@柴本幸。
「姫の戦い」には不可欠なキャラでしょう,
やはり。
 
軍配枠は萩乃@浅田美代子・・・
もう軍配枠を追うのやめようかな,ホント。
 
 (9月3日追加)
  最初は↑のように思ったんですが,
  今回の萩乃は
  三条夫人の軍師的立場だったと
  いえなくもないですね,
  「姫の戦い」だけに。
 

 

晴信の息子たちのクレジットですが,
長男(後の義信)は「武田太郎」なのに
四男(後の勝頼)は「四郎」なんですね。
武田家に属するのか諏訪家に属するのか,
いまだはっきりしない四郎クンの立場を
示しているようです。
 
大トリはこれが初めてになる
大井夫人@風吹ジュン。
これまた「姫の戦い」にふさわしい
大トリです。
 
 
 

○今週の小山田信有 

久しぶりの
由布姫わがまま大爆発のために
すっかり見せ場を奪われた
今週の武田家臣団ですが,
我らがメンズノンノ小山田も例外ではなく,
登場とセリフは
晴信@市川亀治郎が由布姫と四郎のために
宴を開いて諏訪太鼓を見物する際,
武田家臣団が
それぞれ心中で独白するシーンだけ。
 
 小山田「武田家と諏訪家の間に油川家が
     割り込まぬとは限りますまい。」
 
 諸 角「馬鹿な。側女に過ぎんぞ。」
 
 小山田「分かりませぬぞ。おなごは強い。
     特に子のためならば何をしでかすか分からん。」
 
という感じだったんですが(ちょっと不正確かも),
小山田殿のセリフは明らかに
ミルミル美瑠姫を念頭に置いてます。
 
それにしても,
メンズノンノ小山田,先週もそうでしたが,
特に心中に悩みは抱えていない様子。
美瑠姫の子の父親が
自分でないことが分かったけれども,
そこはもう気にしないよ,
という悟りの境地に
達しているんでしょうかね。
  
 
ところで,
心中のセリフのはずなのに,
武田家臣団の間で
会話が成り立っちゃってんですが,
テレパシーか何かなの?
 
 
 
○鬼美濃,勘助に嫁取りを勧める
 
話を冒頭に戻しますと,
鬼美濃こと原虎胤@宍戸開の屋敷に
怪我(砥石崩れでの鉄砲傷)の見舞いに
行った山本勘助@内野聖浩は
鬼美濃から末娘・リツを紹介され,
暗に嫁取りを勧められます。
自分の娘を勘助に娶らせようとは
鬼美濃も変わったもんです。
 
このリツ,
勘助にえらく惚れてはいるようですが,
口が軽くて
勘助が諏訪の姫様をお慕いしつつも
その心を忍んで
御屋形様に若子様を作るよう進言した
云々と
当の勘助を前にベラベラとしゃべります。

はずかしぃ~,となった勘助は大あわて。
鬼美濃に向かって
あなた様が吹き込んだのでしょうと怒りますが,
鬼美濃は苦笑いするのみ。
以前,水上の果たし合いで
ひどい目に遭わされたことに対する
鬼美濃の愉快な意趣返しのような気が
しないでもありません。
 
ところが,
リツは更に暴走,
御屋形様が新たな側女を迎えることまで
口走ったものですから,
今度は鬼美濃が大あわて。
新たな側女とはなんじゃと問いかける
勘助をなだめつつ,
リツを去らせます。
 
結局,嫁取りの話は
今回はうやむやに。
 
 
 
 
○於琴姫,登場する
 
その夜,諏訪に向かうために
夜道を歩いて勘助は
休憩中の謎の輿行列に出会います。
もしや,と休憩場所の民家をのぞく勘助。
越後でひどい目にあったのに,
なかなか間者の真似事が
やめられないようです。 
 
勘助が目にしたのは
何か食べている姫さまの姿。
この姫こそは
晴信の新たな側室・於琴姫なのでした。
今週は顔見せ程度でしたね。
 

 
 
○由布姫,ツンデレする
 
そして,今週のストーリーの軸が
久しぶりの由布姫わがまま大暴走。
 
諏訪の小坂観音寺で
勘助を出迎えた時点では
笑顔で勘助の無事を喜んでおられた姫様,
越後で捕らわれた勘助を心配して
泣いていたことが四郎クンに暴露されたりして,
勘助となかなかいいムードになったんですが,
晴信が全然諏訪に来ない,
これじゃ幽閉と同じだ,
もう自分ではなく
別の女の顔を見たいんじゃないか,
などと
由布姫が愚痴をこぼし始めた辺りから
話がおかしな方向に。
新たな側室の登場に感づいてるところは
さすがに鋭い由布姫ではあります。
 
勘助は
由布姫を何とかなだめようとしますが,
うっかり(?)大井夫人の病気のことを
口走ったところ, 
由布姫は見舞いに行きたいと言い出します。
勘助も連絡を受けた晴信も
ヤバイとは思ったようですが,
あれやこれやで結局,由布姫一行は
躑躅ケ崎館へGO!ということに。
 


躑躅ケ崎館に到着した由布姫は
早速,大井夫人に面会するも,
そこで弟・寅王丸の出家の話を聞いて
ガビーン!!
 
つーか,
由布姫,今まで知らなかったの?
こちらとしては
そっちの方が驚きなんだけど。
 
 
翌朝(ちなみに太鼓鑑賞はその前夜です),
勘助を呼び出した由布姫は,
寅王丸の出家をなぜ教えなかったのか,
と問いただします。
久しぶりにサディスティックな姫様に
勘助はたじたじですが,
ちょっとうれしそうに
見えなくもありません。
 
更に由布姫は
御屋形様に良きお方がおられることは
知らなかったのかと詰問。
御屋形様が言うならそうなんでしょう,
という勘助のいい加減な返事を聞いた由布姫,
今度はその人をここに連れてこいと
無理難題をふっかけます。
二人は女王様と下僕状態に突入。
勘助,困っているように見えますが,
内心は喜んでいるのかも知れません。 


と,そこに
今度は
三条夫人が登場。
由布姫に向かって
何を血迷っている,
とか言って挑発。
当人は誹謗じゃないと言っていますが,
どうみても誹謗です。
 
三条夫人の攻勢を見た萩乃@浅田美代子は
調子に乗ってか,
勘助に新側室を連れてくるなどもってのほか,と
厳命。
萩乃,何でそんなに偉そうなのさ。
ま,おかけで
勘助は無理難題から解放されましたが。

 
こうして
正室としての権力を思う存分見せつけた
三条夫人でしたが,
新側室が「油川の息女」ということを口走り,
由布姫に新情報を提供してしまったところは
やはり公家出身の姫様の
おおらかさなのかも知れません。
 
 
それから,
勘助は,
晴信のもとに乗り込んで
状況を詰問し,
晴信から
由布姫怖い発言が出たりした後,
(いつの間にか
晴信の由布姫に対する心証が
悪化していたらしいです)
またまた由布姫に呼ばれます。
  
そこで由布姫は
「四郎に武田家の総領としての魂を吹き込みたい」と
宣言します。
勘助,喜ぶかと思いきや,
ビクーリしていますね。
 
その上で,由布姫は
四郎を御曹司(太郎)に勝る武人に
してほしいと土下座。
 
更に
油川夫人の動向が気になるので
どんな人か確かめて知らせてくれ,
とたたみかけます。
 
うーん,と詰まる勘助を見た
由布姫は
「私の頼みが聞けませんか!?」と
今度は脅しに転向。
 
サディスティックな姫様が
好きな(?)勘助も
さすがに我慢の限度を超えたのか,
「悋気も大概になさいませ」と
珍しく諫めます。

すると今度は姫様,
ゴホゴホッと突然伏せります。
体調不良をアピールする作戦でしょうか。
 
驚いた勘助が駆け寄って
背中をさすろうとしますが,
由布姫,今度は「さわるな!!」と
撥ね付けます。
勘助,
姫様の久しぶりの拒絶に
ガーン!
 
この後,由布姫は
もう御屋形様も勘助も信じられない,
信じられるものは何もない,
また御屋形様の御首を頂戴したくなる,
と無茶苦茶を言います。
 
もう武田への恨みは
克服したんじゃなかったのけ?
と視聴者としては
突っ込みたいところですが,
勘助は姫様の言葉に
相当に応えた様子。
無理難題はうれしくても
嫌いよ信用できないよ型の発言には
ダメージを受けるようです。
 
そして,だめ押しに
由布姫の目から落涙。
これで勘助は落ちました。
自分の屋敷に戻った勘助は
伝兵衛から於琴姫の名前と居場所聞くと
一目散にその居場所・積翠寺に
向かうのでした。
 
それにしても,由布姫様,
今週は
好意を示したり,怒ったり,
嫌ったり,泣いたりと
大忙しでしたが,
あの景虎すら何ヶ月かけても
落とせなかった勘助に対し
ほんの数日で言うことを
聞かせてしまったのは
おそるべし,なのです。

 
○次週は第36回「宿命の女」
 
いよいよメンズノンノとミルミルが
メインの回みたいです。
だけど・・・。
 
ところで,
この記事をアップする時点で
公式HPの次回のあらすじ
サブタイトルが「姫の戦い」に
なってるような。

「宿命の女」に直されました。 

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2007年8月27日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第34回 「真田の本懐」

今週のアバンタイトルは
越後から信濃・深志城に
無事に帰還した勘助@内野聖浩に対する
城兵たちのお出迎え。
 
無事の御帰還シーンは
去年の「功名が辻」でも何度かやりましたが,
「命のお持ち帰りこそ功名の種」とか
何とか言って
出てくる女性キャラがおらず,
男ばっかりの出迎えなのが
いかにも「風林火山」らしいです。
 
喜びの抱擁するのも太吉だったので,
勘助は死にそうになって
太吉を突き飛ばしてるし(笑)。
 
 
○オープニング
 
小山田信有@田辺誠一が3週ぶりに登場ですが,
美瑠姫は3週連続の登場なし。
メンズノンノとミルミルのストーリーは
またまたお預けです。
 
先週4週ぶりに登場した由布姫は
今週は登場なしで,
「花」枠もノンクレジット。
 
「軍配」枠は諸角虎定@加藤武で
大トリは宇佐見定満@緒方拳と
先週と同じでした。
 
  

○今週の小山田信有
 
美瑠姫なしでの小山田登場となると,
武田家臣団会議で座っている
その他大勢の一人としての出演だけかも,
とOPクレジットを見た時に懸念したんですが,
ほぼその通りでした,とほほ。
 
ただ,
本編最初の家臣団会議の場面
(勘助が武田晴信@市川亀治郎と家臣団に再会する)
では,
メンズノンノ小山田が勘助に向かい
「まことにしぶといの。
それほどしぶといとは憎みきれぬわ。
ハハハハハ」
と声をかけて爽やかに笑うという
ちょっとだけセリフのあるシーンが見れたので,
良しとしましょうか。
 
でも,
せっかくのシーンも
直前の諸角おじいちゃんの
「皆,そなたの無事の帰還を信じておったぞ」という
白々しい発言の方に
インパクトを
持って行かれてしまったような気がします。
馬までヒヒーンと鳴いて
諸角を支援(?)してるし。 
 
ともあれ,
家臣団会議での様子を見ると
特に重傷は負っていないようで,
どうやら小山田殿は史実とは違った運命を
たどることになりそうな予感大。
 
 
大した怪我をしていないとなると
先週までの2週連続不登場の間に
何をしていたのがか気になります。
 
砥石城攻めにちゃんといたんだけど
単にテレビに映らなかっただけなのか。
 
それとも
諸般の事情で参戦せずに
自分の領地で
子供の父親を巡って
美瑠姫と修羅場を演じていたのか。
 
はたまた,
武田領内で
御行坊主の格好をして
さすらいの正義の味方を演じていたのか。
(決めゼリフは「よし,弔いだ!」※)
 
来週辺りに真相が分かるかどうか。
 
※元ネタは
田辺誠一さんが主人公・御行の又一を演じた
京極夏彦「巷説百物語」シリーズが原作の時代劇,

「京極夏彦 怪」(WOWWOW,99年?)。
ストーリーは京極版必殺みたいな感じのもの。
ちなみに,
第一作目「七人みさき」では
青木大膳役の四方堂亘さんがラスボスを
演じていたりする。

 
 
ところで先日気が付いたんですが,
田辺誠一さんの公式サイトに
「風林火山」での登場回が
ちゃんと出ておりまして,
それによると
36話が小山田のラストのようです。
 
小山田・美瑠姫ストーリーは
あと2話で決着ということになりますが,
はたしていかなる結末に?
 
 
 
 
○勘助,越後情勢を報告する
 
勘助は帰参報告+謝罪の後で
越後情勢を説明。
 
まずは長尾景虎@ガクト(Gacht)について
「武将であって武将でありませぬ。
坊主でございます。」と
分かったような分からないような報告。

加えて,勘助は
「景虎には他国を侵す意思がございませぬ」
「(景虎が戦をするのは)
自分の正義のためでございまする」
などと景虎の性格を
を説明。
他国を侵略しまくる晴信に対して
嫌味なセリフに聞こえなくもありません。
晴信はハハハハと笑いましたが,
その中に怒りがあるような,ないような。 
 
 
勘助の説明する
景虎の宇宙人ぶりに
武田家臣団たちは理解を超えてしまい,
頭をひねりまくります。
本当は
景虎のことより
砥石城攻めのことで頭をひねるのが
先のような気がしないでもありません。


 
最後に,
晴信が砥石城攻めでの
自分の軍配違いを反省して
家臣団会議は終了。

 
 
 
○武田軍,砥石城を攻略する
 
砥石城攻めの具体策もないまま
家臣団会議が終わっちゃったな~,
と思っていたら,
その後に意外な活躍を見せたのが
駒井政武@高橋一生。
 

会議終了後,
駒井は勘助,馬場信春(教来石改め)@高橋和也と
別室で談話します。
 
砥石崩れについて
真田の失策だ,
やっぱ戦は策略よりも武辺だ,
などと持論を展開する馬場を横目に,
駒井クンは,
「武田・村上が対陣している今こそ
砥石城を突く好機であるが,」
とゆっくりと述べて,
間をおいて勘助を見た上で
「真田殿は今この時になすべきことを
いかに考えておられよう。」
と続けます。

要は駒井クン,
勘助に向かって暗に
真田のところに行って手伝ってやりなさいよ,
と言っているわけですね。
 
駒井クンの助言が
晴信の意を受けてのものなのか,
それとも
反省を口にする晴信を見ていられずに
自ら発したものなのかは分かりませんが,
勘助は早速,
真田のいる信濃・松尾城に向かうことに。

 
  
 
松尾城で再会した
真田幸隆@佐々木蔵之介,
柏木市兵衛@近藤芳正,忍芽と勘助ですが,
勘助が
「策士,策に溺れる」と
幸隆を揶揄するような発言をしたため,
幸隆は唇をかみしめ,
忍芽も柏木もムッ!。
 
その上で
勘助は秘策を授けに来たと述べます。
揶揄発言は
幸隆に活を入れるのが
真意だったようです。
 
 
ところが
幸隆から
「いかにすれば調略もせずに
砥石城を取れる?」
と問われてグッと詰まります。
 
勘助の秘策は
調略を持って城を落とすというもの
だったんですな。
 
秘策の正体が調略と分かって
 
 柏木「はぁーっ(ため息)」
 幸隆「さようなことは誰でも思い付く」
 忍芽「息子でさえ申しておりました」
 
と勘助に三連発。
 
普段なら忍芽くらいは
フォローを入れてくれそうなものですが,
揶揄発言が予想以上に効いている模様です。
立場のない勘助(笑)。
カラスが鳴いています。
 

しかし,
これくらいで凹む勘助ではありません。
幸隆の実弟・常田隆永を
寝返らせることを持ちかけ,
さらに常田隆永を誘うために
海野家の再興を発案します。
 
幸隆はなおも
実現性に疑問を呈しますが,
忍芽が乗り気になったため,
最終的に勘助の案に乗ることに。
 
晴信に面会して了解を取り付けた幸隆は
調略作戦を開始します。
 
 
この後,
紆余曲折はあったものの,
最終的に調略作戦は成功,
砥石城は武田方の手に落ちます。
 
途中,幸隆と忍芽,長男・源太郎による
ホームドラマ的ストーリーが展開されましたが,
省略。
ただ,
真田家の三男・源五郎クンがチラっと
登場していたのには注目。
彼こそは後の真田昌幸なわけで,
今後,
勘助が源五郎に
軍師としての知識などを授ける場面があったら
面白そうだな,と思いますが,
ちょっと無理かな。
 

さて,
面目躍如の幸隆は 
本編ラストの今週二度目の家臣団会議で
晴信から約束どおり
旧所領の残りを与えられます。

これを聞いて
ニコリとする駒井クンに向かって
頭を下げて謝意を示す勘助。
勘助の中で駒井の株が上がったことは
間違いないようです。
 

 
○次週は第35回 「姫の戦い」
 
晴信の新しい側室が登場,
一方,
由布姫は四郎様を武田の跡継ぎに
育てることを決意。
 
そして,
我らが
メンズノンノ小山田とミルミル美瑠姫の
運命はいかに。
(というか,美瑠姫は出るのけ?)

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2007年8月20日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第33回 「勘助捕らわる」

私は全く知らなかったんですが,
風林火山をレビューしている
皆さんのブログを拝見したところだと,
史実としては
前回の砥石崩れで
小山田信有は負傷して
その怪我がもとで2年後に死亡しているんですねぇ。
最近の当ブログでは,
小山田とミルミルの話をメインに
レビューしてきたっちゅうのに
それがしの無知もここに極まれり,とほほ。
 
その前回の砥石崩れに
小山田信有@田辺誠一が全く出てこなかった
というのは,
本大河では史実とは違った形の死に様になる
ということなんでしょうかね?
 
実は砥石崩れで重傷は負ったけど
単にテレビに映らなかっただけで,
来週辺り
屋敷で寝込んでいる姿で
久しぶりにメンズノンノ登場だったりしたら,
悲しすぎまする~。
 
ということで,
今週も
メンズノンノ小山田とミルミルが不在のままの
「風林火山」レビューを開始。
 
 
 
 
 
○オープニング
 
まず「花」枠には
実に4週ぶりに由布姫が登場。
何かほっとしますた。
 
軍配枠には
何と諸角虎定@加藤武がクレジット。
先々週の大トリを務めた諸角が
今週はトリグループにも入らないとは
これいかに。
 
というか,
先週の軍配枠は柏木だったし,
そもそも本大河の制作陣が
軍配枠を意識しているのか,
それともそれがしの妄想なのか,
だんだん疑問になってくる昨今でありまふ。
 
大トリは順当に宇佐見定満@緒方拳で
ございやした。
 
 
 
 
○勘助を救うのは誰ずら?
 
小山田とミルミルが登場しない
今週の最大の見せ場では
鉄砲百挺が届けられないために
長尾家・春日山城の中で処刑寸前の
山本勘助@内野聖浩に手をさしのべた
「思いがけぬ救いの手」の正体。
 
それがしとしては,
サニー千葉の娘・葉月@真瀬樹里が
颯爽と登場して大立ち回りをするのか,
はたまた
主君のために口を割らない勘助に
長尾景虎@ガクト(Gacht)が感心し,
「今回だけは命をそちに預けよう。」とか何とか言って
格好良く助命してやるのか,
などと予想しておりましたんですが。
 
 
まず葉月は
OPでクレジット自体がなくて除外。
 
 
次に,
景虎はどうかというと,
間者であることが思いっきりばれていた
勘助を木に縛り付けた後,
長尾家に仕えると誓詞血判したら助ける,
と景虎が申し出たのを
勘助が蹴ったシーン辺りで,
景虎助命フラグが立ったかと思ったんですが,
勘助が
末期の酒をついでくれた娘に軽口をたたいたり,
景虎が持ち出した荘子のフレーズに向かって
荘子じゃなくて孫子にしてくれなどと
文句を付けたため,
景虎の不機嫌度がアップ。
 
さらに,
勘助が自分は神仏を信じない,
自分は人の醜さ,ずるさ,欲深さ等を
好んでいる,
そうしたものに救われてきたんだ,
などと言って景虎を挑発(?)。
いちいち言い返される景虎は
ますます怖い顔になります。
 
こうして不機嫌度MAXに達した景虎は
「救いようがない・・」と呟いて
縛られた勘助の頭上付近に
風林火山の文字を書いた紙を貼り付けて
そこを鉄砲で撃とうとします。
少しでも外れれば
勘助の頭をズドン!です。
それにしても,
美形キャラが静かに怒っているのは
なかなか怖いもんですな。 
 
鉄砲を構えようとする景虎に向かって
勘助は「我が人生 死して 悔いなし」と
叫びます。

なんだか
覇王さまのセリフを連想しなくもありませんが,
まあいいか。
 
と,その時,直江実綱@西岡徳馬のもとに
小者が近づいてきて耳打ち。
何やら驚いたらしい直江は
景虎に処刑中断を進言。
 
どうやら「救いの手」は外部からやってきたようで,
この時点で景虎も「救いの手」候補から除外です。
 
 
そして,その予想外の「救いの手」の正体とは・・・
・・・・・・・・
なんと根来衆の津田監物じゃねえーかい!!
注文どおり百挺の鉄砲を持ってきたんだと。
 
確かに予想外だけどさ,
こんなそのまんまな「救いの手」ってありかい?
あー,びっくり(笑)。
OPに津田監物が
クレジットされてたのは気付いたけど,
この展開は想像もつかんわ。
 
まあ,実際のところは,
武田晴信@市川亀治郎が監物に手を回したようでして,
実質的な「救いの手」はお屋形さまなんですけどね。

ともあれ,
景虎は約束どおり勘助を解放。
本大河の主人公・勘助と
最大の敵・景虎の最初の会合は
ここに終わりを告げたのでした。

次に会うのは最終章・第4次川中島の戦いに
なるんでしょうか,やはり。
 
 
 
 
 
○その他
 
今週は武田太郎が成長した姿で登場。
早くも晴信と火花を散らしあいました。
勘助なんかいなくても武田家は安泰,
という発言もあり,
勘助とは仲が悪くなりそうな予感。
 
久しぶりに登場の由布姫@柴本幸は,
晴信が勘助を見捨てたも同然だとプンプン。
使者の駒井クンに向かって怒りをぶつけます。
やっぱ由布姫はこうじゃないと。
 
 
 
 
○来週は第34回 「真田の本懐」
 
何か,真田中心のストーリーになるのが
甘利にも明白なサブタイトルですが,
小山田とミルミルはまたスルーされるんでしょうか。

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2007年8月13日 (月)

NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~」

(今回の記事は書きやすさの関係で
妄想対談方式で記載させていただきます。
あしからず。)
 
 
甲:ということで,
  昨夜(8月12日)午後9時からNHKで放送された
  「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~」の
  レビューでございます。
 
乙:水木しげる大先生(おおせんせい)の「総員玉砕せよ!」を
  ベースにしたドラマということなんだが,
  実際の番組では
  「総員玉砕せよ!」を描いていく水木大先生とご家族の姿,
  「総員玉砕せよ!」の漫画の中の世界の双方が
  交互に描かれていた。
  
甲:戦争部分の主人公,丸山二等兵は
  架空の人物なんだけど,
  水木大先生御自身の分身なんですよね。
  御自身の一兵卒としての戦争体験が盛り込まれていて
  90パーセントが事実だとのこと。
 
乙:限りなくルポタージュに近い
  フィクションということになろうかね。
  
甲:丸山二等兵は命を落としたけれども,
  水木大先生が左腕を失った代わりに生き延びた
  という点くらいなんじゃないでしょうかね,
  実質的な違いは。
 
乙:むしろ,
  水木しげるの偽者(?)が水木大先生の
  周囲に表れるという
  現実部分の方が
  フィクション性が高いのかもしれんな。
 
 
 
○六平太,水木しげるになる!
 
乙:で,本編の内容の方なんだけど,
  これについてはあれこれ解説せんので,
  見逃した人は再放送を待ってみてくれ。
  レビューおわり。
 
甲:そんなレビューはないでしょうに(笑)。
  ただ,皆さんには
  できるかぎり番組の現物を
  視聴してもらいたいと思いますんで,
  当ブログでのあらすじ紹介は
  控えることにします。
  未視聴の方は再放送を待ってくださいね。
  ということで,
  とりあえずキャラの話をしましょうか。
 
乙:主人公の水木大先生
  かつ分身の丸山二等兵を
  演じるのが六平太!
 
甲:いや,六平太というか,
  香川照之さんね。
 
乙:あの時空を超えた活躍は
  六平太そのものでごいす。
 
甲:まあ,それはいいんですけど。
  ところで,
  水木大先生が
  戦禍で左腕を失っていることは
  皆さん御存じだったんでしょうか。
 
乙:お前みたいな鬼太郎ファンなら
  知っていて当然なのかも知れないが,
  一般的な周知度は高くないかもな。
 
甲:漫画家の先生が
  右腕のみで仕事を続けてきたのは
  相当の御苦労があったかと。
  昨日の放送で
  多くの人に認識してもらえたんじゃないでしょうか。
 
乙:水木御大は片腕を失う前の方が
  むしろ地獄だったと言っていたがな。
  
甲:連合軍のニューブリテン島上陸後の戦いが
  水木大先生の所属部隊のジャングルでの死闘時期に
  該当するんでしょうね。
  その後,水木先生はマラリアに罹患した上,
  空襲で左腕を失います。
  間もなく
  ニューブリテン島の西半分は連合軍に占領されてしまい,
  ラバウルにいた日本軍の主力はトラックに後退しますが,
  水木大先生たち傷病兵を含む一部は
  ラバウルに守備兵として残ります。
 
乙:もし連合軍がラバウルに進出してきたら
  少数の守備兵では
  ひとたまりもなかったところなんだが,
  結局,
  連合軍はラバウルを包囲するだけで
  攻略しなかったわけだ。
  飛び石作戦の一環というわけか。
 
甲:そして,
  大先生はラバウルで終戦をむかえるわけですね。
  番組ではそこまでは触れていなかったけど。
  
乙:香川照之さんは,
  丸山二等兵の時には
  顔から泥に突っ込んだり,
  鬼軍曹に何度となく連続ビンタされたりと
  本当に役者魂。
 
甲:水木大先生役では
  アイス何本も食べたり,
  おまんじゅう口に突っ込んだり。
  水木大先生の大食漢ぶりを
  見事に演技していましたね。
 
乙:ところで,
  過去に水木大先生を演じた俳優って
  いたっけか?
 
甲:映画「姑獲鳥の夏」で京極夏彦が
  演じています。
  正確なクレジットは
  「傷痍軍人(水木しげる)」だったかな?
 
乙:あれって水木御大役だったのけ?
  てっきり多々良先生かと思ってた。
 
甲:こらこら(笑)。
  「鬼太郎が見た~」に話を戻すと
  香川さん以外も
  大河の常連俳優さんが
  何人も出ていましたよね。

乙:そういや加藤保憲もいたぞ!
 
甲:いや,あれは軍医ですよう。
  嶋田久作さんが軍服姿で演じていたのは
  確かだけど。
  ともあれ,脇役陣もなかなか豪華でした。
 
 
 
○鬼太郎登場す
 
甲:この番組でもう一つ特筆すべきことは,
  鬼太郎,目玉親父,ねずみ男の登場です。
 
乙:朝9時からフジで鬼太郎を見た後に
  夜9時からNHKでも鬼太郎を見れるとは
  思わなんだわい。
 
甲:しかも,声の方は
  鬼太郎・一期の声優さんが
  あてていたんです。
  まず鬼太郎の声は大御所・野沢雅子さん。
 
乙:野沢さんといえば
  まずはピコリーノを思い出すな。
 
甲:普通はドラゴンボールの悟空でしょうに。
  ちなみに
  今や声優界のスーパー大御所である野沢さんの
  初めての主役が一期の鬼太郎だそうですね。
  つぎに
  ねずみ男が大塚周夫さん。
 
乙:よくも地獄少女をボコボコにしやがったな,ねずみ男!
  おまえのせいでお嬢がサクランボ~っ(泣)
 
甲:そりゃ別の作品のキャラの話でしょうが。
  確かに妖怪は出てきますけどね。
  そして
  目玉の親父さんは田の中勇さん。
  一期から現在放送中の五期まで
  目玉親父の声をあてているんですね。
 
乙:今年で75歳になられるそうな。
  こちらはすごい声優魂。
  いや,本当にお若い。

甲:水木御大より13歳年下ですからね。
  
 
 
○水木大先生へのメッセージ
 
甲:公式HPによると
  この番組はある一人の視聴者を想定して
  制作されているんだそうです。
 
乙:それは水木御大なんだろうな。
 
甲:そのとおり。
  現世に現れたビンタの鬼軍曹が
  水木大先生に言っていたでしょう,
  「水木,百歳まで生きろ」って。
  あれはスタッフから御大への
  メッセージなんですよ,きっと。
 
乙:御大の本名は「武良茂」じゃなかったっけ,
  と突っ込みつつも
  ちょっとほろっとくるシーンだったな。
 
甲:88歳の今でも
  妖怪雑誌「怪」の最新号で
  長編の自伝漫画を描いておられるし,
  本当に百歳になっても
  現役漫画家でいるんじゃないかな。
   
 

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大河ドラマ「風林火山」・第32回 「越後潜入」

昨夜は「風林火山」の後,
NHK(地上波アナログ)で9時から放送された
「鬼太郎が見た玉砕 ~水木しげるの戦争~」を
夢中になって見ていたために
「風林火山」レビューをアップするのが
遅くなりました。
何せ,
六平太(香川照之)が水木しげる役なんだもん,
当ブログの主としては
見ないわけにはいかないのであります。 
 
 
さて,「風林火山」の方ですが,
今週は
先週ラストに
鉄砲商人(根来衆)に変装して
長尾景虎のもとに出向いた勘助の
その後の動向の話です。
 
 
 
○オープニング
 
由布姫,3週連続登場なし。
5月の由布姫強化月間以降,
メインヒロイン・由布姫が
こんなに長く姿を見せないのは
初めてじゃないでしょうか。
 
先週,「花」枠だった忍芽も
登場しないため,
今週は先々週と同様に
「花」枠はノンクレジット。
 
それと
小山田信有,美瑠姫カップルの
登場がなし。
最近は
メンズノンノ小山田とミルミルを見るのを
楽しみに
「風林火山」を視聴しているんで
個人的にはちょっとがっくしかも。
 
 
 
○勘助捕らわる
 
偽名を名乗って
根来衆の鉄砲商人に化けた
山本勘助@内野聖浩は,
同行した伝兵衛が
鉄砲百丁を持って戻ってくるまで
人質として
長尾景虎@ガクト(Gacht)の春日山城に
軟禁されることに。
 
勘助は長尾家の内情を探る好機と
喜んだらしいですが(←伝兵衛が葉月に伝えた話),
景虎は風林火山の文言を書いた紙を
鉄砲試射の際の的にするなど
何となく勘助の素性に勘づいているような
雰囲気です。
 
その後,
景虎は
敵味方のいずれか動向の定まらない
宇佐美定満@緒形拳のもとに
自ら乗り込んで,
恩讐を捨てて
自分に味方するように訴えますが,
その際に勘助を同行し,
鉄砲一丁と共に宇佐見に勘助を
預けてしまいます。
 
これで勘助が
長尾家を探るのは不可能に。
やっぱ疑われているよ,勘助。
 
 
 
○砥石崩れ
 
勘助のいない武田家の方では
先週の真田幸隆@佐々木蔵之介の
計略成功を受けて 
武田晴信@市川亀治郎が
砥石城攻撃のために出陣します。
 
晴信も幸隆も
村上攻めは焦ってはいけない,と
勘助から釘を刺されていたんですが,
そう言われると
かえって焦って出陣してしまうのは
お約束どおりなのかもしれません。
 
 
一方の
村上義清@永島敏行は
対立する高梨政頼に兵を送るか,
砥石城に援軍を送るか,
いずれの策を取るかで
頭を抱えていました。
 
村上家の家臣団会議では,
義清より上座に座る
消臭守護(?)・小笠原長時@今井朋彦が
さっさと武田と戦えと要求しますが,
ことはそう簡単ではありません。
 
と,ここで
廊下に控えていた平蔵@佐藤隆太が,
恐れながらと進言を申し出ます。
 
平蔵が
(こんな時,勘助ならどうするずら・・・)と
一瞬のうちに思考を巡らせた結果,たどり着いた策とは,
 1.まず村上が高梨と和議をした後,
 2.村上軍が高梨攻めに向かうふりをし,
 3.村上の砥石城援軍はないと
   踏んだ武田軍が
   砥石城攻めを敢行するのを見越して
 4.村上軍は引き返して砥石城に向かい,
   難攻不落の砥石城に苦しむ武田軍を
   急襲する,
というもの。
これだけの策を
短時間でよく考えたもんです,平蔵クン。
軍師の才能がありそう。
 
この平蔵プランの難点は
どうやって高梨と和議をするかですが,
村上義清は
上座に座っている消臭殿・小笠原に向かって
仲介を依頼。
少々やっかいな役目ですが,
武田攻めを煽っていた以上,
消臭殿は断ることはできませんでした。
 
 
かくして
村上軍は平蔵プランを実行。
 
村上の援軍はないと見て
砥石城攻めを開始した武田軍は
強力な防備に攻め苦しんで
疲労困憊したあげくに,
突如,援軍に現れた村上軍に驚愕。
 
晴信は這々の体で
砥石城から引き上げましたが,
武田軍は
少なからぬ損害を負ったのでした。
唯一の救いは
鬼美濃・原虎胤@宍戸開の
しんがりの活躍が見れたことでしょうか。
足を撃たれていましたけど。
 
ところで,
公式HPのあらすじには
鉄砲の大半を奪われたと書いてあるんですが,
そんなシーンとかセリフってありましたっけ?
 
 
 
○勘助の正体ばれる

景虎は最初の訪問から1か月後に
宇佐見のもとを再訪します。
 
宇佐見は景虎に向かって
武田軍の砥石城攻略失敗を
情報提供。
 
同席していた勘助は
声こそ出さねど思わず狼狽。
これを宇佐見は見逃さず,
正体バレの
決定打になってしまったようです。
 
景虎退席の後,
自室に籠もって苦悩する勘助のもとに
宇佐見が現れ,
「酒でも飲まぬか,山本勘助」
と声をかけるのでした。
 
それにしても
緒方拳さん,格好いいです。
主要な役を
テレビではなじみの薄い
舞台俳優やミュージシャンや新人が演じているのが
特色とされる本大河ですが
(それがgoodなわけですが),
大河草創期の功労者である緒方さんが加わって
ストーリーに更に深みを増していきそうな予感あり。

 
 
○次週は第33回 「勘助捕らわる」
 
第9回「勘助討たれる」と
韻を踏むタイトルですね。
危ういところで助かる,という点で
内容面でもパラレルな展開になりそう。
 
予告からして
由布姫が4週ぶりに登場するようですが,
小山田とミルミルは?
 
そして,
勘助を助ける
思いもかけない救いの手とは,
葉月か?それとも・・・?

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2007年8月 5日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第31回 「裏切りの城」

今週の「裏切りの城」,
世間一般的には
真田幸隆@佐々木蔵之介がメインでしょうが,
個人的には
二週ぶりに揃って登場の
小山田&美瑠姫の話が楽しみな回です。
 
 
 
○オープニング
 
今週もクレジットに異変あり。 
 
まず「花」枠は忍芽@清水美沙。
由布姫が二週連続で登場しないことを
受けてのことだと思いますが・・・
「花」枠は勘助の相手役女性キャラ,
という原則(←私が勝手に推測してるんですが)から,
忍芽は大きく外れるような気が。
 
過去に一度でも勘助に好意を抱いたキャラ,
ということならば,
美瑠姫@真木よう子でも
良かったんじゃなかろうか。
(好意を抱いたのは子役時代の話だけど)
 
軍配枠は村上義清@永島敏行。
これは妥当なところ。
というか,
先週の上杉憲政が
予想外だったんです。
 
大トリには
遂に諸角虎定@加藤武がクレジット。
宇佐見定満@緒方拳が登場しなければ,
この大トリもありかな,
とは思ってはいましたが,
意外に早期に
その機会が訪れたという感じです。
 
 
 
○今週の小山田と美瑠姫
 
冒頭に書いたとおり,
小山田信有@田辺誠一と美瑠姫の共演シーンが
二週ぶりに登場。
ワンシーンだけですけど。
  
郡内・駒橋の屋敷の一室で
小山田氏の歴史を
ミルミルに説明するメンズノンノ小山田。
 
「小山田一族は
代々武田家に仕えてきたわけではない」
という小山田の言葉どおり,
小山田氏は郡内領主として
甲斐の国の中でも独立性が高く,
信虎時代には信虎と対立して交戦し,
敗北して軍門に下ったり,
ということもあったとか。
 

ミルミルに背を向けて
夕日を見ながら
格好良く説明するメンズノンノに向かって,
ミルミルは
「また武田と争うこともありまするか」
と尋ねます。
  
小山田は
「ないとはいえぬ」と即答した上で
「戦ってほしいか?」と聞き返しますが,
美瑠姫の答えは「いいえ」。
あなた様のお慈悲に抱かれて
武田を恨む気持は溶け去りました,
ということだそうな。
 
答えを聞いた小山田は
美瑠姫の方を振り返り,
「そなたが儂を抱いたのじゃ」
と言葉を返します。
いい男は何をやっても
様になりますな。
そなたが儂を抱いた,
という言葉の意味は
今ひとつよく分かりませんけど。
  
 
ここで,
侍女に連れられて
藤王丸(美瑠姫が小山田の側室になってから産んだ子)が
登場。

メンズノンノは戦続きで
久しぶりに藤王丸と対面した模様です。
 
最初,
笑顔で出迎えたメンズノンノですが,
藤王丸の顔を見た途端,
不審な表情に。
 
ミルミルから
「久しぶりに会うた藤王丸を
抱いてやってはくだされませぬか」
と促されて
メンズノンノ小山田は
「ああ」と一応は承諾の返事をしますが,
自分のところに慕って寄ってきた藤王丸を
抱き上げることもせずに
不審な表情のまま腕組みして
藤王丸のじっと見ています。

(これが儂の子か!?儂に似ていないぞ。)
と疑っているのがモロばれ。
 
第27話の
示唆シーン(ミルミルがお腹ぽんぽん)から
考えると
やはり藤王丸の父親は
小山田ではなく,
美瑠姫の前夫・笠原清繁@ダンカン
・・・・ということ?
 
そして,
明らかに疑っている小山田を前に
平然と振る舞う美瑠姫は
確信犯ということなんでしょうか?
 
ただ,
藤王丸役の子役の可愛いらしい顔は
どうみても
ダンカンよりは田辺誠一の方に
似ているような。
小山田の疑いに
今ひとつ説得力が欠ける気もします。
  
 
それにしても
藤王丸の顔に衝撃を受けている小山田に向かって
「いかがなされました?」と声をかける
美瑠姫の平然とした表情が怖いです。
 
田辺誠一さんの豹変ぶりもすごいですが,
真木よう子さんの演技もお見事。
  
 
 
○その他
 
メンズノンノとミルミルの話で
だいぶ長くなったんで,
残りは「その他」でひとまとめ(笑)。
 
 
今回は小ギャグが幾つかありましたが,
本編冒頭の武田軍軍議中の諸角の
「かくも早く信濃を手に入れることができるとは,
まことに長き道のりでござり申した」という
”からりと晴れた雨だった”式の矛盾発言に対して
信繁@嘉島典俊が「どっちなのじゃ」と突っ込む,
というのは
ちょっと狙いすぎですべった感があり。
武田家臣団は大笑いしていましたけどね。
 
個人的に受けたのは
甲府の勘助の屋敷での
勘助と太吉一家とのやりとり。
 
 おくま「旦那様はこのまま
     嫁をもらわねえでいいだか?」
 太 吉「おくま,いうでねぇ!
     旦那様にはもっとでけえ守るものが
     あるずら」
 おくま「諏訪にか?」
 太 吉「(あせりつつ)そこまで言うでにゃあ!」
 
勘助と由布姫の噂は
既に太吉の女房が知る程までに
広まっていたのだった(笑)
・・・っていいのか,それ!?
 
晴信が四郎と対面して
小山田状態にならないことを祈ります。
 
 
 
それから
今週のラストで
勘助と長尾景虎@ガクト(Gacht)が
御対面。
来週から二話ばかりは
勘助と景虎が絡んだ
ストーリー展開となりそうです。
またまた
小山田・ミルミルの話は
端っこに追いやられそうだな~。
 
 
ということで
肝心の真田の謀略に触れないまま
今週のレビューは終了(笑)。
 
しっかし考えてみると
「裏切りの城」ってサブタイトル,
メインは真田の謀略に違いないけれど,
ミルミルのメンズノンノ小山田に対する裏切りの話も
ふくむニュアンスなのかも知れませんな。
 
 
 
○来週は第32回 「越後潜入」
 
上田原の戦いで反省したはずなのに
なぜに勘助不在時に砥石城攻めをするんだ,
お館様~!?
 

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2007年7月29日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第30回 「天下への道」

今週は,
本編スタート後,20分連続で
長尾家の家督騒動が描かれるという
長尾景虎メインの話でした。
新章幕開けにふさわしい展開といえる反面,
武田家主従は
OP前コーナーでちらっと出た後
なかなか登場しなかったので
あれっと思った視聴者も
いたかもしれませんね。
 
 
○今週のOP
 
今週のクレジットは女性陣が
いつもとは大幅な入れ替わり。

 
由布姫も三条夫人も大井夫人も
志摩も萩乃も出てこない代わりに,
(ヒサと寿桂尼さまは出てきたけど)
浪(直江実綱の娘),桃(景虎の姉)という
見慣れない名前が登場。

 
「花」枠は該当者なし。
今までに
「花」枠ノンクレジットってあったっけ?

「花」枠は
勘助の相手役の女性という慣行からすると
今週は寿桂尼@藤村志保でも
良かった気もします。

 
軍配枠はなぜか上杉憲政@市川左團次。
うーん,なぜだ?
 
最後の締めは
寿桂尼@藤村志保
→宇佐見定満@緒方拳。
65年大河「太閤記」の
秀吉役・ねね役のコンビです。
91年大河「太平記」でも
夫婦役でしたっけ。
本大河では
宇佐見と寿桂尼が絡む
シチュエーションはあり得ないので
残念ながら競演はないかな。
 
それと
今週はミルミル(美瑠姫)登場なしか~。
 
 
 
○景虎,家督相続する
 
というわけで,
上で述べたとおり,
新章幕開けの今回は,
長尾景虎@ガクト(Gackt)がメインの
ストーリー展開。
 
景虎が兄・晴景との家督争いの調停を
越後守護・上杉定実に依頼し,
晴景が景虎を養子にして家督を譲る,
という内容の調停案を
定実が斡旋して和解がなる,
という話なんですが,
まだ長尾家・越後上杉家関係の武将名が
頭に入っていないもんで
自分的には
ややこしかったのでした。
まあ,最初は武田家家臣団も
そんな感じで見ていたので,
そのうち慣れるでしょうか。
 
そんな私でも
絶対に他の武将と間違えそうにないのが
大河の大御所・緒方拳が演じる宇佐見定満。
緒方拳さんは
たぶん97年「毛利元就」尼子経久役以来の
御登場ではないかと。
本大河では
「毛利元就」の脇役陣が
多数登場していますが,
緒方拳さんもとは
サプライズな配役でごいすな。
 
今週は顔見せ程度でしたけど,
これからは上杉謙信の軍師として
山本勘助@内野聖浩に
対抗する存在になるのかな。

  
 
○勘助,鉄砲買い付けする
 
長尾家の家督問題が一応おさまった頃,
勘助は伝兵衛@有薗芳記を連れて
紀州・根来寺に鉄砲の調達に行っていました。
 
とりあえず百丁ほしいという勘助に対し,
交渉相手の津田監物は苦笑して
時間がかかるし,
重いから舟で運ばないといけない,
港はあるのか,
と答えます。
 
伝兵衛は甲斐には海がない,
と至極まっとうな意見を述べますが
勘助は
港は何とか用意するから造ってほしいと
重ねて依頼します。
何か腹案がある様子。
  
 
この後,
勘助らは鉄砲の試射に立ち会うことに。
最初,自分で鉄砲を構えかけた勘助でしたが,
途中で急にやめて伝兵衛にバトンタッチ。

それまで準備が大変とか雨だと使えないとか
鉄砲にいろいろクレームを付けていた伝兵衛は
嫌々ながらズドン!と見事に発射に成功。
 
勘助は津田監物に対し
伝兵衛に鉄砲の技術を習得させるよう依頼し,
自身は駿河に向かいます。

村上義清の下にいる平蔵@佐藤隆太は
弓の名手になりつつあるようですが,
伝兵衛の方は手法のエキスパートになりそうな予感。
 
 

さて,
駿河に到着した勘助は
今川家に行って
当主・義元@谷原章介や
太原崇孚雪斎@伊武雅刀,寿桂尼と面会,
買い付けた鉄砲の運搬のための
駿河の港の拝借を頼みます。
 
例によって
寿桂尼さまは勘助に好意的で
港ぐらい貸してやれと義元に助言,
義元は
母上にお任せします,と
消極的ながら港の貸与を了解。
勘助の腹案というのは,
寿桂尼さまのお情けにすがること
だったんかい。
 
実のところ,
私的には,
勘助が鉄砲商人に変装して越後に乗り込む,という
次回のあらすじ(雑誌に載っていたやつでごいす)が
頭にあったので,
越後ルートで鉄砲を武田領に持ち込むという
奇策をとるのかと
予想していたんですが,
思いっきり外れました。
 
それにしても,勘助は
(寿桂尼さまはそれがしに惚れているから
多少の無理は聞いてくれるだろう)とか
考えていたんでしょうか,やっぱり。
 
 
○今週の小山田とミルミル
 
今週の小山田信有@田辺誠一と美瑠姫
・・・って,
美瑠姫が出てこないんじゃ
書きようがないでごいす。
メンズノンノも
家臣団会議で一瞬しか出てこなかったし。
 
 
○次週は第31回 「裏切りの城」
 
サブタイトルとは余り関係なさそうですが,
勘助が景虎とご対面のようです。
個人的には予告に
メンズノンノ小山田とミルミルが
登場していたのがうれしい(笑) 

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2007年7月22日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第29回 「逆襲!武田軍」

今回のサブタイトルは「逆襲!武田軍」。
なんだか,村上軍に逆襲するみたいなタイトルだけど,
実際には先週負けた武田軍が
小笠原長時の軍に八つ当たり(?)する話です。
 
 
 
○オープニング
 
 板垣信方@千葉真一,甘利虎泰@竜雷太の退場後,
 だれが大トリをつとめるのかと注目していたんですが,
 今週の大トリにも板垣信方@千葉真一の字が出て
 ちょっとフェイント。
 回想シーンの登場だけかと思ったら,
 板垣,甘利の両名ともちゃんと登場してきました(幻影としてだけどね)。
 
 今週の軍配枠はクレジットなし。
 最近は真田幸隆@佐々木蔵之介が来ることが多かったんですが,
 今週はちゃんと真田幸隆の登場があったのもかかわらず,
 どーしてだろ?
 ちなみに今週の真田幸隆のクレジットは
 自然パートでした。
 
 先週登場しなくて心配だった
 美瑠姫@真木よう子ですが,
 今週はちゃんとクレジット。
 どんな活躍を見せるか
 たのしみ,たのしみ。
   
 
 
○というわけで今週の小山田&美瑠姫

 武田軍の上田原の戦い敗北後,
 諏訪で蜂起した西方衆の支援名目で
 信濃の守護・小笠原長時@今井朋彦の軍勢が諏訪に侵攻し,
 塩尻峠に着陣。
 天文17年(1548年)6月のことです。
 武田晴信もこれを迎え撃つために出陣しますが,
 すぐに塩尻峠に向かわず,
 甲斐国の中の大井ヶ森に本陣を構えます。
 
 武田軍の軍議の場で,
 我らが小山田信有@田辺誠一は
 なぜすぐに諏訪に出陣しないのかと
 武田晴信@市川亀治郎に詰め寄ります。
 晴信から促された山本勘助@内野聖浩は,
 敵を油断させるためにこの地に留まります,
 敵に武田のことをとことん侮らせて油断させるんでごいす,
 と今回の策を説明。
 
 これに対して
 侮るのは小笠原だけじゃないだろ,
 諏訪衆が裏切ったらどうする,
 と凄むメンズノンノ小山田。
 凄んでも爽やかですな。
 
 ここで,駒井政武@高橋一生が
 諏訪の上社にも西方衆に同心して小笠原方に走るものが
 後を絶たぬという
 勘助の足を引っ張るような補足説明をしたため,
 メンズノンノ小山田は
 ほれみろ,このままじゃ諏訪が降伏するぞ,
 と突っ込みます。
 なぜ勘助の邪魔をする,駒井。
 
 とはいえ,
 "兵は詭道なり"を信条とする勘助が
 これで凹むわけもなく,
 「それがねらいでござる」と反論。
 小笠原は武田を侮っているから
 逆に上原城を攻めてはこないし,
 ここで小笠原に戦で勝てば形勢逆転,
 武田も息を吹き返しましょう,
 敵の油断と7月の暑さが我らに味方いたしまする,
 と分かったような分からないような演説をうちます。
 
 ここ3週ほど,
 鉄砲で撃たれて馬糞薬飲んだり
 ブラック晴信に嫌われたりして
 軍師らしい働きがなかった反動か,
 今回の勘助の演説は見事に武田家臣団の心を捕らえたようで,
 信繁,飯富,馬場といった武将たちの士気は
 一挙に盛り上がったようです。
 諸角のおじいちゃんまで扇子をポン!
 
 が,
 小山田だけは今ひとつ納得できないようで,
 「軍師の身がまた息を吹き返しおったか」と呟きます。
 ま,冷静に考えると,
 あんまり納得できない勘助の演説ではあります。
 諏訪勢に寝返りが続出していいわけないですしね。
  
 
 メンズノンノ小山田が納得していないのを
 見て取った勘助は,
 軍議終了後,小山田を呼び止めて,
 板垣様,甘利様を失い,
 武田渦中は今こそ結束しなければならない時,
 なにとぞご容赦くださいませ,
 と詫びを入れてフォロー。
 さすがに抜かりありません。
 郡内領主の小山田にやる気をなくされては
 勝てるものも勝てませんしねぇ。
 
 これに対して小山田は
 なぜか「勘助,諏訪御料人さまはご息災か」と
 全く無関係な質問を返してきます。
 空気が読めないのか,おのれは!と思った視聴者の方も
 多いのではないかと思いますが,
 これは勘助の弱点である由布姫を持ち出して
 意趣返しをしたと理解すべきでしょう。
 実際,勘助はとまどっている様子。
 
 これに気をよくした小山田は,
 さらに自分の側室にした美瑠姫が若子を産んだと
 伝えます。
 美瑠姫は勘助の弱点その2。
 勘助,ちょっと考え込むような表情。
 
 勘助が少々ダメージを受けたことに満足してか,
 「子が生まれた祝いにもこの戦は勝つぞ,勘助!」と
 最後は綺麗に話を落として去っていく
 メンズノンノ小山田なのでした。
 (でも,その子の父親って・・・)
 
 それにしても,
 今週のミルミルの登場ってワンシーンだけかい。
 
 
 
○小笠原&高遠のギャグ


 メンズノンノが爽やかに去った後,
 暑苦しい馬場信春@高橋和也と原虎胤(鬼美濃)@宍戸開が登場。
 軍議の場で勘助が述べた「油断と暑さが我らに味方」とは
 敵が裸になって攻め寄せてくるという意味じゃないよな,
 と確認する鬼美濃に対し,
 勘助は「さようにござる」という回答。
  
 これを聞いて馬場信春は
 すぐに「奇襲か!」とピーンと来ました。
 さすがに
 勘助とずっと一緒に行動していただけの
 ことはあります。
 もし鬼美濃だけだったら,どーなったやら。
 
 話を聞いた鬼美濃は
 例によってすぐに興奮し,
 板垣様の弔い合戦だから儂に先陣を切らせろ,
 と勘助に迫りますが,
 勘助は「板垣様はまだ生きておられまする。」と謎な発言。
  
  
  
 その頃,
 塩尻峠の小笠原軍の陣中を
 見回る高遠頼継@上杉祥三が目にしたのは,
 暑さでグロッキーになり,
 裸で水遊びをする足軽たち。
 勘助が言っていたのはこのことなのでした。
 
 たまらず,
 高遠頼継は信濃守護・小笠原長時の本陣を訪れ,
 陣中がたるんでおりまする,
 武具を解かないよう命じられませ,
 と叫びますが,
 当の小笠原長時が武具を抜いて諸肌出し(笑)。
  
 
 小笠原軍がすっかりだらけたところを見計らい,
 武田軍は
 着陣から7日後の未明,
 一気に信濃との国境を越えて上原城に入城。
 翌朝,一気に小笠原軍を奇襲。
 
 この時,武田軍の先陣にたった諏訪勢が掲げた諏訪法性の旗は
 前回,板垣が晴信の筆で諏訪明神の神号を書いてもらったもの(のコピー?)。
 これが勘助の言っていた「板垣様はまだ生きておられまする」とは
 この旗のことだったんですね(←で,いいんですよね?)。
 
 奇襲を受けた小河原軍はあっけなく崩壊,
 守護・小笠原長時は自領内に敗走。
  
 一方,
 陣のたるみを心配していた高遠頼継は,
 家臣たちが討たれて武田の足軽たちに一人包囲されてしまいます。
 刀を抜いた高遠頼継は,くるくる回りながら
 「おのれ武田!おのれ,おのれ,おのれ,
 おのれ,おのれ,おのれ,おのれぇーっ!」
 と「おのれ」を8連発。
 そこに現れた武田武将(←誰だろ?顔がよく見えない)が
 「高遠頼継!お主,幾たび「おのれ」と叫べば気が済むのじゃ!」
 と無粋な突っ込み。
  
 それにもめげず
 高遠頼継は更に「おのれ~」と9回目の「おのれ」を叫びますが,
 あえなく捕虜に。
 この後,甲府に送られて切腹したそうです(←ナレーションの説明だけ)。
 これで退場しちゃうのか~,すんごい残念。
 せめて10回目の「おのれ」を言わせてあげたかった(泣)。
 
 それにしても,
 先週のサニー板垣の最後とは対照的に
 捕縛されるまでに
 武田軍の足軽を一人も倒さなかった
 慈悲深い高遠頼継殿なのでした。
  
 

○晴信改心 
 
 塩尻峠の戦いの勝利後,
 上原城に入った晴信が
 諏訪法性の掛け軸を見ながら亡き板垣に語りかけていると
 トンボが飛んできて板垣に変身(?)。
  
 今までの自分の誤りに気付いた晴信は,
 板垣の幻影に向かい,
 かつての板垣の諫言に従い,
 もう甲斐には城は造らない,と約束するのでした。
 ブラック晴信はこれで終了ですね。

 
 
○その他
 
 今週は幼子になった四郎さまが登場(OPでは初クレジット)。
 勘助に向かって「じぃ~っ!」「かんしゅけ~!」と語りかけます。
 勘助,感激して涙流してます。
 この四郎さまが甲斐国に城(新府城)を造ってから3か月後に
 武田は滅亡しちゃうわけで,
 今週の四郎の初クレジットは実に示唆的です。
 
 

○次週は第30回 「天下への道」
 

 原作なしのオリジナルパートを古生代,
 勘助仕官から今週までを中生代にたとえたとすると,
 長尾景虎が本格的に活躍し始める来週以降は
 新生代ということができるでしょうかね。
 超大物俳優も登場するみたいで,
 「ますます武者震いがするのお~!」な感じです。

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2007年7月15日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第28回 「両雄死す」

今週は
最終章・「第4次川中島の戦い」以前のストーリーとしては
最大の山場になる「上田原の戦い」の話です。
 
戦さ(乱取りや人買い等)を
比較的リアルに描いてきた本大河ですが,
板垣信方@千葉真一や甘利虎泰@竜雷太という
両雄の死を描くに当たっても
本格歴史ドラマらしいリアルさで行くのか,
それとも”弁慶の立ち往生”ふうになるのか,
要注目。
 
とか言いつつ,
今週は用事があって地上波の午後8時からの放送で
途中からの視聴になってしまいました。
本当は
BS2で午後10時からの放送を見ようと思ってたんですが,
今夜は9時からの放送だったんで,
こちらは完全見逃し(泣)。
BS2だけ時間変更ということもあるんだね,とほほ。

というわけで,
もし
再放送を視聴して何か付け加えたいことがあったら,
追加レビュー書きたいと思います。

 
○甘利の秘策
 
先週から仕組まれていたゴリさん甘利の
対・村上義清(@永島敏行)偽装寝返り策が
いよいよ実行に移されました。
 
ゴリさん甘利は家臣に後事を頼んで
村上義清の陣に単身乗り込みます。
甘利を信用している義清は,
いったん攻撃を仕掛けた後で軍を引き,
武田晴信@市川亀治郎を
前線に引っ張り出す作戦であることを言明。
これを聞いた甘利はムムムという表情。
 
夜が更けてきて
村上軍の陣がほんわかムードになってきた頃を見計らい,
甘利は遂に村上義清に刀で斬りかかります。
ところがそこに一本の矢が飛んできて,
甘利の腕にグサッ!
村上義清暗殺作戦はあっけなく失敗します。
策略というにはちょっとお粗末だったかも。
 
本当ならばその場で討ち取られても仕方がない甘利ですが,
生かしておいて利用しよう+甘利の勇気に感心,の義清は,
甘利を捕らえて自害しないように見張るよう命令。
甘利もお粗末ですが,義清も甘いですかね。

ちなみに,
甘利の腕を矢で射たのは平蔵@佐藤隆太。
これが出世のきっかけとなるかもしれません。
 

さて,
夜が明けてから
村上義清は自ら軍を率いて出陣しようとしますが,
その直前に甘利が脱走。
隙を突いてということらしいんですが,
けが人にあっさり逃げられるとは
村上勢はどうにも間が抜けてる気が。

甘利の方も厳重監視の下,
どうやって脱出したんだろ。
馬まで奪っているし。
もっと低い身分に生まれていれば,
案外,
間者として活躍できたかもしれませんね,
甘利殿。
 
こうして脱出した甘利ですが,
板垣の陣に近づいた時には
背中に矢が何本も刺さっています。
それでも
馬を走らせる甘利殿,やっぱりやや弁慶化したかな~,という感じです。
それと,
甘利のすぐ後ろを走る村上勢,
息も絶え絶えの甘利に追い付けんのかい!
と突っ込みたくなります。 
 
さて,
そのまま馬を走らせて板垣の陣に突入し,
落馬して倒れ込んだ甘利は,
抱き上げる板垣に向かって兵を引くよう伝えて落命。
 

○板垣死す
 
軍を引くようにと言われた板垣ですが,
もう目の前に村上勢が迫っているのに
引けるわけがありません。
板垣の軍勢は村上勢に応戦を開始。
せっかくの甘利のメッセージは
余り意味がなかったような。 

そこに折悪しく
総攻めを命じた晴信が戦場に登場。
これはヤバイというわけで,
当初からの作戦どおり,
板垣は伝兵衛に晴信に似た格好をさせた上で,
(↑でいいんだよね?途中から見たから違ってたらゴメン。)
本陣の旗を掲げさせます。
凛々しい伝兵衛ですが,
いつの間に乗馬の術を学んだのかは謎。

 
板垣の作戦に気づいた山本勘助@内野聖浩は,
あわてて本物の本陣の旗を下げさせます。
この辺りはさすがに抜かりがない勘助。
 

伝兵衛の影武者に引っかかった村上義清は
板垣の陣に向かって突撃。
迎え撃つ板垣勢の中では,
サニー板垣と鬼美濃は
華麗な槍裁きで敵兵を倒していきます。
慣れない伝兵衛は所在なげにうろうろしてますが,
まあ仕方がないところ。
 
ところが,
乱戦の最中,
板垣が村上勢の騎馬武者と接触して落馬,
たちまち村上勢に取り囲まれます。
 
しかし,村上軍では
なぜか騎馬武者が落馬した板垣を襲撃しないため,
サニーにかかっていっては
討たれてしまう足軽が続出。
すぐそばにいるはずなのに
なにやってんでしょうか,村上義清は。
 
それでも村上側足軽たちの
(文字どおり)必死のアタックが功を奏して
サニー板垣も少しずつ傷を増やしていきます。
そして
周囲を足軽に囲まれた板垣を
遂に槍ぶすまが貫きます。
 
「だんなさまーっ!!」と叫ぶ伝兵衛。
そのせいで
村上義清に影武者であることが
思いっきりばれました。
どうしてくれる。
 

それでもまだ立っている板垣。
こちらは完全に弁慶化。
 
死期を悟った板垣が辞世の句を詠み始めたところで,
今度は村上勢から弓矢の襲撃。
とうとう板垣は戦場に倒れるのでした。
板垣の最後のセリフ,
よく聞き取れなかったんだけど,
辞世の句の締めの部分だったのかな?

 
結局,
板垣も甘利も
弁慶化してしまいました。
それでも,
サニー千葉とゴリさんの名演技のおかげで
今回は違和感はありませんでした。
むしろ,ちょっと感動したかも。
特にサニー千葉の演技は,
「武田信玄」での板垣信方@菅原文太を彷彿させる
素晴らしいものだったと思います。
 
ただ,
一視聴者として勝手な希望を言わせてもらえば
最終回の勘助の死は
リアリティに描いてほしいかな。
鉄砲玉一発を肩に受けて7日間人事不省だった勘助は
弁慶化が似合うキャラとは思えないもので。
 
いっそのこと,
勘助が弁慶化を通り越して赤マフラー化し,
義信事件で暗躍したりしてくれたら,
それはそれでいいかな,
と思うような,思わないような。
 
 
○今週のブラック晴信
 
今週の晴信ですが,
顔の表情筋が思いっきり動いていました。
特に眉毛の動き。
 
甘利の裏切りに激怒して,ぴくり。
板垣が夜襲に応戦した後も軍を引かないことを知って,ぴくり。
武田軍に総攻めを命じたところで,ぴくり。 
 
ちょっと
オーバーアクションかなという気もしましたが,
将来,
大河ファンの間で伝説になるだけの価値がありそうな演技でした。
 
 
で,前線に出た晴信ですが,
自分の目前で板垣が落馬して取り囲まれるのを見て
「いたがきーっ!!」と絶叫。
伝兵衛もそうだけど,
何で影武者の策が
ばれるようなことをするんだろ?
 
板垣を助けるために
馬を出そうとする晴信ですが,
勘助に諫められます。
太吉も晴信の馬をとおせんぼ。
勇気あるな~。
  
板垣が討たれた後,
呆然と立ちつくす晴信に向かい,
勘助が退軍を勧めるところで
今週はジ・エンド。
 
 
○次週は第29回 「逆襲!武田軍」
 
自分の過ちに気付いた晴信,
大きく成長するきっかけを掴むようです。
 

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2007年7月 9日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第27回 「最強の敵」

今週のOPのクレジット,
普段3番手に来る三条夫人,長尾景虎の登場がなかったためか,
2番手の武田晴信@市川亀治郎の後が空いていました。
3番手の飯富虎昌@金田明夫のクレジットは,
曲が自然パート(山とか滝とか花とか)に入ってから。
 
それと,本大河の愛すべき二大小者武将(?)である
小笠原長時@今井朋彦と高遠頼継@上杉祥三の二人が
連続でクレジット。
本編での競演に期待大です。
 
 
○ブラック晴信
 
先週に引き続いて今週もブラックな晴信。
家臣団会議でも
勘助の諫めも聞かずに
村上義清@永島敏行のいる小県を攻めることを
決断してしまいます。
 
独断専行が強まる晴信に
老臣である板垣信方@千葉真一,甘利虎泰@竜雷太は
それぞれ期するところがあった模様。
 
晴信の独断専行が招いた結果は
来週じっくり描かれることになりそうです。

それにしても
晴信の独断専行が,
晴信が天狗になったせいではなくて,
負けるのが怖いせいだというのは
なかなか面白い解釈かと。
 
いずれにせよ
晴信が山本勘助@内野聖浩に冷たく当たるのは
先週,今週くらいだと思いますので,
じっくり目に焼き付けておきましょう。
 
 
 
○小山田と美瑠姫
 
今週のもう一つの柱となるストーリーがこれ。
と言っても,2シーンしかなかったんですけど,
私的にはブラック晴信より興味があったりします。
 
まず第1シーン。
 
寝床で眠ってい美瑠姫@真木よう子。
ふと目を覚ました美瑠姫の目に入ったのが,
布団の横に座っている小山田信有@田辺誠一。
 
美瑠姫,胸元を押さえて飛び起きますが,
メンズノンノ小山田は
「何もせぬ。何もしておらぬ」 
と爽やかに微笑みます。
先週のグハハハハと高笑いするいっちゃった目の小山田と
同一人物とは思えません。
 
その小山田殿,美瑠姫に対して,
このようなことになって夫のもとから逃れることを
望んでいたのではないか,
だから自害もせずにいたのであろう,
その目を見て惚れてしまった,
と恋心を抱いていることを告白。
 
美瑠姫は
自分は武田に復讐するために生き残ったんだ,
武田の家臣風情にあれこれ言われる筋合いはない,
などと言って反発しますが,
小山田は取り合わずに
しばらくここでゆっくり休むがよい,
そなたはここで幸せになるのじゃ,
と優しい言葉をかけて去っていきます。
 
小山田と美瑠姫,
落城の場面での出会いや
相手側の反発する際のセリフなどからすると
勘助と由布姫@柴本幸の関係とパラレルにとらえることが
できそうです。
違いは
勘助が「生きていたい」と”言う”由布姫の言葉に惚れたのに対し,
小山田は自分を”見る”美瑠姫の目に惚れたという点でしょうか。


小山田が去った後,
お腹をさする美瑠姫。
お腹に子がいることを示唆するシーンですね。
当然,小山田の子ではないはず。

 

第2シーン
 
間にあれやこれやのシーンを挟んで,
次に美瑠姫が登場したと思ったら, 
なんと寝床で小山田と添い寝してるじゃありまへんか。
「なぜその気になった?」と尋ねる小山田に対して
「殿に負けたのです」と答える美瑠姫。
ツンデレまで由布姫とパラレルな美瑠姫ですが,
ツン→デレまで何話もかかった由布姫に対して
美瑠姫は1シーンで変身(笑)。
もっとも,
勘助に心底信頼を寄せたらしい由布姫に対して
美瑠姫はおそらくはお腹の子供のために
演技をしているといったところなんでしょうね,
第1シーンのお腹をさする場面からして。
 
以前も策士を気取りつつ
雪斎に利用されていたことのある小山田,
けっこう天然のようですが,
美瑠姫との関係でも
晴信の真似(他国の姫を娶った)をしているつもりで
美瑠姫に利用されてしまう・・・のか?




○その他
 
少なからぬブログで
最近顔を見ないとか言われていたせいでもないでしょうが,
今週は久しぶりに鬼美濃こと原虎胤@宍戸開が登場。
でもセリフなし(笑)。
ちょっとカワイソス。

 
それと,
今週の平蔵@佐藤隆太,
諏訪に向かう途中の道で謎の集団の襲撃を受け,
絶体絶命のピンチに。
その時,真田の間者・葉月@真瀬樹里が颯爽と現れて
平蔵をかばおうしますが,
謎の集団の方は後から後から人数が現れ,
彼女もやばい事態に。
平蔵が葉月に向かって「逃げろ!」と言ったところ,
葉月はその場から立ち去ってしまいます(笑)。
平蔵,「本当に逃げるのか・・・」と呆然。
今週,唯一のギャグでした。

見事な殺陣を見せてくれた葉月ですけど,
実際のところ,
村上の間者である平蔵を本気で助ける気がなかったんでしょうか,
それとも
謎の集団が平蔵を殺すつもりはないものと見切って
去っていったんでしょうか。
 
一方,
まだまだだな~という感のある平蔵ですが,
冒頭,
真田の家が愛機の家の隣だと勘助から指摘されて
慌てつつも美瑠姫の話を持ち出して
勘助に切り返したシーンなどを見ると,
伝兵衛に負けずに少しずつ成長しているようです。
次回は活躍するかも。
 
 
それから,
信濃の守護・小笠原長時と諏訪復帰をねらう高遠頼継の
夢の小者対決が遂に実現。
勝者は小笠原殿でしょうね,やはり。
頼継にまで「お立ちくだされ」って言われてるし。

 

○次回第28回 「両雄死す」
 

信虎追放後に大トリを務めてきた
サニー板垣&ゴリさん甘利が退場します。
風林火山ファンの方々は
お見逃しなきよう。
 

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2007年7月 2日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第26回 「苦い勝利」

アバンでは
板垣信方@千葉真一が山本勘助@内野聖浩に
佐久の志賀城主・笠原清繁@ダンカンが武田に反抗したことを伝え,
出陣命令がくだったことを告げます。
今週はこの志賀城攻めを中心としたストーリー展開。
 
ダンカン笠原,最初っから涙目で
早くも敗北フラグが立っています。 
 
 
 
○オープニング

 
 キャストのクレジットに久しぶりに「美瑠姫」の名が。
 懐かしい~。
 役者は子役から真木よう子に変わるようですけど,
 子役も回想シーンで登場のようです。
 
 それから「功名が辻」に本多忠勝役で出ていた高田延彦が,
 村上義清の家臣役で登場(もっと前から出てた?)。
  
「功名が辻」と2年連続で登場する役者さんは,
 気が付く限りでは,
 品川徹さん(松永久秀→北条氏綱),
 瀬川亮さん(前野景定→庵原之政「武者震いがするのぉ!」)
に引き続いて,
高田総統で3人目。
今年はちょっと多いかも。
 
OP「花」枠はいつもどおり由布姫@柴田幸。
「花」の文字が出る直前まで
笠原清繁@ダンカンがクレジットされていて,
今週はダンカンが「花」枠か!?と一瞬焦りました(笑)。
 
軍配枠:真田幸隆@佐々木蔵之介,
大トリ:板垣信方:千葉真一
もいつもどおり。
 
今週は出演者が多くて
OPクレジットもいっぱいいっぱいという感じで,
あおりを食ってか
先週活躍した駒井政武@高橋一生は
武田信繁@嘉島典俊と二人まとめてのクレジットに逆戻り。
去年の新一郎みたいなもんか。
 
 
 
○晴信,勘助を排除する
 
志賀城攻略中の武田軍の軍議中,
関東管領が志賀城に援軍を送ってきたとの報が
入ります。
晴信は即座に板垣,甘利に出陣を命じます。
勘助は村上軍の動向を心配しますが,
晴信は心配無用とはねつけ,
なぜそのように言えるのかという勘助の質問を無視。
 
結局,武田軍は関東管領軍をあっさり降します。 
 
その後に開かれた軍議において
晴信は総攻めの強攻策を主張します。
勘助は
「戦わずして勝つ」が最上の策だと
志賀城に降伏の使者を送ることを勧めますが,
晴信は「何を得意げに」と一蹴。
なおも食い下がる勘助に「控えい!」と一喝。
 
先週,由布姫から伝えられた板垣の言葉,
「勘助がいなければ
お館様はもっと早くに負けていたかも知れぬ」
が相当こたえたんでしょうか。


ところが,
晴信の発言を受けた小山田信有@田辺誠一が
「お屋形様の仰せのとおり
城兵が討ち死に覚悟ならば,戦わせてやるのが武士の情け」
と晴信に賛意を示すと,
晴信は「勘助,良かろう,そちが降伏を促せ」と
手のひらを返す発言。
小山田の外見が爽やか系だから
嫌いなんでしょうね,きっと(ちがう?)。
もちろん
小山田は憮然。
 
しかし,晴信が勘助に命じたのは,
使者に立つことではなくて,
小田井原で討ち取った関東管領軍の兵三千の首を
志賀城の周囲にさらして城兵を脅かすことでした。
それで降伏すれば命は助けるとのこと。
お館さま,
何か,もう先代・信虎公を通り越して
ヴラド・ツェペシュのレベルに達しつつあるような。
 
やむを得ず勘助は上記の命令を実施に移しますが,
志賀城は降伏せず,
結局,武田軍は総攻めを行うことになるのでした。
 
 
○小山田ストーリー始まる 
 
というか,
美瑠姫ストーリーと言った方が
適当かも。
 
こうして始まった志賀城総攻めの場で,
「フハハハハ!女子供は生け捕りにせよ!」と
のたまう小山田殿。
今までも
時々いっちゃった目をすることのあった小山田ですが,
今回は凄いです。

 
ところが,
炎に包まれた城の中で,
小山田は
突如ふすまを倒れして這いずりだしてきた女と出会います。
 
その女こそ,
第8回 「奇襲!海ノ口」で勘助と親しげに話した
海ノ口城主・平賀源心の娘・美瑠姫の成長した姿でした。
笠原清繁の妻室となっていたんですね。

去年の大河だと,
炎の城の中でひしっと抱き合うところですが,
今回はシチュエーションがシチュエーションなだけに,
そんなこともなく, 
小山田は美瑠姫を連行します。
 
その途中,城の中庭で
勘助,真田,相木の三人がこそこそ話しているところに
通りかかります。
 
相木から指摘されて美瑠姫だと気付いた勘助は
美瑠姫に水を持っていきます。
 
しかし,
美瑠姫の方は,
近寄ってきた男が少女時代に会ったニセ軍師だと気が付き,
水をバシッとはね除けます。
勘助,どうやら姫君に一度は嫌われる運命のようです。
カワイソっす。
特に
由布姫のときと違って,
美瑠姫には少女時代には好かれていたらしいだけに
ショックもひとしおなのでは。
 
水をはね除けた美瑠姫の心中は
アンタのアホ軍師ぶりのせいで
父上の城は落城したのよ!ということなのか(実際は違いますが),
武田に味方するなんて,この裏切り者!ということなのか,
はたまた,
私はワイルド系より小山田様みたいなメンズノンノ系が好きなのよ!
ということなのか,
現時点では図りかねます。
 
その美瑠姫,
結局,そのメンズノンノ小山田が戦利品として
拝領することになりました。
郡内領主として独立性の強い小山田殿,
どうやら美瑠姫との間で
晴信と由布姫と同様の関係を築こうと考えているようです。
 
関係ないですけど,
 由布姫→言う姫,
 美瑠姫→見る姫,
と何だか駄洒落っぽい気がするのは
私だけでしょうか。
 
これで菊姫(聞く姫)が登場すれば完璧なんですが。
(後半出てくる於琴姫(油川夫人)が生む娘が
確か菊姫だったかな?本大河で登場するか分からないけど。)
 
 
 
 
○その他
 
長尾景虎@ガクト(Gackt)が2話ぶりに再登場。
前々回は単なる顔見せみたいなもんだったんで,
実質的なストーリーは今回が初めてという感じ。
ほんまに色白で美形な景虎さんです。
 
それと,景虎の叔父・家臣として
直江景綱@西岡徳馬が登場。
西岡さんは88年「武田信玄」にも北条高広役で出演あり。
「武田信玄」出演者の登場はこれで二人目でしょうか?
 
そういや
一人目の原虎胤(鬼美濃)@宍戸開って,
最近全然出てきませんな。
 
 
それから 
由布姫ですが,
今週はラストに一瞬だけ。
後ろからのカットがメインで
顔がほとんど見えない状態だったし, 
セリフあったっけか?
 


○次回・第27回「最強の敵」
  

サニー板垣が晴信のために悲壮な決意。
ゴリさん甘利も・・・・
勘助,どうする?
 
 

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2007年6月24日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第25回 「非情の掟」

前回のアバンタイトルは
「生まれたのです,勘助の子が」(by由布姫)
に意表を突かましたが,
今週は通常通り本編の導入部分に戻りました。
例年の大河からすると,
解説コーナーや前回のダイジェストでない「風林火山」のアバンは
それ自体が異例なんですけどね。
 
○寅王丸出家する
 

諏訪では
武田晴信@市川亀治郎と由布姫@柴本幸の間の子,四郎が
お宮参りの時を迎えていました。
お宮参りって生後6か月目でしたっけか?
 
しかし,
晴信は甲府・躑躅が崎の館で
三条西実隆らの朝廷の勅使を饗応していたため,
四郎のお宮参りには不参加。
代わりに山本勘助@内野聖陽が付き添うことに。
 
しかし,由布姫はそれが不満だったようで,
「お館様は何故に来られぬのじゃ」「四郎も不憫な子じゃ」と
勘助に八つ当たり。
先週,先々週と勘助に妙に優しかった由布姫ですが,
やっと調子が戻ったようです。
 
さらに,
よほどイライラが募っていたのか,
由布姫は勘助に向かって
四郎に諏訪家の家督は継がせたくない,
諏訪家を継ぐのは弟の寅王丸じゃ,
ときわめて重要なことを簡単に口にしてしまいます。
侍女の志摩もびっくり。
 
むろん,勘助は「承知いたしかねまする」と拒絶しますが,
由布姫は重ねて,それならば寅王丸はどうでもよいのか,
と勘助を問い詰めます。

頭を痛めた勘助は
板垣延方@千葉真一の下に報告にあがりますが,
同席していた諏訪光隣(由布姫の大叔父)の話によると,
諏訪家の後継者が寅王丸か四郎かで諏訪家も割れているとのこと。
 
成長した寅王丸が四郎の家督に異を唱えたらどないしまひょか,
と不安がる光隣に,
板垣もその憂いをいかに取り除くか,とため息をつきますが,
話しているうちに何やら心に期するものがあったらしい勘助は
「それがしにお任せください」と
利まつのまつ(by松嶋菜々子)の決め台詞みたいなことを言います。
 
この後,勘助は
甲府の躑躅が崎の館に向かい,
晴信に向かって寅王丸を出家させるよう説得。
晴信はあっさり承知します。
そりゃ,
晴信にしてみれば,
自分の子供に諏訪家を継がせたいでしょうからね~。
この会談で寅王丸の預け先を
駿河の今川家の軍師・大原雪斎@伊武雅刀することも決定。
今川家と話をつけるため,
勘助,今度は駿河に行くことに。
 
今川館で勘助から話を聞いた今川義元@谷原章介は
あつかましい,また厄介者を押しつける気かと怒ります。
駿河には既に寅王丸の外祖父・武田信虎が預けられていますからね。
しかし,
寿桂尼@藤村志保は
寅王丸を預かるのは今川にとってもメリット大だと
義元をたしなめます。
寿桂尼さまは
依然として勘助に好意を持ち続けているようで,
自分に助け船を出してくれる寿桂尼さまに対して
勘助もちょっとこそばゆい顔。
もっとも,
雪斎が諸手を挙げて賛成したことからも分かるとおり,
行為云々を抜きにして
寿桂尼さまの判断は正解ということになりましょう。
 
義元は,
なぜ自分が勘助を嫌うのかうんちくを述べますが,
結局,雪斎が寅王丸を預かることにGOサイン。
 
 
哀れなのは幼い寅王丸で
ばば様と慕う大井夫人と涙の別れをして
駿河に向かうことになります。
(ちなみに本大河では
寅王丸の母親・禰々は信虎の側室の子という設定なので,
大井夫人にとっては寅王丸は実孫ではありません。)
 
史実の寅王丸は
どういう運命をたどったのか不明なまま
歴史からフェードアウトしてしまうのですが,
(成長したのかどうかすら不明)
本大河の寅王丸くんも
今回の大井夫人との別れが最後の登場になりそう。
 
 
○晴信,またブラック化する。
 
寅王丸の出家を耳にした三条夫人@池脇千鶴は,
そんなに四郎のことが可愛いのかと晴信を責めます。
最初は三条夫人をなだめていた晴信でしたが,
「家督は安泰であると太郎に仰せくださいませ」
という三条夫人の言葉を聞いて激怒。 
「家督を譲るも譲らぬもこの儂の胸三寸じゃ」と逆ギレ。
この言葉はかつて
父・信虎が晴信に向かって吐いた言葉と同じ。
 
この話を聞いた大井夫人,信繁と甘利,諸角らの老臣は
集まって晴信の信虎化を憂うのでした。 
 
ちなみに,
89年「武田信玄」では,
晴信@中井貴一が嫡男・義信@堤真一に向かって,
「武門の誉れ高き武田の血筋に弱き公家の血がまじったのじゃ!」と暴言,
次弟の典厩信繁に
「今兄上が申されたのは,昔,父上が兄上に申されたのと同じでござるぞ」
とたしなめられて言葉に詰まる,というシーンがあったと記憶していますが,
今回のエピソードはそのオマージュ的なところもあるかなと。
 
○甲州法度次第できる
 

今回のメインストーリーは
寅王丸の出家をめぐる動きでしたが,
その間々に挟まれていたのが 
甲斐の国の新たな法令の起案にいそしむ
駒井政武@高橋一生と春日源五郎@田中幸太朗の姿。

今回,駒井たちは今川仮名目録(今川義元の父・氏親が制定)を片手に
あれこれ思案していましたが, 
実際のところ,
甲州法度の主要部分は
今川仮名目録を踏襲していると言われているそうです。
 
ただ,駒井は単なる焼き直しにとどまらず,
晴信らしさをだせるように四苦八苦。
源五郎を感心させます。 

最後に完成した法度の原案を,
駒井たちは晴信に手渡しますが,
その際に晴信自身も法度に縛られることを最後の一箇条に
加えるように涙目で進言。
晴信は駒井を言を受けて,その一箇条を加えるのでした。
 
今週のサブタイトル「非情の掟」は,
メインとしては寅王丸の運命を指しているんでしょうが,
この主君自身も縛られるという甲州法度のことも
その意味にふくんでいるんでしょうね。
 
 
○次回第26回 「苦い勝利」
晴信のブラック化がますます進むようです。
それと,意外に早期に長尾景虎が再登場。

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2007年6月18日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第24回 「越後の龍」

自作パソコンの更新やら何やらで
1か月ぶりのレビューになってしまいましたが,
「風林火山」は毎回欠かさず視聴しておりました。
 
今週のサブタイトルは「越後の龍」。
長尾景虎,ついに登場というわけで,
放送開始前から期待が高まります。
 
 
○「生まれたのです。勘助の子が」
 
アバンタイトルは,
生まれたばかりの赤子と添い寝する由布姫の元に
障子を開けて勘助が登場。
なぜか勘助の背後は波打つ水面。
 
  勘 助「姫様!若子様!?」
  由布姫「そうです。生まれたのです。勘助の子が」
 
 
なんと,四郎(後の武田勝頼)は勘助の子だった!?
 
全国の視聴者の皆さんは
びっくりしたに違いありません。
(やっぱりお堂であの後・・・と思った人もいるかな?←それは私だ)
 
 
と,
その瞬間,ドーンと放たれる鉄砲。
倒れる勘助。
 
ここでオープニングに移行。
 
なんだ,このアバンは?と思ったら,
本編冒頭で勘助のみた夢だったと判明。
夢オチかよ(笑)。
まあ,描写からして夢なのは明らかだったけど。
 
しかし,
若子様が自分の子だったという夢を
勘助がみたということは,
やっぱあの時お堂で・・・・
ってことにならないんだろうか。
 
それと鉄砲の音で泣き出す若子様なんだけど,
この若子様,成人して家督次いだ後に
鉄砲のせいで散々に敗れたということになっているんですよね。
(長篠の戦い。史実として鉄砲が重要だったかは異説あり)
今回のアバンには
それを示唆する意味合いもあったのかな。
 
 
○オープニング
 
OPでは第1回以来,久しぶりに長尾景虎@Gacktがクレジット。
なぜか「ガクト(Gackt)」となっていたけど,
読み方がわからない人に配慮したんでしょうか。
 
「花」枠:由布姫,大トリ:板垣信方はいつもどおり。
軍配枠は真田幸隆。
 
 

○勘助,”妙薬”を服用する
 
冒頭,「姫様,姫様・・・」とうわごとをつぶやく勘助@内野聖陽。
まぶたに写る由布姫@柴本幸の顔をよっく見直すと,
忍芽(真田幸隆の妻)@清水美沙の顔に変化。
ここでアバンタイトルが勘助の夢だったことが判明します。
 
勘助の脇には太吉。
前回のラスト,河越城で鉄砲で撃たれた勘助は,
真田幸隆@佐々木蔵之介の手で
真田一家が逗留する上州・安中の長源寺で
手当を受けていたのでした。
勘助,10日間も意識不明で寝込んでいたのに,
やせ衰えることもなく,筋肉隆々。
さすが。
 
この後,勘助の寝込む部屋に
お寺の和尚(晃運字伝)と幸隆も登場,
5人で話しているうちに,
勘助に服された傷の妙薬が
「蘆毛の馬の糞を水で溶か」したものと判明。
ウゲッとなった勘助ですが,
その妙薬を勘助に飲ませてくれたのが
武田に恨みを持つはずの忍芽であると知り,
ちょっと感激。
 
考えてみると,
10日間も意識のなかった勘助に
”妙薬”を飲ませるためには口移ししか方法がなかったはずで
そうだとすると忍芽はまず自分の口に”妙薬”をふくんで・・・げげげ。
こりゃたしかに
幸隆のいうとおり勘助は忍芽に感謝しないといけませんわね。
 
この後,
晃運和尚は勘助の体から抜き取った鉄砲玉を
勘助に見せます。
鉄砲玉を手に取って眺める勘助。
このシーンを見て,
私としては,
うーん,何かデジャヴを感じるな,
と思ったのですが,
考えてみると,去年,六平太がよくやってましたよね,
鉄砲玉を手に持って千代に差し出すのを。
 
ちなみに,
勝頼誕生の時点で天文15年(1546年),
千代の誕生(弘治3年,1557年)まであと11年です。
 
 
ところで,
ここでちょっと疑問なんですが,
北条氏康は武田援軍の将・勘助を
どうして助けなかったのしょう?
北条側の手で助ける前に
幸隆が連れて行ってしまったということでOK?
 
一刻を争うような傷だったんだから,
北条側に勘助を委ねた方がいいような気がするんですが,
狙撃したのが北条側の武将(福島彦十郎)だったし,
幸隆自身ものこのこ北条勢の陣に行ける立場じゃないし,
幸隆が自分で連れて行こうと考えたのは
仕方がないところかも。


さて,
話を勘助たちに戻すと,
幸隆は勘助に「そちに甲斐への道案内を頼みたい」と
のたまいます。 
つまり,
武田への仕官おKということ。
勘助の必死の説得に
とうとう心を動かされたようです。
 
 
○晴信,大ショックする
 
その頃,
武田晴信@市川亀治郎は
佐久衆の謀反討伐のかたわら,
諏訪にいる由布姫と四郎を見舞います。
 
この時点で
勘助生存を知らない晴信は
勘助の消息を聞く由布姫に向かって
先に佐久に出陣していると嘘をつきます。
 
勘助の喜ぶ顔を見たかった,と言う由布姫に
由布は勘助が好きか,と訪ねる晴信。
由布姫の答えは「今は嫌いではありません。」
 
この後も和やかに勘助談義を重ねる二人ですが,
由布姫の発言,
「板垣殿も申しておりました。
勘助がいなければ,
お館さまは早くに負けていたかも知れぬと」
を聞いて
晴信の顔色が変わります。
 
「儂は左様に思われていたのか・・・」
ほかの家臣の考えならば
苦笑くらいですんでいたかもしれませんが,
自分の守り役で父親代わりとも思っていた
板垣信方@サニー千葉が自分を低く評価していたことを知り,
大ショックを受けたお館さま。
 
まあ,
板垣が由布姫に
どういうニュアンスで話をしたのかわからないですし,
(たぶん,勘助の活躍をほめる文脈で出てきた話では?)
そもそも
由布姫からの伝聞をそのまま鵜呑みにするとは
晴信にしては
安易すぎるという気もしますが,
ともあれ
晴信としては何か心に期すものがあった模様。
 
 
○越後の龍,ちょっとだけ出る
 
再び長源寺の真田家に話が戻って,
勘助と幸隆が
月を眺めながら酒を酌み交わして談義中。
 
幸隆は,
村上義清,関東管領・上杉を倒したその後に
武田に立ちはだかるのは越後の長尾氏だと
勘助に告げます。
そして, 
長尾の現当主・晴景は病弱でうつけ者だが,
その弟はすごいとも。
 
この幸隆の話の中で
長尾景虎(後の上杉謙信)@Gacktがついに登場。
キターッ!と思ったら,すぐに幸隆の話は終わり。
登場シーンは1分もありませんでした(笑)。
これで今日のサブタイトルが「越後の龍」って・・・・
 
とはいえ,
色白で超美形のアニメ声の謙信には
期待大。
次の登場は数話先になるかも知れませんが。
 
 
○お館様,ブラック化する
 
再び話は晴信に戻って,
今度は佐久・内山城を囲んでいる武田軍の陣営。
 
水断ちの策(←また教来石が穴掘りやってる)により
城を降伏させるという意見が
大勢を占める家臣団に向かって
晴信は力攻めを宣言。
 
その上で晴信は,
「あーまーりー!」,「よーした」などという台詞で
信虎公の物まねを家臣団に
披露してくれます。
 

軍議の間の休憩中,
まるで先代・信虎公を見ているようだと
囁きあう板垣,甘利虎泰@ゴリさん,飯富の3人。
物まねの評価は高かったようです(?)。
 
軍議再開後,
幸福の使者を使わすように進言する板垣に向かって,
晴信は「この儂を侮るな!」と一括。
由布姫から聞いた板垣の発言を強く根に持っているようです。
 
この直後,
百足衆から勘助生存のニュースが届けられて
場が少し和みましたが,
お館さまのブラック化を阻止するほどの効果はなく,
結局,武田軍は内山城を力攻めで4日後に落とし,
当主と嫡男を除く城内の者たちを皆殺しにします。
 
ナレーションでは
何気に「4日後」に城が落ちたと言ってましたけど,
4日間も力攻めしたわけでして,
武田軍の損害も相当数に上ったんじゃないでしょうか。
 
ともあれ,
武田軍勝利の結果を受けて,
晴信は
水断ちに功のあった教来石景政@高橋和也は
譜代家老衆に加えられるとともに
名門・馬場家の名跡を継いで「馬場民部少輔信春」と
名を改めることになりました。
 
出世したのは良かったけど,
「教来石」の名は今週で最後なんですね。
ちょっと寂しい。 
 

○真田幸隆,武田晴信に会う
 
この後,
傷がようやく癒えた勘助は,
真田幸隆を連れて躑躅ヶ崎館に帰還。
 
晴信と接見した幸隆は
勘助と晴信の
鉄砲なんか大したことない談義を
半ばあきれ顔で聞いていましたが,
知行二百貫で召し抱えられた上,
旧領の松尾城を与えられると知るや,
びっくり&感激。
晴信に忠誠を誓うことに決めたようです。
さすがに人心掌握術に長けたお館さま。
 
それにしても
鉄砲など戦では馬糞ほどにも役に立たないという点で
意見が一致してしまった晴信,勘助の主従ですが,
これも鉄砲を軽視する武田家の将来を示唆する
シーンなんでしょうかね。
(くどいようだが史実かどうかは別の話)
 
 
 
○次週は
 
 ----なまえは?
 
        「寅王丸」
 
 ----憎いのか?
 
    「あの男は,切腹した父上に
     私を諏訪家の当主に据えると約束したのじゃ。
     それなのに,
     姉上との間に男児が生まれると掌を返したように
     私を厄介者扱いに・・・
     あげくに私を出家させて駿河に・・・」
 
  ----誰かにそそのかされているのではないか?
 
    「それは・・・そうだ,あの隻眼の男!」


次回,第25回 「非情の掟」
 

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2007年5月 6日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第18回 「生か死か」

甲:今週は由布姫が
  晴信の側室になることを受け入れるまでの話。
  今回は本当に奥深い脚本,素晴らしい演技でした。
  いや,本当に。
 
乙:武者震いがするのう~!
  っていうか,
  内野勘助って村上弘明に似てると思わんでごいんすか?
 
甲:なんだよ,それは。
 
 

○晴信,由布姫を側室に迎えることを決断
 
甲:さてさて,
  OP前のアバン部分では
  甥っ子の寅王丸を使って
  諏訪家臣団をうまいこと服従させた晴信さんでしたが,
  甲斐・躑躅ヶ崎館に戻ってみると
  妹かつ故・諏訪頼重の正室かつ寅王丸の生母である
  禰々@桜井幸子が死の病の床に。
  見舞った晴信に向かって
  禰々からは
  「寅王丸を兄上のような戦好きにはしとうない」
  とキツーイお言葉が。
 
乙:まあ,無理もないやね。
  今回の禰々は大井夫人@風吹ジュンに対しても
  「お北さま」という他人行儀な呼びかけだったな。
  今までは自分の生母じゃなくても(禰々は信虎の側室の子)
  母上と呼んでいたのにな。
 
甲:晴信に対しては
  ほとほと愛想が尽きたんだろうね。
  だからその母親ももはや肉親という感じではないと。
  大河において
  登場人物がやたらと戦さ嫌い発言をすると
  時代錯誤だと批判されることが時々あるんですけど,
  禰々のように自分の夫や赤子が酷い目に遭っていると
  こうした発言も自然に感じられますね。
 
乙:そういえば,去年の主人公はよく言ってたな。
  千代は戦さが・・
 
甲:コホン!
  今は「風林火山」の話をしとるんじゃ。
  この後,
  晴信は家臣団会議を開催,
  由布姫の処遇について諮ります。
 
乙:”よーし分かった”諸角は反対,
  ゴリさん甘利に至っては
  殺しておけばよかったのに詰めが甘いと
  山本勘助@内野聖陽を睨み付ける始末だったな。
  
甲:諸角と板垣@千葉真一の閨問答が面白かったね。
  それにしても,
  この大河,コメディ部分も重厚というか。
 
乙:オヤジくさいというか(笑)。
  下ネタでくるとは思わんかった。
  で,
  勘助が晴信に
  由布姫との間に男子を作って
  その子を諏訪の跡取りにしろと献策。
  
甲:で,晴信さんは勘助に
  由布姫の気持ちを聞いてくるように命じます。
 
 
○由布姫の拒絶
 
甲:勘助の対由布姫アタックですが,
  最初の一回目は姫から
  死んだほうがマシじゃ,と言われて失敗。
 
乙:勘助は
  側室になる覚悟もなかったのに
  生きるつもりだったのかと
  声をかけてたけど,
  頑なな姫君にあのセリフじゃ
  逆効果だわな,普通。
 
甲:勘助から失敗報告を受けた晴信さんは
  勘助に和歌を託します。
 
  君のいる 我が山里をつらく見て 心のうちに 待ちし春風
 
  まあ,なんて露骨な歌ざんしょ(笑)
  ともあれ
  勘助はこの和歌を持って二度目のアタック。
 
乙:由布姫と侍女たちは何て下手な歌だと
  物笑いにして床の間に飾りやがったな(笑)。
  でも
  これは晴信の作戦っぽいな。
  太陽作戦というか。
 
甲:晴信は以前にだいぶ和歌にハマっていたから,
  もっと上手に詠めるはずだし,
  下手な和歌を送って
  由布姫を笑わせて頑なな心をほぐそうという
  作戦だったのかもね。
  それにしても
  勘助,この二度目のアタックの際に
  姫から「そなたの心はどこまで醜いのじゃ」とか
  言われてたね。
 
乙:禰々の病の話なんか出して説得しようとするからだべ。
  勘助の方の北風作戦(?)はすべりまくりだったな。
  家臣団会議でメンズノンノ小山田が
  男女のことも戦と同じだとか言っていたのを
  真に受けたんかいな。
 
甲:だったら”恋は詭道なり”ということで
  もう一工夫ほしかったどこだけど。
  それにしても
  今回の由布姫,なかなか良かったんじゃないか?
  硬さが抜けていい演技になってる。
 
乙:確かに良かった。
  笑うシーンが入ったのがいい方向に働いたのかもな。
  由布姫が可笑しくて笑ったのは
  今回が初めてじゃねーかな。
  前に狂笑っぽいのはあったけどさ。
 
 
○甘利と三条夫人の由布姫来訪
 
甲:こうして勘助の対・由布姫アタックが繰り返される最中,
  禰々さんが終に病死。
  死のシーンは直には描かれませんでした。
 
乙:大河を含めた時代劇では
  病気の人が何かセリフをはいてからガクッと逝くような
  死のシーンの描かれ方が多いんだけど,
  そういうのは非現実的だからな。
  今回の禰々のようにナレーションだけで死を告知する方法は
  俺的には好感が持てるでごいんす。
  
甲:過去大河だと89年「春日局」で
  基本的に病死がナレで済まされていたことがあったよ。
  話をストーリーに戻すと,
  この後,
  側室反対派のゴリさん甘利が
  突如,由布姫を訪問。
  小刀を由布姫の目の前に置いた上で
  自害した頼重の話を持ち出したり,
  禰々の病死は自害のようなものだと言ったりします。
 
乙:甘利は由布姫に暗に自害を迫っているのかと思いきや・・・
 
甲:勘助も視聴者もそう思ったんだろうけど,
  さにあらず,でした。
 
乙:後に由布姫いわく「斬られにきたのです」ということだな。
 
甲:甘利は自分が由布姫に小刀で斬られれば
  側室話は立ち消えになると考えたんだね。
  そして
  由布姫はそれを見抜いて
  自害に応じないのはもちろん,
  甘利を刺すこともしなかったというわけ。
  深い脚本だよね~。
  この展開にはすごく感動した。  

乙:で,
  勘助の言葉には動かなかった由布姫だが
  甘利の晴信を思う気持ちには心が動いたようだな。
  それで晴信に対する興味が涌いたらしい。
  ゴリさん,側室話を潰すために訪問したのに
  逆効果じゃん(笑)。
 
甲:たしかに(笑)。
  ゴリさん,ちょっと由布姫のことを認めたようだけどね。
  「聡明な姫じゃ」と言ってたし。
  で,
  さらにこの後,
  今度は三条夫人が由布姫を訪問します。
  最初は優しい言葉をかけた三条夫人でしたが・・・
 
乙:由布姫,うしろ!うしろ~っ!
 
甲:と思わず声をかけたくなった
  視聴者がいたんじゃないかと思いますが,
  晴信が由布姫に送った恋歌が床の間に飾ってあるのが
  三条夫人の目に入ってしまいます。
  っていうか,
  顔色を変えた三条夫人は
  由布姫に対して
  ”国は滅びたくないものじゃ”などと暴言を吐いて
  去っていきます。
  口では側室話を覚悟しているようなことを言ってても
  やっぱりショックだったのかな,三条夫人。
  それで悪態をついてしまったと。
 
乙:いや,俺としては,
  あれはわざと嫌われるような言動をして
  側室話を受けるのを促したんだと思うぞ。
  プライドが高い由布姫なら
  ああされれば三条夫人にライバル心を燃やして
  側室話を受けると踏んだんだろ。
  こう解釈しないと
  由布姫が三条夫人も傷を負いにきたと言っていたのと
  マッチしないし。
 
甲:そうかな?
  その解釈だと,
  床の間の恋歌の件が強調されていたのを
  うまく説明できていないと思うがな~。
  それに
  由布姫による三条夫人の心境説明が
  正しいとは限らないんじゃ?
 
乙:由布姫はサイコメトラーだから
  間違わないという設定なんずらよ,きっと。
 
甲:本当かいな(笑)。
  まあ,屋敷を立ち去る際の三条夫人の涙を
  どう解釈するかにもよるかもね。
  ともあれ,今回は池脇千鶴の演技も良かったよ。
 
 
○由布姫,決断す
 
甲:最後に由布姫は側室話を受けることを勘助に告げます。
 
乙:あの二人も傷を負ったのだから,自分も,という理由か。
  見ているときは納得したけど,  
  よくよく考えてみると,分かったような,分からんような。
  由布姫は三条夫人に合わせて(心に)傷を負う義理はないし,
  甘利に対してはもっと義理がない。
 
甲:うーん,そうだけど
  感動したからこれはこれで良いのだ(笑)。
  ところで,
  勘助はお屋形様との間に子供を作れば
  その子供にどんな魂を吹き込むかは
  由布姫の自由だ,みたいなことを言っていたね。
 
乙:なんか,恨みは子供の教育を通じて晴らせ,
  みたいな感じにも聞こえるな。
 
甲:一方で
  大望がなければ恨みを晴らしたとて何になろう,
  と以前に晴信に言われた話を
  由布姫に披露していたし,
  こと由布姫関係になると
  勘助は一貫性を欠くような気が。
 
乙:大望がありさえすれば
  恨みを晴らしてもいいってことなんだろ。
 
甲:そうかぁ?
 
 
○次回は第19回 「呪いの笛」
 
甲:これで由布姫はすんなり側室になるのかと思ったら
  来週予告を見る限りそうでもないようです。
 
乙:つーか,そうでもないというレベルじゃないと思うぞ。
  由布姫,お屋形さまに思いっきり切りかかってたじゃん。
 

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2007年4月30日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第17回 「姫の涙」

今週のサブタイトルは「姫の涙」。
 
当然「姫」とは由布姫のことだと
思いきや・・・
 
 
○勘助の迷走
 
 冒頭,
 勘助@内野聖陽は由布姫@柴本幸に向かって
 諏訪の姫としての立場を捨てて
 一人の女人として生きるよう進言,
 侍女2人とともに村娘の姿に変装させて
 密かに落ち延びさせます。
 勘助にしてみれば,
 武田の庇護下にいたんじゃ
 いずれ殺されてしまうと踏んだんでしょうね。
 だいたい,
 寅王丸以外の諏訪家の血筋を絶やせと
 晴信に進言したのは勘助自身ですし。
  
 何故助けてくれるのかと尋ねる由布姫に対し
 勘助は自分の信仰する摩利支天を持つ姫は
 死なすわけにはいかないと回答。
 
 しかし
 先週のレビューで述べたとおり,
 本作中では摩利支天のペンダントを手にした女性は
 薄幸な運命を辿るみたいなんですな,これが。
 まあ,
 由布姫は自分の生んだ男児が
 のちに武田の当主になったわけですから,
 ミツや禰々といった摩利支天組の先輩よりは
 幸せかもしれません。
 
 話を元に戻しますと
 由布姫一行を逃した後,
 白々しく部下に由布姫捜索を命じる勘助の下に
 先週に引き続いて
 ミツ@貫地谷しほりの幻影が登場。
 今回も新収録でしょうかね。
 もしかすると
 ミツはずっとこういう感じで出演?
 
 さて,
 思わず
 ミツの幻影の方に向かって歩みを進めた勘助の耳に
 「勘助~!」と呼ぶ男の声。
 幻影が消えてきょろきょろする勘助の目に入ったのは
 そのミツの兄,伝兵衛の姿。

 伝兵衛は勘助に御館様・武田晴信@市川亀治郎からの
 命令を伝えます。
 その命令とは,
 由布姫を甲斐に連れてくること。
 しかも伝兵衛によると
 晴信は由布姫を側室にするという噂があるというじゃありませんか。
 
 由布姫が晴信の下で生きられる可能性があることを知った勘助は
 急遽,馬を飛ばして由布姫一行を追いかけます。
 まったく,
 何故こうタイミング悪く命令伝達するんでしょうかね,晴信様。
 
 
 その頃,由布姫一行は
 旅路の途中で浪人者たちの襲撃を受けて
 大ピーンチでしたが,
 そこに颯爽と馬に乗った勘助が登場し,
 浪人たちはあえなく全員討ち死。
 例によって
 勘助の剣の腕前は凄いです。
 軍師にしとくのはもったいないという感じ。

 一段落ついたところで
 勘助は
 晴信の命で由布姫を甲斐に連れて行くことを
 告げます。
 このまま見逃してほしいと
 頭まで下げる由布姫に向かって
 勘助は
 実は襲撃した浪人者は自分が雇った者たちであり,
 自分が独断で姫を殺害しようとしたのを
 晴信に咎められたのだと言います。

 勘助が本気で自分を助けようとしてくれていると
 考えていた由布姫はショックを受け,
 その場に伏して泣きます。
 これが姫の涙その1。
 この際
 由布姫は「私の負けじゃ」という分かりづらいセリフを
 述べていますが,
 これは自分の霊感で
 勘助の”嘘”(本当は姫を殺そうとしていたこと)が
 見抜けなかったことを指しているのでしょう。
 
 無論,視聴者には
 勘助が本当に姫を助けようとしていたのであり,
 殺そうとしていたと言ったことこそ嘘なのは
 明白です・・・・ってあれ?
 そうだとすると
 勘助はどうして由布姫一行が襲撃を受けている場所が
 分かったんでしょうか?
 
  
 泣き終えた由布姫は
 勘助に向かってなぜ顔を隠すのかと尋ねます。
 (勘助は浪人との斬り合いで
  眼帯が取れてしまっていたのです。)
 
 お見苦しいものを見せたくないと言う勘助に
 由布姫から
 そなたは顔ではなく心こそ醜い,
 と強烈な一発が見舞われます。
 このツンデレぶりはなかなか良いです,由布姫。
 それと
 心の点はともかくとして
 勘助の顔が醜くないことは視聴者も姫に賛同することでしょう。
  
 ともあれ,
 勘助の由布姫対策は
  殺す→逃がす→甲斐に連れて行く
 と迷走。
 「兵者詭道也」を信条とする勘助らしからぬ迷いぶりは
 今後の由布姫に対する勘助の態度を
 暗示するかのようです。
 そして
 それがこの物語全体の軸になっていくわけで。
  

 

○禰々の涙
 
 禰々@桜井幸子ですが
 夫・諏訪頼重の自害によって
 晴信に対する信頼は完全に失われたようです。
 
 食事を取らない禰々を見舞いにきた三条夫人に向かって
 「そなたの主にとってそなたは人ではない。腹じゃ」と暴言。
 三条夫人に対する呼びかけも
 一度だけ「姉上」を使った以外は「そなた」。
 そりゃ兄が憎けりゃ正室まで憎いというのも無理ないですな。 
 
 禰々の不幸はこれだけにとどまらず,
 家臣団会議における山田信有@田辺誠一の提言により
 諏訪で軍事行動を起こした高遠頼継を
 武田軍が討伐するための
 大義名分として
 乳飲み子の寅王丸を同行することに決定。 
 寅王丸は禰々の手から奪われます。
 
 メンズノンノ小山田,優しい顔をして
 ひどい提案をするよな~。
 
 寅王丸を奪う晴信に向かって
 「さあ,奪え!」と言う禰々の目から涙が。
 これが姫の涙その2。
 サブタイトルの「姫」には禰々も入っていたんですね。
 
  
 
○平蔵とヒサの話
 
 今週は平蔵とヒサの話でトータル15分位も使いました。
 ヒサも泣いていたんで,
 これが姫の涙その3かな?
 この二人のストーリーは興味ないんでレビュー省略(笑)
  
 大河におけるこうしたサイドストーリーは
 なかなか成功するのが難しいと思うんですが,
 平蔵・ヒサの恋愛話は果たしてどうなりますことか。
 
 
○そなたの顔など見たくない(by由布姫)
 
 最終的に武田軍による高遠攻めは成功し,
 武田氏は諏訪全域を手中に収めます。
 
 戦の最中,
 人目に付きづらい寺にかくまわれていた由布姫でしたが
 戦闘終了に伴い甲斐に移されることになります。
 それを伝達に訪れた勘助に向かい,
 由布姫は「そなたの顔なぞ見たくない」とこれまた厳しい一言。
 
 下がった勘助は
 お寺の庭で自分の眼帯を引きちぎり
 立ちつくします。
 
 勘助の胸に去来するのは何か?
  
  恋は散りふる花のごとく 
 
  心はほの暗き森のごとし
 
 という感じでしょうかね,たぶん。
 
 もし
 この時の勘助の胸に去来するのが
 春日源五郎のことだったりしたらちょっとイヤだし。
 
 
○次回は第18回 「生か死か」
 
 来週も由布姫メインのストーリーのようです。
 またまたミツの幻影がみれるかな?
  

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2007年4月29日 (日)

再来年の大河は「天地人」

甲「再来年2009年の大河ドラマが
  4月26日に発表されました。
  タイトルは「天地人」。
  ソースはこちらNHK新潟放送局のHP内)。」
 
乙「主人公は誰なんだ?」
 
甲「直江兼続だよ。上杉景勝の家臣だね。」
 
乙「おおっ,直江兼続というと・・・」
 
甲「うん,
  「功名が辻」にも直江状の話が出てきた時に
  登場していたね(第41話「大乱の予感」)。
  兼続は1560年生まれだから
  1557年生まれの千代と同世代になるわけで,
  時代的には「功名が辻」とかぶりそう。」
 
乙「千代?それよりも
  もっと年齢が近いキャラがいるだろうが」
 
甲「ん?誰のこと?」
 
乙「閻魔あいだよ!
  六道郷焼き討ち事件が1571年だとすると
  あいは数え年計算で1559年生まれになる。」
 
甲「そりゃ地獄少女だろう!今回は大河の話をしてんの。
  ともかく,
  「天地人」に話を戻すと,
  原作は火坂雅志,脚本は小松江里子,配役は未定。」
 
乙「小松江里子というと今の朝ドラの脚本家か。」
 
甲「そう,「どんと晴れ」の人。
  朝ドラ脚本家が大河脚本するケースとしては,
  去年の「功名が辻」の大石静の例があるね。」
 
乙「そうすると
  ホームドラマチックな大河になるのか。
  上のリンク先を見ると
  ”「愛」のために生きた英雄とそれを支えた女たちの物語”とか
  書いてあるし。」
 
甲「さて,そこは何とも。
  実物を見てから評価しても遅くないんじゃないの?
  ただ,”兼続を最も恐れたのは徳川家康でした”というのは
  どうかなという気もするけどね。
  家康が最も恐れたのは
  今年の大河の御館様に間違いないよ。」
 
乙「”家康が恐れた”というフレーズは
  結構いろんな人物に使われる傾向があるよな。
  今年の御館様(武田晴信)の他にも,
  織田信長とか真田信繁(幸村)とか,
  伊達政宗にもそんなことが言われていたぞ,たしか。」
 
甲「ちょっと心配なのは,
  直江兼続が主役で1年間のエピソードが持つのかということ。」
 
乙「上で挙げた直江状で家康を怒らせた話とか,
  秀吉に気に入られて
  直臣化の誘いを断ったにもかかわらず
  米沢30万石もらった話とかは
  結構有名ではあるが・・・
  他に何かめぼしいのがあるか?」
 
甲「珍しいところでは,
  閻魔大王に書状を送った話がある。」
 
乙「おおっ!!」
 
甲「よろこぶなよ(笑)。
 
  ある時,
  兼続の家臣が粗相のあった下人を手討ちにしたところ,
  これに不満を持った下人の遺族が,
  その家臣による手討ち処分の不当性を
  兼続に訴え出た。
 
  兼続が調べてみると
  確かに手討ちは行き過ぎだったので,
  兼続は遺族に金を与えて慰撫しようとしたが,
  遺族の方は納得せずに
  死んだ下人を返すように何度も要求した。
 
  当初はなだめていた兼続だったが,
  要求が数度にわたるに及んだ時,
  「分かった,
  そうまで言うなら下人を戻すように
  閻魔大王に頼んでみよう。
  これから書状を書くから
  その方らは使者となって書状を持っていってくれ」
  といって
  閻魔大王あての書状を書いて
  「直江山城守兼続」と署名し,
  要求してきた遺族にこれを持たせて  
  その首をはねたという。

 
  というエピソードだ。閻魔様から返事が来たかは不明(笑)」 

乙「返事が来るわきゃねーだろ。」
 
甲「そりゃそうだ(笑)」
 
乙「だってさ,
  その頃の閻魔様は人面蜘蛛になって
  夕暮れの里で閻魔あいを監視していたんだぜ。
  地獄にいないじゃん。」

甲「そういう理由かいっ!」 

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2007年4月22日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第16回 「運命の出会い」

今週は
山本勘助@内野聖陽と
諏訪頼重の娘で本大河のヒロイン・由布姫@柴本幸が
はじめて会話を交わす重要な回。
既に
顔合わせは済んでいるので
「出会い」というサブタイトルはどうかと思いますけど。
 
ところで 
今週はOPに
ミツ@貫地谷しほりが
回想の留保なしにクレジット。
どんな登場の仕方をするのか
楽しみ,楽しみ(内容は後述)。
ただ,
ヒロイン枠の「花」の字がでる画面のクレジットは
やはり由布姫でした(ミツのクレジットは由布姫の直前)。
きっと
某巨大掲示板の
大河スレでは大騒ぎになっているんでしょうね~。
まあ,
新旧ヒロインを並べるのならば
新ヒロインを優先するのはやむを得ないかな?と
私的には思います。
 

○諏訪頼重の死
 
先週,武田に降伏した諏訪頼重は,
正室・禰々(晴信の実妹でもある)@桜井幸子,
嫡男でまだ赤ちゃんの寅王丸と一緒に
甲斐に連行されます。
ちなみに
由布姫は家臣団と共に諏訪の桑原城に残ったまま。
 
桑原城を去る前に
お守りの摩利支天のペンダントを由布姫にあげる
禰々。
その優しさにうたれたのか,
能面顔の由布姫もちょっとだけ笑みを見せます。
このシーンはなかなか良かったかも。
 
ただ,
どうも本大河では
 
 ミツ(勘助版の摩利支天ブローチをもらう)
  →武田信虎の手で殺害
 
 禰々(晴信版の摩利支天ブローチをもらう)
  →夫が兄の命で自害(更に来週以降も・・・)
 
というように 
摩利支天のペンダントをもらった女性って
不幸になる傾向にあるような気が。

 
さて,
諏訪頼重は
躑躅ケ崎館に入った妻子とは離ればなれに
東光寺に幽閉されることに。
そして,
間もなく勘助を介して晴信から切腹命令がくだります。
 
頼重は,
勘助に向かって
寅王丸が同じ目に遭わないように
領主としての”小賢しさ”を教えてくれるように頼んで
いさぎよく切腹。
88年大河「武田信玄」の時には
晴信自身が頼重を切っちゃったりましたが,
どうみても本大河の展開の方が自然。
 
ちなみに,
東光寺は
この22年後に
晴信の嫡男・武田義信が
父の命で自害した場所でもあるのでした。
 
因果は巡るということでしょうか。

 
 
○勘助の恨み
 
この後,
禰々が傷心のあまり食事を取らなくなったことに
ショックを受けたのか,
晴信は
諏訪・桑原城の諏訪家臣団の処置を
板垣延方@千葉真一に一任します。
けっこうシスコンな晴信殿。
 
板垣は
御館様抜きの家臣団会議を開いた上で,
勘助の進言に基づいて
桑原城攻撃と頼重の側室腹の娘・由布姫の殺害を
決めます。
 
先週まで
勘助の進言に拒絶反応を示していたゴリさん・甘利ですが,
今回は由布姫殺害計画も
一応もっともだと認めた上で,
そなたは心が痛まぬかと
チクリと付言するに留まりました。
とうとう
ゴリさんも勘助の才能は認めたようです。
 
 
板垣と勘助が軍勢を率いて諏訪に向かった後,
残った家臣たちは簡単な酒宴を開きますが,
その席上で, 
鬼美濃こと原虎胤@宍戸開が
勘助にかつてミツという妻がいたこと,
信虎に殺害されたことを披露。
 
だとすると
勘助は武田家に恨みがあるんじゃないかと
いぶかる他の家臣たちに向かって,
原虎胤は
以前の勘助(葛笠村で対戦した頃)の目には
恨みの念があったが,今はなくなったと説明。
どうやら
鬼美濃も勘助ファンクラブに
加わったようです。 
まあ,
この大河の勘助は男前ですからね~(関係ない?)。
 
勘助のことが話題になると
一人縁側で酒を飲んでいた
メンズノンノ小山田信有@田辺誠一も
酒宴の席に戻っちゃいましたし,
勘助はすっかり
武田家臣団の間で人気者(?)に。
まあ,御館様に
目をかけられているのも大きいんでしょうけど。
 

  
○桑原城での再会
 
その頃,
諏訪・桑原城には
頼重自害の報が到着。
 
諏訪家臣団がおろおろする中,
家臣の一人に「おふくん」の辞世の句を見せられた
由布姫は
その句に頼重の無念の想いがこもっているから
自害じゃなくて殺されたんだと断言。
見ていて 
”おふクン”って誰よ?と思ってしまったんですが,
よくよく考えてみると
”御父君”のことですか,これは。
 
 
そうこうしているうちに
板垣率いる武田勢が桑原城下に着陣,
攻城戦を開始します。
多勢に無勢で,
武田勢はあっという間に
由布姫と侍女が立てこもる部屋に到着。
 
板垣は
武田勢に由布姫が殺害されたとなると
後々やっかいなんで自害をキボンヌしますが,
由布姫は拒否。
 
さらに由布姫は
板垣と一緒に部屋に入った勘助に向かって,
どうせ生きるも地獄,
ならば生きて諏訪湖や城の行く末を見届けたい,
と一方的に宣言した上で,
気を失って倒れます。
 
倒れた由布姫の胸元には
摩利支天ブローチが(禰々プレゼントのもの)。
この摩利支天ブローチの中に
「ウラ,生きてえだよ!」と叫ぶ
ミツの幻影を見る勘助。
 
この幻影は
過去のバンクの使い回しではなくて
新録シーンのようです。
だからOPのクレジットに「回想」が
付かなかったんですね。
ミツ役の貫地谷しほりさんの
予想以上の人気を受けて
あえて新録したんでしょうか?
 
結局,勘助は
由布姫を殺害しないことを決意。
 
由布姫抹殺計画は
あのゴリさんから
ようやくお褒めの言葉を頂けた発案だったのに
なぜ反対のことやるんでしょうか,勘助。

さて, 
この後,
燃えさかる城の中で
「功名が辻」の
稲葉山城の落城時の一豊・千代みたいに
ひしっと抱き合うかなとか思ったんですが,
さすがに
将来,御館様の側室になる姫あいてに
それはできなかったようで,
勘助は由布姫の手を引っ張って
外に連れ出しただけでした。
それにしても
由布姫,「いやじゃ,離せ」とか言ってるのに
なぜか
足はしっかりと勘助の後を追って
歩いておられます。


○次週・第17回 「姫の涙」
今週に引き続いて
勘助・由布姫中心のストーリーのようです。 
 
 

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2007年4月15日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第15回 「諏訪攻め」

先週「風林火山」の旗がお披露目になったことから,
今週辺りからOPにもっと「風林火山」の旗が出てくるのかな,
とちょっと期待していたんですが,
今週のOPも
いつもどおり「風林火山」の旗は1回だけで,
あとは武田菱の旗ばっかりでした。
 
 
○軍師・山本勘助の始動
 
今回は山本勘助@内野聖陽が仕官してから
初めての武田軍の出陣。
本来ならば,
勘助の軍師ぶりが見所のはずですが,
先週布石を打ったはずの高遠軍の先陣が
高遠頼継の躊躇によりなかなか実現せず,
諏訪軍は最初に武田軍を攻撃しようと向かってきます。
 
諏訪頼重の家臣・矢崎十吾郎のところに
先週から潜り込んでいた教来石景政@高橋和也による
諏訪勢の内部分裂工作のおかげもあって
諏訪軍はわずかに1千まで減っており,
5千の武田軍に勝てる見込みはありませんが,
武田が諏訪勢を破ってしまうと
諏訪頼重に嫁いでいる
武田晴信@市川亀治郎の妹・禰々@桜井幸子と
その息子で諏訪家の嫡男・寅王丸の命が危険に。
 
晴信がそれを望んでいないのは明らかで,
勘助は策謀がうまくはまらなかったことについて
軍議の席上でゴリさんこと甘利虎泰に攻められます。
 
しかし,
晴信はそんな勘助に
今後の策について意見を聞いたもんだから,
老臣たちは先週に続いてビックリ。
 
勘助は武田軍を
実際よりも更に大勢に見せかけて
諏訪軍に野戦をあきらめさせて
籠城に追い込む作戦を献策。
 
諏訪軍の陣内に潜り込んでいる
教来石景政があることないこと吹き込んだせいもあって
諏訪勢は武田軍が3万であると誤認,
結局,本拠地の上原城を捨てて桑原城に籠城することに。
勘助の献策は見事にはまった形です。
 
これを見た高遠頼継は,
武田勢に先を越されることをおそれて
あわてて諏訪勢に向けて攻撃を開始。
 
諏訪勢からは戦線離脱者が相次ぎ,
最後に桑原城はわずか20人ばかりが
守ることに。

折り合いをみて
晴信は頼重に降伏を勧告,
今回の戦いを仕掛けたのは
武田ではなく高遠であると考えた
頼重は降伏を受け入れます。
 
かくして
勘助の武田軍師としての初仕事は
無事成功を収めたのでした。
 
今回の武田軍の軍議の様子を見る限り,
老臣たちの中にも
勘助ファンが着実に増えてきているようです。
ゴリさんだけは
フラストレーションを貯めまくっていた気もしますが。
 
 
○間者・教来石景政の大活躍

ここで忘れてはならないのは,
教来石景政の影の活躍。
諏訪勢の内部分裂,
武田軍強しの情報を流すことによる戦意喪失など,
実際は勘助以上の働きだったような。

最終局面で,
間者であることがばれた教来石景政は
晴信の使者として諏訪頼重のもとを訪れた
板垣信方@千葉真一と勘助の目の前で
武田の間者が潜入していた証拠として連れ出されますが,
勘助はその者は元武田間者だったが,
高遠側に寝返った者であると言い張り,
教来石を刺そうとします。
結局,
刺される直前に頼重がとめたことによって
教来石は事なきを得ましたが,
とめなかったら勘助はどうするつもりだったのやら。
来週辺り勘助が教来石から
攻められる展開になるかな。
 
 
○勘助と由布姫の初対面
 
とりあえず,
教来石の命が諏訪頼重により除名されたところで,
由布姫が登場。
味方が敵方の使者と面会して
一触即発の危険性もある場面なのに,
よく姫様が出てこられますな。
 
さて,
由布姫は武田への不信をあらわにした上で,
勘助の顔が悪鬼に見えるとのたまいます。
勘助,由布姫としばしにらみ合い。
 
これが運命の二人の最初の対面と相成ります。
(先週は勘助が遠目に由布姫の顔を見ただけなので)
 
それにしても,
勘助の顔の話が出るたびに毎度思うのですが,
内野聖陽版勘助はとっても男前で,
武田家内のワイルド系武将の中では
ナンバーワンじゃないかというくらいなわけでして,
(メンズノンノ系では小山田信有や源五郎)
悪鬼だのいうのはとても無理があるんですよね~。
 
一方の由布姫ですが,
ヒロインとしては恐すぎるという意見もあるようでして。
ただ,
由布姫は勘助の顔を嘲笑ったりと
きつめのキャラに設定されてるみたいなので,
私的には柴本幸で十分OKかと。
大河ファンの皆さんには,
88年「武田信玄」の湖衣姫(←「武田信玄」での諏訪御料人の名)@南野陽子の
薄幸なイメージが強すぎるのかな?
 
ちなみに,
諏訪御料人は1530年生まれ,
勘助は本大河では1501年説を採ってらしいので,
(通説は1493年生まれ)
二人の年齢差は29歳に。
去年の「功名が辻」のお二人どころではありません。


○次回は第16回 「運命の出会い」
 
山本勘助とヒロイン・由布姫の
ラブストーリーがいよいよ前面に出てくるようです。

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2007年4月 9日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第14回 「孫子の旗」

山本勘助@内野聖陽が
武田家に仕官してから今回で3回目。
だんだんと
面白くなってきましたな。
 
 
○晴信「ば~か!」
 
信濃に侵入した関東管領上杉軍に対し,
武田晴信@市川亀治郎の妹婿・諏訪頼重@小日向文世が,
同盟関係にある武田家にはからずに上杉と和睦した結果,
武田家は信濃にあった根拠地を喪失してしまいます。
 
武田家の家臣団会議で,
直ちに諏訪を攻めるよう主張するゴリさん・甘利らに対して,
勘助は
時期の到来を待つこと,
それまでに諏訪家と対立する伊那の高遠家を
味方に引き入れるよう進言し,
晴信に受けられられます。
 
この勘助の調略策には,
メンズノンノ小山田@田辺誠一も感心した模様。
だんだんと
勘助を認める者が増えてきましたね。
 
 
家臣団会議終了後,
晴信の態度に納得がいかない信繁やゴリさんたちが
大井夫人のところに抗議に行っていたその頃,
晴信と勘助は一緒に温泉に入っておりました。
”信玄の隠し湯”というやつですかね。
 
一緒のお風呂で,
軍法の書「孫子」談義をする二人。
そこで, 
どこが気に入ったのかと晴信に尋ねられた勘助は,
何でも見通す目でございます,と返答。
一瞬,
ハァ?という感じになった晴信は,
勘助の勘違いに気付いて
「ば~か!ワシのことではないわ!」
とのたまいます。
晴信は孫子の話をしていたのに,
勘助は晴信のことを聞かれたと勘違いしたみたいです。
何かアヤシゲな勘違い。
 
いやはや,親方さまは
そっち方面はなかったのか,
と勘助は大いにあせったものと思われます。
(が,実は・・・)
 
この後,晴信から
「孫子」の中で覚えている言葉を上げるように
言われた勘助は,
「兵者詭道也」と答えますが,
晴信は「それはもうよい」と一蹴。
先週も今週の家臣団会議でも散々使いましたからね,これは。
 
そこで,ちょっと考えた勘助,
「疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山」を
挙げます。
これには晴信も納得。

 
 
○勘助,教来石と二人旅
 
その後,勘助は教来石景政@高橋和也と共に
諏訪に調略旅に出発。
 
最初は
勘助のことを快く思っていなかったらしい
教来石ですが,
高遠家に乗り込んで諏訪出陣を唆す際,
罠ではないかとの懸念を解くために 
当主・高遠頼継の前で
勘助と教来石がワザと違ったことを述べて
武田家組み易しと安心させるという奇策を
勘助が献策,
見事に成功させたことから,
次第に勘助に心を許すようになります。
 
その後,
勘助たちは身分を偽って諏訪領を回ります。
平蔵と再開したり,
本大河のヒロイン・由布姫@柴本幸を初めて見たりと,
いろいろとありましたが,
面倒なので省略。
 
そうこうして
甲斐国に戻った勘助が
晴信に報告するため
躑躅ケ崎館に出した時に見たものは,
晴信の側近として使えている美少年・春日源五郎。
勘助,悔しそうです。
勘助にしてみれば,
(俺は四十歳過ぎてやっと仕官できたのに~!)
ということなのでしょうか,やはり。
案外,
(源五郎は俺が先に目を付けたのに~!)
だったりして。
なお,
春日源五郎(源助とも)こと高坂弾正は
「甲陽軍艦」の著者に擬せられている武将ですが,
相当な美少年であったとも伝えられており,
晴信が高坂に送った浮気を弁明する書状が
現在まで伝わっているのは有名な史実。
いくら
書き手が超有名人とはいえ,
なんで
浮気の弁明書状を後世にまで残すかな~,
という気もしますが。
 
 
○風林火山の旗
 
さて
何か納得のいかない様子の勘助ですが,
晴信に連れられて
しぶしぶ館の敷地内の広場に出てみると,
そこで新しい甲斐国の旗のお披露目式が。
 
それは
もちろん「孫子」の一節から取られた
風林火山の旗。
前半の温泉のシーンで
晴信が勘助に孫子の話を振っていたのは,
旗印に使う文言を考えていたわけだったんですね。
「兵者詭道也」の旗じゃなくて良かったな,
まったく。
  
旗印としては並外れて大きい風林火山の旗を見て,
鬼美濃こと原虎胤@宍戸開はなぜか興奮,
ウォーッ!と叫んで手を振り上げます。 
これを受けてか
他の家臣たちもウォーッと叫び声をあげ,
手を振り上げて興奮。
 
どうやら,風林火山の旗を見ると,
武田家臣団は興奮するらしいです。
今回の実験で
風林火山の旗の興奮作用を確認した晴信は, 
この後,
この旗の興奮作用を利用して
武田軍団を常勝集団に育て上げていくのでした。
 
・・・・え,違う?
 

○次回は第15回 「諏訪攻め」
 
勘助と由布姫が
本格的に絡んでくることになりそうです。

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2007年4月 1日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第13回 「招かれざる男」

前回のレビューから
ずいぶんと間が空いてしまいましたが,
久々に大河ドラマの感想をば。
 
  
○山本勘助 VS 鬼美濃
 
先週,
ゴリさんこと甘利虎泰の策謀により,
鬼美濃の異名を持つ原虎胤@宍戸開と
文字通りの真剣勝負をする羽目になった
山本勘助晴幸@内野聖陽。
 
しかし,
正面から戦い挑んで勝てるわけはないってんで,
あれやこれや理屈を付けて
勝負の場所を
湖に浮かぶ小舟の上に変更させることに成功。
 
それにしても,
それがしは走ることもままなりませぬ,って
今まで馬追いかけて十分に走っていたじゃありませんか,
勘助殿。
 
勘助の引き伸ばし策で
頭に血が上っていた原虎胤は,
何でもいいから早く勝負がしたいということで,
舟上の勝負に同意,
春日源五郎が漕ぐ舟で
勝負場所になるもう一隻の舟へ。 

もうこの辺りで,
湖畔で見つめる晴信や信繁は
勘助の策に気づいたような表情。
 
勘助に引き続いて
小舟に乗り移った原虎胤は,
いきなり勘助に切りかかりますが,
勘助はこれを交わしつつ,
隙を見て刀で船底をグサッ。
そして
驚く原虎胤を尻目に,
源五郎の漕ぐもう一隻の舟へ
義経八艘跳びばりに飛び移ります。
こりゃ
タッキー義経もびっくりですな。
 
残された底の抜けた小舟は
浸水してブクブクブク・・・・
 
勘助は,
沈んでいく小舟の中で
あせる原虎胤に対し
文字通りの助け綱を投げてから
湖畔の晴信と武田家臣団に
「兵者詭道也」とアピール。
 
それまで
勘助の能力を疑っていた武田家臣団も
血を流さずに勝利を収めたことで
勘助のことを一応は
認めるようになったのありました,
めでたし,めでたし。
 
とまあ,
本来は主人公が知恵で勝利を収めるという
痛快ストーリーのはずなんですが,
自分的には
小舟に穴を開けて浸水させるというシーンが,
昨夜視聴した「地獄少女 二籠」第二十五話と
オーバーラップして,
何か憂鬱な気分になってしまいました(笑)。
(「地獄少女」見ていない方は
何のことか分かりませんね,
すいません。)
  
 
○勘助,三条夫人に嫌われる
 
その頃,
晴信の次男・次郎(後の竜芳)が
疱瘡にかかってしまい,
三条夫人の必死の祈りにより,
命は助かりまするも失明。
 
その数日後,
躑躅ケ崎館の敷地内で,
勘助が教来石景政と一緒にいるところに,
三条夫人が太郎(後の義信)を連れて
通りかかります。
 
最初は
新参者の勘助に
気軽に声をかけていた三条夫人でございましたが,
勘助の左目の失明が
子供時代の疱瘡と知って顔色を変え,
親しげに勘助の顔に触ろうとした太郎を
無理やり引き止めちゃいます。
 
これが,
後に武田家の家中における
敵対勢力同士になってしまう両者の初対面というわけで,
いかにも分かりやすい演出でごわしますな。
 

○次回は「孫子の旗」 
 
次回で遂に風林火山の旗が誕生。
今のOPは
武田菱の旗ばっかり出てくるわけですが,
(風林火山の旗は最初のほうで一回のみ登場)
次々回のOPからは,
風林火山の旗がもっとたくさん出てくることを
ちょっと期待したいかも。
 

○おまけ・その頃の「巧名が辻」
今週の話は天正15年(1546年)。
山内一豊の誕生は,
この年ないし前年とされています。
 
勘助が鬼美濃を沈む船にはめた頃,
尾張の国・黒田城では
まだ赤ちゃんの一豊様が
すやすやと眠っていたというわけ。

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2007年3月 4日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第9回 「勘助討たれる」の感想

当ブログの「風林火山」レビューですが,
当面簡易版で行くことにします。
あしからず。

 
で 
今週は「勘助討たれる」というタイトルだが,
勘助の登場シーンは少なめで,
どっちかというと晴信が中心の話。
それも
信虎と晴信の対立が決定的になる過程が
描かれていくんだが,
どうも地味な展開。
 
特筆すべきは
由布姫(諏訪御寮人・武田勝頼の生母)の初登場くらいかな。
ちなみに,
諏訪御寮人は本名が伝わっておらず,
この「風林火山」では由布姫となっているが,
88年「武田信玄」では「湖衣姫」(@南野陽子)だった。
いずれも
原作者の命名だそうな。
 
初登場といえば,
晴信の嫡男・太郎(後の義信)も登場。
こっちの父子も
やがて対立していくんだよね。
 
ところで,
オープニングでは
太郎と並んで
「武田次郎」もクレジットされていたけど,
いたかな?
 
 
次週は「晴信謀反」。
ようやくメジャーな歴史的展開に
突入してくるずら。

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2007年2月11日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第6回 「仕官への道」

武田家の家臣・前島昌勝は,
武田側における
福島越前守との連絡役をつとめていたのだが,
先週,
土壇場で主君・信虎が福島に援軍を出さないことを決定,
梯子をはずされた形になっていた。
 
今週は,
それに追い討ちをかけて,
信虎から前島追討命令が下る。
 
信虎の手先となって
前島の屋敷に夜襲をかけたのは,
武田家唯一の爽やか男・小山田信有@田辺誠一。
「逆らう者は切り捨てい!屋敷を焼き払え!」と
メンズノンノ系の顔立ちで言われると
なかなか怖いものがある。
 
これに対して
前島屋敷に匿われていた
福島越前守@テリー伊藤は,
屋敷奥から登場すると
攻め寄せてくる小山田勢を
あっという間に四,五人も切り捨てるという
働きをするのだが,
なぜか
メンズノンノ小山田の前に来ると
やる気を失って(?)腰が抜けてしまい,
あえなく討たれた。
これでテリー伊藤の出演は終了。
なかなかの怪演ぶりで良かったかも。
 
 
翌日,
小山田勢による前島屋敷夜襲を知った晴信は,
家臣団会議に乗り込んで
前島の助命を信虎に願い出るが,
あえなく撥ね付けられる。
晴信の横を通り過ぎるときに
されげなく晴信の体にぶつかっていく
信虎@仲代達矢。
文字どおり”衝突”というわけね。
 
 
会議後,
小山田信有は
甘利虎泰@竜雷太や板垣信方@千葉真一等の
家臣たちに取り囲まれ,
他の家臣に黙って今川家との和睦を図ったことにつき
詰問されるが,
あっさり切り抜ける。
ゴリさんや”闇の軍団”の半蔵も
メンズノンノにはかなわぬものなのだろうか(何じゃそりゃ)。
 

その頃,
山本勘助@内野聖陽は,
寿桂尼の推挙で
還俗して今川家当主となった今川義元と対面,
仕官を申し出るも拒絶される。
勘助の顔が気に入られなかったらしい。
ただ,
子供が泣いて怖がる顔だというんだけど,
内野勘助は現実には相当な男前なんだよな~。
ドラマ上も,
ミツとか寿桂尼とか女性にもてるし。
ひょっとして
義元は
(母上はあの男に気があるんじゃ・・・)と懸念して
仕官を認めなかったのかも。



さて,
天文5年7月,
京から三条夫人が晴信の下に輿入れする。
 
 
(その頃の功名が辻)
 先週と同じ天文5年なので特に書くことがないです。
 強いて言えば,
 豊臣秀吉はこの年の1月1日生まれとされているので,
 この時点で生後7ヶ月になったということくらい。
 一豊様の誕生まであと9年待ちましょう。
 
 
88年「武田信玄」の時の輿入れシーンでは,
三条夫人(クレジットは「三条の方」)@紺野美沙子は
強烈な白粉のために誰だか分からん状態だったと
記憶しているが,
今回演じる池脇千鶴はお化粧控えめだった。
 
 
 
今川家仕官がかなわなかった勘助の方は,
大叔父の庵原忠胤@石橋蓮司のもとから抜け出し,
北条家の本拠地・相模の小田原に向かい,
そこで上手い具合に
北条の嫡男・氏康との面会を果たすが,
一騒動持ち上がって・・・・
というところで,今週は終了。
 
 
それにしても
もう第6回だというのに,
いつになったら勘助は武田家に仕官できるんだ?
と思っていたら,
なんと勘助の仕官は第12回らしい。
あと5話分も浪人のまま・・・頑張れ,勘助。
 
 

では,最後に
風林火山チェックをどうぞ。

○今週の軍師度→☆
 仕官できないんじゃ,
 軍師も何もあったもんじゃないな。
 でも,寿桂尼からは
 その能力を買ってもらっているようなので,
 ☆1個だけ献上。
 
○今週の献愛度→☆
 今週もミツのことを思って
 復讐を誓う勘助。
 
○今週の信玄度→☆☆☆
 「御館度」から改名しやした。
 で,
 今週は,
 父・信虎と衝突したり,
 京から正室・参上夫人を迎えたりと
 いろいろあったけど,
 勘助とのやり取りはなかったので
 ☆3つ止まり。
 
○今週の好敵度→なし
 好敵手がどうのと言う前に
 まず仕官先を決めないと。
 
 
次週は第7回 「晴信初陣」。

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2007年2月 5日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第5回 「駿河大乱」

今週は花倉の乱(天文5年)の話。
 
「花倉の乱」と言われても,
私などは全くピンと来ないのであるが,
教科書的な説明によると,
駿河国の守護大名・今川氏の当主・今川氏輝が急死した後,
その跡目をめぐって,
氏輝の2人の弟,
梅岳承芳(後の今川義元)と玄広恵探が争った結果生じた
今川氏内部の紛争,
ということらしい。
 
でもって,
氏輝の生母・寿桂尼は梅岳承芳(義元)の生母でもあるので,
当然ながら承芳側の人間で,
これを承芳の養育係である太原雪斎が補佐する一方,
反対陣営の玄広恵探は,
氏輝や承芳の異母兄弟で生母は福島(くしま)氏の出自のため,
福島越前守が味方しているという状態。
あ~ややこしい。
 
(その頃の功名が辻)
 現時点での風林火山の時代背景が
 今ひとつよく分からないので,
 その週の「風林火山」で放映された年代の頃,
 「功名が辻」の登場人物は何をしていたかを調べて
 大体の時代背景を掴もうというミニ・コーナーどす。
 で,
 花倉の乱があった天文5年(1536年)なんですが,
 豊臣秀吉が誕生したのがこの年なんですね~。
 一豊の誕生まであと9年,千代の誕生まであと21年ですから,
 同じ戦国時代とはいえ,
 「功名が辻」より一時代昔という感じです。
 
 
  
ということで,
ようやく本編のレビューに入ると,
冒頭,
庵原忠胤(勘助の大叔父で今川家家臣)が自分の屋敷で
勘助と話をしているところへ
太原雪斎@伊武雅刀が訪問。
遠慮して退出する勘助と太原雪斎は
廊下ですれ違う。
 
太原雪斎は後に今川義元の軍師として活躍する人物だから,
戦国前期の2人の名軍師の顔合わせという演出なわけだ。
 
この後,
庵原忠胤は勘助を連れて寿桂尼を訪問,
勘助は,
福島越前守の謀反の動きと
それに自身の兄・山本定久がかんでいることを
寿桂尼に報告,
今回の戦陣の一端に加えてもらえることになる。
 
これを受けてか,
寿桂尼は駕籠で梅岳承芳(義元)のもとを訪れ,
太原雪斎を含めた三者会談。
武田が福島方を支援することを懸念する寿桂尼に向かって,
承芳(義元)は
「母上,武田家そのものを寝返らせるのですよ。」とニヤリ。
過去大河では
薄化粧に眉墨,お歯黒という,
志村けんばりのバカ殿ふうに描かれることの多かった今川義元だが,
実際には「海道一の弓取り」と評された大名のはずで,
この”ニヤリ”はその片鱗というところか。
「風林火山」では
史実どおりの策士として位置づけられることになりそうだ。
 
  
会談後の帰り道,
寿桂尼の駕籠行列を
福島側の刺客が襲撃。
行列の末尾にいた勘助は
駕籠から抜け出た寿桂尼の手を引きながら
刺客と死闘,
相変わらずの強さで切り抜ける。
やっぱり
この大河の勘助は軍配の道じゃなくて
剣の道でも十分に通用しそうな気がする。
 
 
その後,
太原雪斎は武田家の当主・武田信虎と
武田家臣団唯一の爽やか男・小山田信有の仲介の下に密談,
転法輪三条公頼の娘を武田晴信の正室にあっせんすることを代償に,
信虎を福島方から自分たちに寝返られることに成功。
 
 
武田の寝返りを知らない福島越前守は 
天文5年5月,駿府城下に火を付けて
承芳(義元)側に事実上の宣戦布告。
 
承芳(義元)は北条氏綱の支援も受けて
福島方を押し返し,
花倉城を囲む。
 
この辺りのシーンで,
小田原城の氏綱と氏康がチラッと出てきたが,
氏綱役の俳優・品川徹って
よくよく見ると
「功名が辻」で松永弾正久秀の役をやって
首をごきごきと鳴らしていた俳優さんと
同じ人じゃん。


福島方は玄広恵探を擁して
花倉城に篭城し,
武田の援軍を待つが
いつまでたっても現われない。
同じ頃,
功城側に身を置く勘助は
庵原忠胤から,
太原雪斎が武田軍は来ないと言っていた,
という話を聞いて驚く。
現時点では,
軍師としての力量は
太原雪斎の方がはるかに上みたいだな。
 
もはや確実に
武田軍が来ないと見た承芳(義元)らは
遂に花倉城に総攻撃を開始。
 
花倉城はたまらず落城し,
勘助は逃げる福島越前守を追う途中で,
兄・貞久と出会い,
刀を交わすも,
貞久は途中で刀を捨てて,
勘助に山本家の名を継ぐように言い残して
自害したところで,
次週に続く。
 
 
それにしても
「風林火山」って
第1回から大規模な合戦シーンが
目白押しの感が強い。
今週も
全体から見れば脇道エピソードと思われる
「花倉の乱」のために
あれだけの合戦シーンを挿入するし。
 
ラスト数回にかけては
第4次川中島の戦いがあるんだろうし,
途中で息切れしないように
頑張ってほしいもんだ。
 
 
 
(今週の風林火山チェック・5段階評価)
先週のチェックでは
手始めにごちゃごちゃと書いてみましたが,
なんか面倒なわりに面白くないので,
シンプルなのに変えます。スマソ。
 
○今週の軍師度→☆
 花倉城攻めの前に庵原の嫡男に向かって
 武田軍の着陣の見込みを
 あれこれと講釈していた勘助だが,
 太原雪斎の策略で武田軍が現われずに
 無意味に。
 まだまだ軍師としての格が違うようだ。
 
○今週の献愛度→なし
 由布姫の登場まで「なし」が続くかも。
 
○今週の御館度→☆
 信虎のことじゃなくて,
 将来の御館様・武田晴信のことね。
 今週は登場シーン,少なかったな。
 ところで,
 「おやかた」ってこの字でいいんかいな?
 
○今週の好敵度→☆☆☆☆
 今回のライバルは太原雪斎(今回は味方側だけど)。
 あの信虎と直談判して
 武田を自軍に寝返らせたのはお見事。
 

  
次回は第6回 「仕官への道」。

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2007年1月28日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第4回 「復讐の鬼」

冒頭,
山鳥をとって村に戻ってきた勘助は,
太吉(村人の一人)から
ミツ@貫地谷しほりの死を知らされる。
 
やはり,
先週のラストで
信虎@仲代達矢に弓矢で狙われて
命を落とたんだ,
と思いきや,さにあらず。
ミツと一緒にいた平蔵の話によると,
矢はあの摩利支天のブローチ(?)が防いでくれたが,
その後,起き上がったミツを見て,
その腹が大きいことを見つけた信虎は,
ミツの腹を・・・というむごい展開だった模様。
これは多分,
甲陽軍鑑が伝える信虎の残酷行為に
基づくものだと思われる。
 
ちなみに,
貫地谷しほりは今回は死体と回想だけの出演。
いい演技を見せてくれていたのに
もったいないな。 
 
 
この後,
伝助(ミツの兄)が刀を持って外に出て行こうとするが,
勘助に落ち着くよう諭される。
 
しかし,
この直後,伝助ら村の男たちを
自分に仕えるよう誘いに来た板垣信方@千葉真一を見た
勘助は,
自分自身が逆上,板垣に切りかかってしまう。
 
こうして板垣信方VS山本勘助の真剣の立会いが実現。
 
勘助はまたまた見事な太刀捌きを見せるが,
さすがに
かつて影の軍団を率いていた千葉板垣にはかなわず,
ねじ伏せられる。
しかし,
ここで勘助は板垣に名を名乗った上で,
仕官を申し出て,命を助けられるのだった。
 
なお,
板垣の脇で余り目立たなかったが,
なぜか
原虎胤(鬼美濃)は
村人たちにバチバチと鞭をふるい,
信虎に負けないサデスティックさを披露。
ホントに
去年のコミカルな「功名が辻」とは打って変わった
ハードな大河である。
 
 
この後,
平蔵が仕官を拒否して村を出奔するという展開があったりしたが, 
最終的に
勘助と伝助,太吉の三人は仕官することを決め,
板垣の屋敷を訪問。
板垣は三人を連れて寺に行く。
 
そこで
勘助たちを待っていたのは,
武田家の嫡男・晴信(後の信玄)@市川亀治郎。
この若殿,
お顔を改めて拝見してみると,
「功名が辻」の六平太にどことなく似ている。
しゃべったら,声の質まで似ている。
実は
晴信が最初の室(上杉朝興の娘)との間につくった子供が
密かに生き延びていて六平太になったんじゃなかろうか?
(↑ウソです,スマソ。
市川亀治郎さんと香川照之さんは従兄弟だから
似ていて当然。)
  

登場した晴信は
ミツの死について
伝助と勘助に頭を下げてわびる。
なんとも御優しい若殿だが,
できればその優しさを
鹿狩りの時にミツをかばう形で発揮してほしかったような。
 
さて,
晴信は謝罪した上で
勘助を近くに召し出し,
恨みでは武田は討てない,
失望の中にこそ大望がある,
大望゛かなければ恨みを晴らしたとて何になる,
と諭して,その場を去る。
 
何か分かったような,分からないような理屈だが,
とりあえず勘助たちは丸め込まれたような形に。
 
寺から下がる際,
「若侍がこのワシを侮りおって・・・」と憤る勘助。
ちなみに,
この時点(天文5年(1536年))で
勘助37歳(本ドラマは1500年出生説らしい),晴信16歳のはずで(数え年),
そりゃ勘助は怒るわ。
しかし,
考えてみると,
勘助は第1回の時点で既に35歳。
大河の主人公のスタート時の年齢としては,
異例な高齢ではある。
 
 
その後,
板垣信方は勘助に対して
間者として駿河に行って情勢を探るよう命じる。
兵法を学んできた勘助に
間者になれと命じるとは如何にも奇妙な話だな。
実は
板垣は元々間者の棟梁をしており,
後の上田原の戦いでは戦死せずに
密かに服部半蔵と名前を変えて徳川家康に
仕えたのではなかろうか?
(↑これもウソです。)

 
こうして
勘助は再び駿河の庵原忠胤(勘助の大叔父)を訪ねるが,
そこで待っていたのは
今川家の当主・氏輝の死の報だった。
駿河に大乱の兆しが走る・・・といったところで
今週は終わり。
 
終盤で
梅岳承芳(後の今川義元)がチラッと登場。
今川義元は
去年の「功名が辻」でも登場しており,
2年連続の同一キャラクター登場は久しぶりではなかろうか。
そもそも近年の大河では
同じ年代を2年連続で取り上げることがなかったしね。
ちなみに
大河最盛期の87年~89年には
3年連続で戦国期が取り上げられ,
徳川家康が3年連続で登場したことがある。
 

それと,
OPのクレジットに
小山田信有@田辺誠一が出ていたけど,
どこかに登場していたかな?
 
 
では,最後に
今週からはじめた
「風林火山」チェック・5段階評価をどうぞ。
 

は路傍の花の如く度→☆☆☆☆☆
 ミツがかわいそうだ~(泣)
 それにしても
 初期ヒロインがあっさりと退場して
 由布姫の登場までどうすんだろ?
 次週予告で
 勘助が寿桂尼(今川義元の生母)の手を引いていたけど,
 もしかして?

主君は聳る山の如く度→☆☆☆
 今週が初顔合わせ。
 勘助は馬鹿にするなと怒っていたけど。

好敵手は疾風の如く度→☆☆☆☆
 一応,現時点での勘助の主敵は
 御館様(信虎)ということになるのかな。
 それ程の狂気は感じないんだけど,
 あっさりミツを殺害してしまうのが恐い。
 
こそわが生きる道度→なし
 今週は合戦シーンなし。
  

 
次回は第5回 「駿河大乱」 。
花倉の乱を正面から取り上げるのは
大河史上初めてじゃないかな。
 



 

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2007年1月21日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第3回 「摩利支天の妻」

先週,今週と,
「風林火山」のOP前のコーナーは
解説ではなくて,
その日の本編の冒頭部分だった。
今後もこのパターンでいくのだろうか?
正直,私的には,
名前を見ただけではよく分からない登場人物が多いので,
登場人物の解説が欲しいところ。
 
それと今週になってやっと気がついたんだが,
オープニング中には
空,水,花,土の4つの漢字が
筆書きであらわれる。
これは何を意味するのかな?
 
 
本編の方は,
葛笠村に戻った山本勘助@内野聖陽と
ミツ@貫地谷しほりの恋模様の行方,
ならびに
遊興にふける武田晴信@市川亀治郎と
即席の和歌で諌めようとする板垣@千葉真一のやりとり
の二本立てストーリー。
 
 
後者のエピソードは
信玄ファンには結構有名な話らしいのだが,
私はぜんぜん知らなかった。
88年大河「武田信玄」にも同様の話が
あったっけか? 
それと
遊興と言っても夜更かしと和歌だけじゃん。
 

恋模様の方については,
当初,勘助が
妊娠したミツの子が誰の子か分からぬなどと暴言を吐いて
伝助や平蔵らとトラブルを起こすなど
荒れ模様の展開に。
しかし,
言葉と裏腹に,
村で畑仕事に励むなど,
勘助は次第にミツや村人たちに溶け込んでいき,
ミツとは事実上の夫婦の生活を送るようになる。
 
晴信の意を受けた原虎胤(鬼美濃)@宍戸開(※)が
(先週,都合よく晴信とミツは接触していたのだ)
ミツを侍女にするために迎えに来るが,
お腹の大きなミツの姿を見て断念という出来事もあったが,
概ね平穏に日々は過ぎていく。
 
※ちなみに,
  88年大河「武田信玄」で原虎胤を演じたのは宍戸錠(宍戸開の父親)である。
 
なお,「武田信玄」には宍戸開自身も晴信の近習として出演している。
 
そして,ある日,
鹿狩りをする信虎・晴信と武田家臣団の前に
草取りをしていたミツが姿を現す。
ミツのせいで鹿が逃げてしまい,
怒った信虎はミツに矢を向けて放った・・・
ところで次回に続く。

ミツ役の貫地谷しほりは
方言の多いセリフを無難にこなしており,
非常に良い演技。
由布姫(諏訪御寮人)登場までの
ショートリリーフ的ヒロインなのが惜しいほど。
 
 
メインストーリー以外に目立ったのは
武田家臣団唯一のさわやか男・小山田信有@田辺誠一と
信虎の夢の中に出てきた馬。
 
小山田信有については
信虎の信濃侵攻作戦を評定で賛意を示したかと思えば,
家臣団だけの雑談の場では一転して批判するなど,
さわやか風の顔立ちの割に
表裏のある人物。
心に秘めた目的があるとか,
そんな感じなのかもしれないけどね。
 
信虎の夢の馬は,
暗くて黒い雲間から出てくる黒い馬で
なんか,05年大河「義経」のOPに出てくる白馬を暗くしたような感じだった。
「義経」,「功名が辻」に続いて
「風林火山」も馬が活躍することになりそうな予感。
 
 
今週もとりとめのない話を
書き連ねただけになってしまったな。
早く晴信と勘助が出会ってくれないかな,
などと思ったら,
次回の第4回 「復讐の鬼」で出会うことになるみたいだ。

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2007年1月14日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第2回 「さらば故郷」

「風林火山」のOPだが,
冒頭で
「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」を朗読する
ナレーションが入る。
大河のOP中に言葉が入るのは珍しいことで,
しかも曲にあわせた歌声ではないのは始めてじゃなかろうか。
(歌声の例としては
「新選組!」や「信長 KING OF ZIPANGU」などがある。)
 
それと「風林火山」のタイトルにもかかわらず
OP中に実際に風林火山の旗が出てくるのは
最初の方の1回のみのようだ。
武田菱の旗はたくさん出てくるのだが。
 
 
本編の方は,
勘助が三河の養父母の家に戻ったものの,
養父母に実子が生まれていたために
疎まれて出奔,
今度は生家のある駿河に向かったが,
実兄や大叔父に疎まれ,
あげくに殺されそうになる,
というのがメインストーリー。
 
今回は(も?),
浪人中の勘助が
歴史上の重要人物に関わってこなかったので,
勘助の登場するシーンには余り没頭できなかった。
勘助が入浴するシーンで,
内野聖陽が筋肉隆々だったのが印象に残った程度。
 
それにしても
隻眼,片足が不自由なために
仕官がかなわないはずの勘助なのだが,
竹林で数名の刺客に襲われるシーンでは,
刺客たちを次々と切りまくって圧勝。
これなら
剣の腕前で十分に仕官がかないそうなものだ。

 
勘助以外では,
武田家における父子対立がちょこっと描かれたのと,
今川家の家臣団会議に
寿桂尼@藤村志保が顔を見せたのが
目立った程度で
やや盛り上がりに欠けたかも。
 
武田家父子対立のシーンにおける
武田信虎@仲代達矢だが,
演技は流石に重厚なものの,
88年大河「武田信玄」で信虎を演じた
平幹二朗の演技と比較すると
どうしても貴族的雰囲気というか,
お上品な感じがしてしまい,
今ひとつかもしれない。
というか,
平幹の信虎役がすごすぎるんだけどね。
 
 
藤村志保が演じる寿桂尼の方は,
「武田信玄」における寿桂尼@岸田今日子と
そっくりだった。
演技だけでなく声の質まで似ていたような。
意識的に真似をしたのだろうか。
 
 
ともあれ,
故郷を捨てた山本勘助は,
先週の舞台だった甲斐・葛笠村に立ち戻る。
勘助の姿に気が付いたミツが
駆け寄っていくシーンで今週は終了。

 
う~ん,今週も
余りストーリーにのめりこめなかったかも。
特に
武田の武将たちが
皆なんだか判で押したようにワイルドなタイプで,
区別しづらいのが
どうにも気にかかっちゃうんだよな,これが。
ま,
今週はラストの方で
さわやかなタイプの武田武将も登場したので,
(田辺誠一のこと。しかし,誰の役なんだ?)
次週以降の展開に期待しよう(何だそりゃ)。
 
 
次週は第3回 「摩利支天の妻」。
「風林火山」のヒロイン役かと思われたミツだが,
あえなく退場してしまうらしい。


 

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2007年1月 7日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第1回 「隻眼の男」

今年度の大河ドラマ「風林火山」の記念すべき第1回。
 
OP前にまず山本勘助@内野聖陽の独白による
主要キャラの紹介。
武田晴信(成人後),上杉謙信,由布姫など
今週は本編に登場しないので,
まずは顔見せといったところだろうか。
 
 
OPだが,
「功名が辻」のOPが全編CGだったのに対して,
今回は武田騎馬軍団の実写シーンをベースにしたもの。
音楽も勇ましい調子のものになった。
 
 
で,
肝心の本編をレビューしたいと思うのだが・・・・
正直言って,わからーん!という感じ。
 
架空キャラと歴史上の人物が交互に次々と登場してくるので,
誰が誰だか分からなくなってしまう。
今週,登場した人物の中で
来週まで確実に覚えていられそうなのは
山本勘助,ミツ@貫地谷しほり,武田信虎@仲代達矢くらいかも。
 
 
一応,ストーリーとしては,
武田信虎率いる武田軍と,
敵対する今川,北条の両軍勢との合戦を背景に,
勘助(今週の時点では大林勘助)と甲斐・葛笠村の農民の娘・ミツが
次第に親しくなっていく様子を描くというものだった。
 
主役の勘助を演じる内野聖陽さんは
98年大河「徳川慶喜」で演じた水戸藩主・徳川慶篤(慶喜の実兄)役での
線の細いイメージが強かったのだが,
今回はなかなかワイルド。
今後が楽しみだ。
 
ミツ役の貫地谷しほりさんは
強い方言が入るセリフを一生懸命に好演。
ただ,転ぶ際に両手を先に出してしまうのは
どうかな?と思った。
「功名が辻」での上川隆也さんの転倒ぶりを見習ってほしいかも。
 
武田信虎役の仲代達矢さん,
今回は出番が少なかった。
88年「武田信玄」の信虎@平幹二朗を上回る狂気ぶりを
期待したいところ。
 
 
う~ん,第1回なのに
あんまり書くことがないな~。
ま,
今週は顔見せの回ということで納得するずら。
 
 
あ,そうそう,
本編最後のナレーションで
 ”風林火山,まだそのような旗は
 この世に存在もしていなかったころの話である”
と言っていたんだけど,
北畠顕家(南北朝時代の公家・武将)も
使っていたんじゃなかったっけかな。
 
 
 
次回は第2回 「さらば故郷」。
勘助が故郷を去るストーリーらしい。
 

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2007年1月 2日 (火)

昨夜の紅白

昨夜のNHK紅白歌合戦(第57回)には
驚いた方も多かったのでは?
もちろん,
DJ OZMA のパフォーマンスのことである。
 
ところで
これに関する報道やブログ記事の中に
NHK初のトップレス姿の放映だと
しているものがあるようだが,
(昨夜の紅白は実際にはフェイクなんだけど)
過去にトップレス映像が放映されたことが
少なくとも一度ある。
しかも大河ドラマの中での話。
 
具体的には,
91年大河「太平記」の第1回「父と子」の中で
尊氏が生まれる直前のシーンにおいて
トップレスの巫女が登場しているというもの。
(おそらく御祓いをしていると思われる3人の巫女のうち,
一人がトップレスになって白い皿を割っている,というシーン。)
これはフェイクではないと思われる。 
 
同じ巫女3人組は第22回「鎌倉炎上」で再登場しており,
その際にも一人はやはりトップレスであった。
 
 
  
話を紅白に戻すと
DJ OZMAのパフォーマンス後の仲間由紀恵さん,
相当動揺している様に見受けられて,気の毒だった。
紅組は大敗してしまったしね~。

 
それと,
せっかく新旧大河の主役俳優が顔を揃えたのだから
仲間さんと内野聖陽(山本勘助役)とのやりとりがあっても
良かったんじゃなかろうか。
あ,そういえば,
大河史上最高視聴率(※)を誇る「独眼竜政宗」の渡辺謙も
ゲスト審査員として来てたんだっけ。
謙さんが仲間さん,内野さんにエールを送ってくれたら
大河ファンとしてはうれしかったかも。
 
(※)「独眼竜政宗」は4年ぶりの歴史物大河ということもあってか,
  平均視聴率は実に39.7%を記録している。
  去年の「功名が辻」は平均視聴率20.9%。
  もっとも,
  渡辺謙のもう一つの主役大河である「炎立つ」(93年~94年)は
  17.7%と苦戦している。
  (渡辺謙は3部構成の第1部と第3部の主人公を演じた)。
  私個人としては,
  「炎立つ」は上記の「太平記」と共に
  大河のナンバーワンに挙げたい作品の一つなんだけどね。
  ちなみに,
  完全に余談だが,
  「炎立つ」第1部には当時19歳の稲垣吾郎が
  脇役ながらレギュラーで(主人公・藤原経清の小者・小田忠平役),
  第2部にはまだほとんど無名だった豊川悦司が
  準主役(主人公・清原清衡の異父弟・家衡役)で,
  それぞれ出演している。

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2006年12月25日 (月)

大河ドラマ「功名が辻」・総集編スペシャル

昨日(12月24日)に放送された
「功名が辻」総集編スペシャルについて
ちょっとだけ感想を。
 
結論から言うと端折り過ぎの感が強かった。
何せ放送時間は
午後7時30分~10時44分までで,
二部構成で
途中に15分のニュースを挟んでいるから
実質3時間。
武田鉄矢の講義や一人二役コントが
入ったせいもあって
本編は更に短い。
 

ちなみに
平均視聴率では「功名が辻」を下回ったらしい
去年の「義経」の総集編は,
二日間にわたる3部構成で本編がトータル3時間45分,
これとは別に
出演者による「主従座談会」もあった。
更に,
総集編スタートの冒頭では
義経(の格好をしたタッキー)と現代のタッキーが
すれ違うというオマケ映像付である。
(すれ違いざま
義経が「待っていたぞ」と言って
タッキーの腕を掴む,
というなかなか面白い趣向だった。) 
 
全盛期の大河のように
総集編を5夜連続放送するとかは無理だろうが,
せめて「義経」なみに
本編の放送時間を充実するとか,
特典映像を付けるとか,
できなかったものかいな,
などと「功名が辻」ファンの一人としては
どうしても思ってしまうのである。
(武田鉄矢の一人コントが特典映像だったりして。)
 
 
なお,大河総集編の後には
来年の大河の予告編が放送されるのが
例年のお約束であるが,
今回も「功名が辻」総集編の終了後に
「風林火山」の予告編が流された。
予告編の内容そのものは
「功名が辻」最終回の後に流れた予告編と
全く同一で,
いたってシンプルなもの。

 
NHKの大河ドラマHP
既に「風林火山」に模様替え済み。
なるほど,
これが「疾きこと風の如く」というわけかいな?

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2006年12月10日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・最終回「永遠の夫婦」

「功名が辻」もいよいよ最終回という直前になって
こんなニュースが。
前回放送分の高台院のセリフに
時代設定上のミスがあったとのこと。
視聴者からの指摘なんだろうな~。
私は
ぜんぜん気が付かなかった。
見ている人は本当に良く見ているもんだ。
 
 
気を取り直して
最終回の内容をば。 
 
オープニング前の解説コーナーは
先週のダイジェスト+@。
(先週はなかった「左手が動かん」という
山内一豊のセリフ部分が付加)
 
去年の「義経」には
OP前の解説がない回が2回あったが,
(壇ノ浦の回と最終回)
「功名が辻」は全話解説付きだった。

 
OPのキャスト・クレジットだが
久々にいっぱいいっぱいという感じで,
祖父江新一郎は他の一人とまとめてクレジット。
スカスカになるんじゃないかという
私の懸念は大外れだった。
もっとも,
名前に「(回想)」の付く役がたくさんあって
ちょっとアレレ?という感じ。
 
 
本編の方だが,
倒れた一豊は一命は取り留めたものの
左手の自由が利かなくなる。
そこで
医者「祖父江徳心斎」が京から呼ばれ,
一豊を診察することに。
この徳心斎こそ新右衛門の次男・徳次郎の
成長した姿だった。
実際,この俳優さん(古本新之輔),少年時代の子役とよく似ている。
それにしても
どこかで見たことがあるな~と思って調べてみたら,
去年の「義経」でも今井兼平を演じていたのだった。
(源義仲の重臣で,
義仲の討死直後,口から刀を刺して自害する役だった。)
 
 
この後,
堀尾吉晴(茂助)がわざわざ河中山城(高知城)を訪ねてきて
中村一氏の子・一忠と重臣の間の騒乱に対し
兵を出して介入するよう誘いに来るというエピソードが挿入される。
もちろん,
一豊が何か言う前に千代が断固拒否。
 
この中村一忠と重臣(一忠が誅殺した家臣・横田村詮の一族)の間の騒乱,
及び堀尾氏が一忠の要請を受けて兵を出したことは史実のようだ。
ただ,
堀尾氏と中村氏の領地は隣同士であり,
それで堀尾氏は兵を出せたわけで,
海を越え,他の大名の領地を通らねばならない山内一豊が
兵を出すなど徳川氏の了解がない限りは論外だと思う。
吉晴が一豊を訪ねるこのエピソード自体は
堀尾氏,中村氏のその後を解説するために創作された
ストーリーじゃなかろうか。
 
 
その後,
家康は将軍職を秀忠に譲り,
諸大名は江戸に上って秀忠に謁見。
秀忠を演じるのは中村梅雀で,
西田敏行とは
95年「八代将軍吉宗」で親子役を演じて以来の
親子役となる。
(「吉宗」では,
8代吉宗@西田敏行,9代家重@中村梅雀
という組合せ。)
また,西田敏行は
00年「葵徳川三代」で秀忠を演じているので
新旧秀忠役の顔合わせでもある。
「功名が辻」では新旧役の顔合わせが多いやね。
 
NHK本家の公式HPのトピックスでは
家康逝去のシーンで
家康と秀忠のバトルが繰り広げられるようなことが
書いてあったので,
事前にとても期待していたのだが,
後半に出てくる家康逝去シーンは実にあっさりしたもので,
ちょっと拍子抜けだった。
 
 
さて,
新将軍お披露目の後,
家康と謁見した一豊は
養子・忠義と家康の養女との婚儀にOKサインをもらい,
喜び勇んで土佐に帰国,
家臣たちに告知するが告知中に再び倒れる。
 
もう回復の見込みはないから二人きりにさせてあげましょう,
という何とも冷たいような暖かいような徳心斎の言葉を受けて,
家臣たちや湘南は別室に控え,
一豊と千代は寝室で最後の晩を過ごす。
 
のどが渇いた,という一豊に
口移しで茶を飲ませる千代。
考えてみると
キスシーンは初めてではなかろうか。
 
翌朝,添い寝していた千代が起きてみると
一豊は冷たくなっていた。
 
慶長10年9月20日,山内一豊,逝去。
 
 
千代は髪をおろして見性院と名乗り,
京に移住する。
だけど
なぜか千代の髪はこの後も長いままなんだよね。
 
 
この後は
歴史的展開が猛スピードで描かれ,
大坂冬の陣・夏の陣がものの数分程度で経過,
あっという間に家康の逝去まで到達。

祖父江新右衛門はどうなったんだろうとか,
(一豊の親代わりだったんだから何歳なんだ?)
この間まで活躍していた井伊直政はどうしたんだとか,
(史実としては家康の将軍就任前に死去)
視聴者にはいろいろと疑問はあると思うのだが,
スルーされた。
 
 
最後に千代は
戦で命を落とした魂をなぐさめるために
尼姿で旅に出る。
この服装は多分
法秀尼@佐久間良子の着ていたものでは
なかろうか。
 
ある日,千代は
一豊と始めて出会った尾張の川にたどり着く。
 
そして 
初会合時の回想シーンに突入。
 
 
(一豊)
→(少女時代の千代の足にわらじを結びながら)
  少し大きいが良かろう。
(千代)
→(石の上に腰かけたうしろ姿。あれれ,何だか背が高いぞ?)
(一豊)
→少し言ったところに法秀という尼がいるから
  そこに行って
  山内一豊に言われて来たと言え。
  ワシの名が山内一豊じゃ。お前は?
(千代)
→(カメラが正面に回って顔が明らかに。仲間由紀恵!)
  千代でございます(にっこり)
 
 
 
何と,
少女時代の千代が仲間由紀恵になっていたのだ。
これは驚いた。
公式HPにあった視聴者への「プレゼント」とは
これだったんだね。納得。

たしかこの時(永禄3年(1560年))の
千代(生年は1557年(弘治3年))の年齢は
3歳だろお?とか
いろいろと突っ込みはあるとは思うが,
私的には
この「プレゼント」を喜んで見させていただきました,はい。
 
 
回想終了後,
川辺を歩く尼姿の千代が
いつの間にか
海辺を歩くパッチワークの着物を着た千代に代わる。
 
千代を待ち受ける若き日の一豊が登場し,
千代を負ぶって歩いていくシーンで「完」。
 
 
 
以上,
ちょっと過去フィルムを使いまわした回想シーンが多い
最終回だったが,
最後の川辺での千代・一豊の初会合の回想シーンが
素敵だったので
私としては満足のいく最終回だった。
 
 
 
これで当ブログの「功名が辻」レビューも終了。
最後に
最終回の「功名が辻チェック」をどうぞ。
 

○今週の功名度→☆
  特になし。最終回だからね。
○今週の愛情度→☆☆☆☆☆
  川辺の回想シーンは本当に驚いた。
○今週の隠密度→ゼロ
  六平太は思い出してももらえなかったな。
  小りんはどこかで生きているんだろうか。
○今週の内府度→☆
  秀頼に嫉妬したんだって。
○今週のお笑度→☆
  家康・秀忠親子のコミカルなやり取りが
  あるもんだとばっかり思ってた。
 
 
 
来年の大河ドラマは「風林火山」。
おそらく
最高視聴率49.8%を誇る88年大河「武田信玄」と
何かと比較されることになると思うけど,
(ちなみにこの時の山本勘助役は西田敏行。
そういや,余り関係ないけど
勘助の子・勘市の役をひかる一平がやってたっけ。)
毎回レビューしたくなるような
面白いストーリーを期待したいところだ。

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2006年12月 3日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第48回「功名の果て」

先週のレビューで
スカスカにならないかと
心配したOPのキャストロールだが,
今週も
六平太と祖父江新一郎が
しっかりクレジットされていて
実は生きていたのかも,とビックリ。
でも
本編を見たら・・・・・
確かに「出演」していたけどさ。
 
 
本編のほうは,
今週も次回のラストシーンからスタート。
 
「相撲の大寄せ」による偽計で
反抗的な一領具足の頭目らを虐殺した一豊に
失望した千代は
ついに一豊に暇乞い。
京の寺にいた養子の湘南を土佐に呼び寄せ,
浦戸城を出て
吸江庵という古寺で一緒に生活を始める。
時に湘南クン16歳。
ちなみに
湘南を演じている三浦春馬は
「14才の母」(日本テレビ)で
主人公の彼氏の役を演じている俳優だ。
坊主頭にすると分からんな。
 
 
その頃,
伏見城では黒田如水(官兵衛)が家康に謁見。
関ヶ原の合戦時の北九州平定の動きを
咎める家康に対して
丁々発止のやり取りをして弁明,
無事に乗り切る。
 
第34回以来の再登場となった官兵衛だが,
しばらく話題にもならなかったにもかかわらず
前回くらいから
急に家康から警戒され始めた。
これは
前回,六平太が言っていた
一領具足の力を削がねばならない理由,
つまり,
長宗我部が島津,黒田と力を合わせて
徳川に反抗したら再び大乱になるので,
それを防ぐ,
というのと平仄を合わせるためだと思われる。
 
 

さて,
千代の家出後も
諦めきれない一豊は
吸江庵に祖父江新右衛門を遣わして説得したり,
河中山城(高知)城の新築現場に湘南を呼んで
説得を依頼したりするが,
なかなかうまくいかない。
 
そんなある日,
血相を変えた吸江庵に飛び込んできた康豊が
一豊が病に倒れたことを知らせる。
驚いた千代は湘南と共に浦戸城に急行,
寝所に伏せる一豊に面会し,
(湘南クンは足止めをくらって寝所に入れず)
「死んではなりませぬ」と手を握ると・・・
ムクッと起き上がり,土下座する一豊。
千代を呼び寄せるための仮病だったのだ。
何というベタな作戦じゃ。
別室の広間で 
家臣たちから真相を聞かされた湘南クンも
あきれ返る。
 
ともあれ 
一豊は千代に向かって謝った上で
黒田,島津が長宗我部と手を組んで家康に逆らったら
またまた天下は大乱になる,
それは避けたかったので長宗我部の力を削ぐために
一領具足の虐殺をしたのだ,
などと弁明。
更に
今後は一領具足たちに開墾した土地を永代作り取らせるし
虐殺現場の種崎浜では毎年供養も行う,
慈悲深い政を行うと千代に対して誓う,
と付け加え,
千代がいないと生きていけぬ,
と泣き落とし。
これを聞いた 
千代はあっさりと一豊を許し,
一豊の胸に飛び込むのだった。 

雨降って地固まる。
めでたし,めでたし。
 
だけど。
 
一豊が一領具足に開墾地の永代作り取りを認めたって
本当なのだろうか?
原作では
千代の提案を一豊が突っぱねたエピソードはあるけど
認めたというエピソードはなかったはず。
まあ,
よくよく考えれば
ドラマ上でも
一豊が千代に実行を誓っただけであって
もしかしたら実行していないということかも
知れないんだが,
それはそれで何だかな~,と思う。
 
 
少し時間は飛んで,
慶長8年,河中山城の本丸が完成したのを機に
千代と一豊は河中山城に移る。
夫婦二人で天守閣から外を見ているとき
突然,一豊が倒れる。
本当に思いっきり頭から倒れていて痛そうだが,
目を見開いたままぴくりともしない上川隆也さんの
役者魂には拍手。
 
この後,
千代が叫んだところで次週に続く。


これであと残り1回となってしまった。
いささか寂しさを感じつつ,
最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。
 
 
○今週の功名度→☆☆☆
  千代に酷評された種崎浜の悲劇だが,
 家康からは高評価。
○今週の愛情度→☆☆☆
  「千代がいないと生きていかれぬ」と土下座する一豊に
 千代も折れざるを得なかったようだ。
○今週の隠密度→☆
  六平太,セリフはないけどちょっとだけ「出演」したので
  星ひとつ。
○今週の内府度→☆☆☆
  一豊に養子・忠義の嫁探しを依頼される。
○今週のお笑度→☆☆
  ちょっとだけあったかな?

 
 
 
次回は最終回「永遠の夫婦」 。
 
NHKの公式HPのトピックスによると
ラストシーンで尾張の川にたどり着いた千代は
「奇跡のような幻想」を見るらしい。

具体的にどんなオチになるのか, 
ちょっと予測してみよう。
 
(「義経」オチ)
→白い光の中から
 昔へそくりで買った馬が現われ,
 持仏堂の屋根をドッカーンと破って
  天に上る。
 脇で見つめるハリボテの千代。
 
(「秀吉・総集編」オチ)
→川にたどり着いた千代(後ろ向き)が
 視聴者のほうを振り返り,
 「それでは皆様おさらばでございます。
 来年の大河・「風林火山」も心配御無用!」
 と言ってニコっと笑う。
 
(「毛利元就」オチ)
→たどり着いた川に
 あの世からの迎えの船が現われ,
 生きている人も死んだ人も一緒になって
 大騒ぎする。
 
 
以上の予測のどれかが
当たるかどうかを楽しみにしつつ,
(当たるわけない!?)
最終回を心して見ることにしたい。

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2006年11月26日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第47回「種崎浜の悲劇」

今回のOPのクレジット,
北政所と淀殿が出てこないせいもあり,
登場人物が少なすぎてスカスカ。
今週も主要人物の退場があったし,
次回,次々回のOPはどうなっちゃうんだろうか。
 
 
本編の方は,
先週のラストシーンからスタート。
 
ズドーンという鉄砲の音で倒れる千代。
一豊と家臣たちの手で
近くの小屋に運ばれた千代は
一豊の呼びかけに反応し,
命に別状はない様子。
まあ,
別状があったら史実と違っちゃうし,
あと2回残して主人公が退場するわけにも行くまいが。
 
ほっとする一豊たちだったが,
小屋に向けて更に鉄砲がもう一発ズドーン!
 
危険を冒して
戸の隙間から外を覗いた一豊の目に映ったのは
鉄砲を手にした一領具足の父娘。
余り似ていない親子だな,
と思う間もなく娘がもう一発ズドーン!
 

この後,
逃げる父娘を新一郎たち家臣が追いかけ,
すっころんだ娘を助けるために
家臣たちに立ちはだかった父親が
刺されてしまう・・・ったように見えたんだが,
死んでなかったようで捕縛。
峰打ちだったのか,
刺されても死なない超人だったのかは不明。
 
父親の犠牲のせいで
娘の方は無事脱出に成功。
この娘,
OPクレジットでは
単に「奥宮の娘」となっており,
(父親役は「奥宮弥兵衛」とクレジット)
セリフもほとんどなかったけど,
顔アップ場面もあったりして
今回の前半部分では
非常に目立った活躍を披露してくれた。
 
 
 
で,
捕縛された奥宮弥兵衛は
六平太の進言により自分の郷で磔(はりつけ)。
弥兵衛の
「土佐はおまんらの好きなようにはならんぜよ」
というセリフがカッコいい。
2代目スケバン刑事(@南野陽子)を思い出してしまった。
それにしても
一領具足は高知語で話しているのに
なぜ一豊たちは名古屋語ではなく標準語なのだ?
 
 
その後も 
一領具足たちの反乱事件は後を絶たないため,
先週,山内家家臣になった六平太は
鉄砲隊を率いて
反乱者たちを予告なしに射撃させるなど
鎮圧に走り回る。

家臣団会議では
審議もせずに射殺する六平太のやり方に
異論が出るが,
六平太は
早期の土佐平定がならないと
山内家改易の可能性すらあると反論し,
実際に家康に会って確認するよう一豊に進言。
 
不安に駆られて大坂に行った一豊は
六平太の言葉どおり
家康から土佐平定を督促されてしまい
ドビーン!という感じである。
 
 
焦りを抱えたまま土佐に帰国した一豊は
六平太,新一郎と三者で密談。
六平太は 
ある秘策を提言。
それは
土佐の国一の相撲取りを決めるために
城下で相撲大会を開くという触れを出して
一領具足の中の力の強い長たちを一箇所に集め,
鉄砲で狙い撃ちして根絶やしにするというもの。
 
自分と新一郎だけでやるので
殿は手出し無用という六平太の言葉に
一豊は少し躊躇はしたものの最終的にOKを出す。
 
六平太は計画を千代に明かさないよう
一豊に釘を刺す。 
 
密談の後,
酒にしたたかに酔った一豊は
千代の前で「敦盛」を舞う。
あの信長の好んだ「人生五十~」の能である。
残虐行為にOKを出してしまった自分を
信長になぞらえているということだろう。
 
 
そして
相撲大試合の当日。
 
一豊は千代を
新しい河内山城の築城現場に誘い出す。
なぜ
相撲試合を見に行かないのか
といぶかる千代に対して
一豊は
相撲試合は一日限りだが
城は子々孫々まで続くからだと説得力の乏しい説明。
それならば,
普通は一日限りの方を優先しないか?
千代も
言葉では納得したと言いつつ
すっきりしない様子。
 
 
相撲大試合の会場では
各地から力自慢が既に集合。
 
会場の板塀の後ろには
鉄砲を持った兵たちが発砲準備。
 
そして
六平太の合図により
ズドーン!ズドーン!ズドーン!
 
次々と倒れる一領具足の力自慢たち。


築城現場で鉄砲の音を聞きつけた千代は
相撲試合の場所での異変を察知,
止める一豊を振り切って相撲会場に走る。
 
 
その相撲会場では
撃ち殺された力自慢たちの死体を
検視していた祖父江新一郎が
死んだ振りをしていた力自慢の一人に
刺される。

虫の息で「殿のお顔を・・・殿のお声を・・・」と
呟く新一郎を見ていられなかったのか,
六平太は小刀で新一郎を刺して介錯。
 
 
息を切らして相撲会場に駆けつけた千代が見たのは
累々と横たわる一領具足の力自慢たちの死体の間に
立ち尽くす六平太の姿。
 
六平太は
呆然とする千代に向かって
自分の役割は終わったと述べた上で,
例の鉄砲玉の破片を示し
ここに毒が仕込んであると説明。
 
そして最後に
「千代が好きだ。」という
長いこと言いたかったセリフを遂に口にした六平太は
毒入りの鉄砲玉を噛んで倒れ,
千代の腕の中で息を引き取っていく。

このシーン,
「功名が辻」の最大の見せ場&名場面かもしれない。
原作では
千代は自身は相撲場に赴かずに
侍女に様子を見せに行かせて事実を知って卒倒するのだが,
今週のこの展開は,
原作以上の出来栄えになっていると思う。
 
六平太の死が自害というのは
かなり意外だった。
私的には
きっと
あの「奥宮の娘」に撃ち殺されるんだろうと
予想していたんだが,
大外れ。
 
 
そして,
ラストシーン,
六平太の死体の前で涙ぐむ千代に向かい
「千代,許せ」と言葉をかける一豊に対し,
「お暇をいただきとうございます。」と千代が答えたところで
次週に続く。
一豊をキッと睨み返す千代が恐い。
 
 
 
ところで,
先週のレビューで触れた
千代が撃たれるという原作にないシーンが
なぜ設けられたのかという疑問なんだが,
結局のところ,
今週の展開だけでははっきりしなかった。
自分的には
一豊による一領具足虐殺行為の
背中を押す出来事なんだろう,
と予想していたんだが,
千代が撃たれたという事実について
事件後に
一豊も家臣たちも一言も触れていないことをみると
どうも違うようだし。
うーむ。
 
 
 
では,最後に「功名が辻チェック」をば。
 
○今週の功名度→☆
  「おてんとう様の下で堂々と功名を・・・」は
  過去の話になってしまったのか。
○今週の愛情度→なし
  今までで最悪。
  ということで,
  「功名が辻チェック」始まって以来の愛情度なしに。
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  六平太,遂に退場。
  香川照之さん,熱演ご苦労さま。
○今週の内府度→☆☆
  一豊にプレッシャーをかけただけ。
○今週のお笑度→なし
  今回みたいなハードな展開では
  ギャグがないのも無理からぬところ。

 
 
次週は第48回「功名の果て」。
千代が山内家を出てしまうという
これまた原作にはない驚きの展開らしい。

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2006年11月19日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第46回「土佐二十万石」

冒頭,「土佐二十万石」と筆で紙に書く一豊。
余程,嬉しかったようだ。
  
この喜びに水を差すようだが,
前回のレビューでチラと触れたとおり,
この20万石という石高には
史実的には疑問がある。
一豊が拝領した時点での土佐国の石高は
実は9万8千石であって(太閤検地の際の届出石高),
20万石というのは
一豊が土佐入国5年後に幕府に届け出た石高なのだ。
従って
関ヶ原の戦いの後の一豊の加増は
掛川6万石→土佐9万8千石ということになる。
 
一豊の元同僚たちの家を見ると
 
堀尾忠氏(吉晴の嫡子)
 浜松12万石→出雲24万石
(ただし,
元々あった吉晴の隠居料・5万石は
加増時に収公されているので,
実質的には
17万石→24万石)
 
中村一忠(一氏の嫡子)
 駿府14万石→米子17万5千石
 
となっており,
一豊の加増が
特に突出しているわけではないことが分かる。
 
余談だが,
一豊が入国後に禄高を高く申請したのは
四国ナンバー1だった
蜂須賀家の阿波17万石を上回ることを狙ったためらしい。
しかし,
その10年後に蜂須賀氏に淡路国が与えられ,
計25万7千石となったため,
山内家は四国ナンバー2に逆戻りとなった。
 
 

本編に話を戻そう。
 
土佐国では
長宗我部家の家臣,
特に一領具足たちが
長宗我部盛親に土佐半国だけでも与えよと
抵抗姿勢を示している,
という話を井伊直政から聞いた一豊は
不安に陥り,
土佐入国の段取りについて
直政に連日相談。

閉口した井伊直政が
家康に指示を仰ぐと
家康からは,
土佐一国をいったんその方が預かり,
対馬守(一豊)入国の段取りを整えよ,
との命令が下る。
直政,とんだやぶへびである。
 
不満そうな直政に向かい,
家康はなぜか甘えた声で
「直政,直政~,な・お・ま・さ~」
と3回名前を呼ぶのだった。
演出意図がよく分からん。
 
 
その頃,
千代は六平太と密会。
千代が土佐国の情勢を尋ねると,
六平太いわく,
一領具足は野盗と変わらぬ連中で,
その数は1万5千ないし2万,
と千代の不安を煽るような回答。

実際,
直政の勧めで
一豊が土佐に船で派遣した康豊は
浜辺に集合した一領具足に発砲されて
負傷することに。
この時は
同行した祖父江新一郎が
浦戸城(長宗我部家の本拠地)に乗り込んで
長宗我部家の重臣たちに
当主・盛親の命が危うくなることを警告し,
浜辺の一領具足たちを討たせて
どうにか事を納める。
「許してくれ~」と言いながら
一領具足の中心人物を切り捨てる
長宗我部家重臣側の武将が哀れ。
 
土佐から京に戻った康豊は
一豊に連れられて家康と謁見。
家康は直々に康豊を労いつつ,
一豊に向かって
土佐を一刻も早く平定するようにプレッシャーをかける。
その際に
なぜか一豊に頬をよせてすりすりする家康。
さっきの「な・お・ま・さ~」と言い,
今週は
家康で笑いを取るということかいな。
 
 
家康のプレッシャーを受けた一豊は
屋敷で大酒飲んで倒れたり,
自分をあざ笑う幻聴(?)が聞こえたりと
結構ヤバイ精神状態になりながら,
自身が土佐に乗り込むを決意。
 

そんな一豊を見かねたのか,
千代・一豊夫妻が
大坂の高台院(寧々)に別れの挨拶をした帰りに
立ち寄った神社に
六平太が現われ,再度の仕官を申し出る。
一豊が仕官を許した時の千代は
無表情に
少しだけ笑顔を貼り付けたような
微妙な顔。
六平太が表に出ざるを得ない状況を考えると
確かに笑ってはいられないだろう。
この辺りの仲間由紀恵の演技は
抜群に上手いと思う。
 
 
慶長5年12月末,
一豊と千代は
一領具足の動きを懸念し,
秘密裏に土佐入国を果たす。

一豊と家臣団の協議の場で
六平太は一豊に
政の方針を示すことを迫った上で,
一領具足から侍身分を取り上げることを進言。
他の家臣から異論が出るが,
一豊は六平太の案を採用,実行を命じる。
出戻りの六平太に口を出されて
他の家臣たちは面白くない様子。
 
 
この後,
一豊と千代は連れ立って海の見える場所に出るが,
突然,銃声が鳴る。
一領具足の男(娘連れ)が一豊たちを鉄砲で狙っていたのだ。
倒れる千代。
千代の運命やいかに,というところで次週に続く。
 
ま,
千代が来週も健在なのは間違いないんだけど。
あと3話残っているし,
次週予告で姿を見せていたし。
 
それにしても
千週の次週予告を見ていて
このシーンは来週のラストに持ってくるだろうと思っていたら,
予想通りだった。
(多くの視聴者の皆さんもそう思ったのでは?)
個人的には
こういうところこそ
フェイントをかけてほしい。
たとえば
中盤で酒に酔って寝た一豊が
夢の中で見た話だったとか(これもちょっとベタかな?)。


気になるのは
原作にない千代銃撃のシーンが
なぜ設けられたかなんだが,
これは来週以降のドラマ展開を見てから
考察することとしよう。
 
 
では,最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。 

 
○今週の功名度→☆☆☆
  土佐入国を果たすも前途多難な一豊殿。
○今週の愛情度→☆☆☆
  土佐平定にあせりを感じ始めた一豊に
  千代は不安な視線を送るが・・・。
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  久しぶりに一豊の家臣に。
  家臣団会議で早速に大物振りを発揮。
○今週の内府度→☆☆☆
  島津,毛利,黒田と
 まだまだ不安材料があるみたい。
○今週のお笑度→☆☆☆
  妙に愛らしく(?)振舞う内府殿。


来週は第47回「種崎浜の悲劇」。
予告編の「六平太ーっ!!」という
千代の悲痛な叫びからすると・・・

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2006年11月12日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第45回「三成死すとも」

今週のOP前の解説コーナー,
解説じゃなくて単なる前回のダイジェストだった。
 
 
本編の方は三成が実質的な主役の回である。
 
勝利の宴会の翌日,
大津城の家康の下に訪れる東軍諸将たちは 
門前で縄をかけられて晒し者にされる三成の姿を見る。
 
多くの武将たちは無言で通り過ぎるが,
以下の3名は三成とやり取り。
大要は次のとおり。
 
(福島正則) 
→それが豊臣5奉行の成れの果てか。
 何故死なぬ?
(三成)
→英雄たるもの,
 最後の最後まで機会を待つものだ。
 
(小早川秀秋)
→(正面から見れずに格子戸の陰から除く)
(三成)
→(気が付いて)うぬは義を捨てて朋友を裏切った。
 あの世で鬼となったらそなたは生かしてはおかぬ。
 
 
で,最後に我らが一豊殿。
(一豊)
→(羽織を脱いで三成にかけてやる)
(三成)
→そなたは勝ったのだから,俯く事はない。
 そなたの奥方は淀の方様の覚えがめでたいそうだが,
 我の遺言をお伝え願いたい。
 徳川家康を頼みにしてでも
 豊臣家と秀頼様をお守りくだされ,と。
(一豊)
→承ってござる。
 
 
このシーンは「功名が辻」原作本ではなくて,
(原作は敗戦後の三成にはほとんど触れていない)
同じ司馬遼太郎センセイの小説「関ヶ原」にあるもの。
ただし,
小説「関ヶ原」において
三成に羽織をかけてやるのは
一豊ではなくて黒田長政。
まあ,
「功名が辻」にこのシーンを入れるのならば,
一豊にこの役を振るのは仕方がないところか。
それにしても
三成としては
千代は淀殿の”覚えがめでたい”という
認識だったのか。
確かに
千代は何度となく呼び出されているしな~。
会うたびに冷たい態度をとられていたけど。

 
なお,小説「関ヶ原」は
TBSが昭和56年の正月時代劇ドラマとして
映像化しており,
上記の敗戦後の三成と東軍諸将のやりとりも
じっくりと描かれているので,
機会があれば是非ご覧いただきたい。
(確か,
二,三年前に再放送されていた記憶が。
DVD化もされているはず。)
 
 
この後,
三成は家康と対面。
家康は天晴れな戦いぶりだったと感服して見せるが,
三成は無言で家康を睨み返す。
そのまま,
しばらく両者は睨みあっていたが,
最後に家康は「さらばじゃ」と席を立つ。
三成は最後まで一言も発しなかった。
・・・・はずなのだが,
なぜか
NHKの公式HPのトピックスでの
中村橋之助さんのインタビューでは
無言で睨み合った後に
家康から「言い残すことは?」と聞かれて
思いのたけを全部言い切ったことになっている。
あれれ?
私の聞き落としか???
 
 
さて,
大坂に戻った一豊は
千代・家臣と感動の再会を果たした後,
三成の言葉を伝えるべく淀殿に面会を求めるが,
あえなく拒否される。
ちゃんと”三成からの言伝がある”と事前に言わないから
そうなるんだと思ったのは私だけではあるまい。
というか,
三成は
奥方(千代)から伝えて欲しいという趣旨で
ああ言ったんじゃないかという気も。
 
困った一豊は
千代を通じて淀殿に話を通すことに。
最初からそうすればいいのじゃ。

千代の面会希望には淀殿も応じ,
無事,千代から三成の言葉を伝えることに成功。
淀殿は千代の前で初めて涙を見せ,
三成の最後を見届けてほしいと千代に頼む。
 
 
その頃,
三成は裁きを待っていた。
ここで,
「時を遡れば」ということで,
三成が関ヶ原の戦場を脱出した後の
回想シーンの挿入。
 
近江の三成の領地の領民が三成を洞窟に匿うが,
やがて田中吉政軍の山狩りに遭遇し,
領民に迷惑をかけないように
三成が領民を諭して自らの居場所を教えさせるという
エピソードが
予想以上に丁寧に描かれていて良かった。
前回,
三成があっさり捕まってしまったんで,
当然省かれるかと思っていたよ。
ちなみに
これも「功名が辻」原作にはないシーンである。
 
 
慶長5年10月1日,
町人に変装した千代・一豊が見物人に混じって見守る中,
三成は斬首に処せられた。
 
処刑の直前,
三成と処刑人の間で次のようなやり取りあり。

(三成)
→のどが渇いた。湯を所望したい。
(処刑人)
→湯などない。柿ならばあるが。
(三成)
→柿は痰の毒だ。
(処刑人)
→これから首を切られようとする者がなにを言う!
 ハハハハハ!
 
で,
この後,
三成が
「大志を抱く者は最後まで命を惜しむものだ。
お前のような者には分かるまいが。」
などと言い返す,
というのが有名なエピソードで,
過去の大河でも描かれているんだが,
今回はこのセリフがないままザクッ!
フェイントだった。
 
親子で「功名が辻」を見ている御家庭で,
親御さんが子供に
次の三成のセリフはこういうんだよ,
とか説明していたら
言わないでおわっちゃったんで,
親の権威が失墜,
ということが全国で起きていそうだな。

それにしても,
この最後のセリフを抜くのなら
なんで柿のエピソードを入れたんだ?
もしかして
遠回しなギャグだったのけ?
 
 
三成関係の話は以上だが,
今回はもう一つの重大イベント,
「土佐22万石拝領」が発生。
この件は次週のレビューで触れるとしよう。
 
 
では今週も最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。
 
 
 
○今週の功名度→☆☆☆☆☆
  土佐22万石拝領。
  石高には異説があるみたいだけど,
  その話は次週以降のレビューで。
○今週の愛情度→☆☆☆☆☆
  「御命の持ち帰りこそ功名の種でございます」
  超久しぶりにきいたね。
○今週の隠密度→☆☆☆
  千代に警告するのはいいんだが,
  せめて一晩くらい夢を見させてあげても,
  という気がした。
○今週の冶部度→☆☆☆☆☆
  さらば,義の人よ。
今週のお笑度→☆
  柿の話のフェイントがギャグとは思えんしな~。

 
来週は第46回「土佐二十万石」。
いよいよ最終章に突入。
 

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2006年11月 7日 (火)

大河ドラマ「功名が辻」・第44回「関ヶ原」

今回はサブタイトルどおり
関ヶ原の戦いがメイン,
というよりそれのみである。
 
大河で本格的に関ヶ原の戦いが描かれるのは
「葵徳川三代」以来らしい。
 
 

今週の演出の特色は,
ナレーターの三宅民夫アナご自身が
画面に登場し,
プロローグで関ヶ原における両軍の配置を説明,
更には本編の途中でも登場して両軍の動きを解説したこと。
まるで
「その時歴史が動いた」みたいで,なかなか面白い試みだった。
本編の中にまで
NHKのアナが登場しちゃったのは
前例がないんじゃなかろうか。
 
 
で,本編のほうだが,
東西両軍の着陣が完了したのは,
合戦当日の慶長5年9月15日の午前6時頃。
 
三宅アナは
「後世の軍人によると圧倒的に西軍有利」と触れていたが,
この軍人というのは
明治政府の御雇い外国人の一人で
プロイセン軍人のクレメンス・ウィルヘルム・ヤコブ・メッケルである。
(明治政府は普仏戦争でのプロイセン勝利を受けて,
軍制をフランス流からプロイセン流に変更しつつあった。
なお
メッケルは結果的に東軍が勝利したということを聞いて,
戦争における情報の収集・分析の大切さを改めて力説したそうだ。)
 
実際,
西軍の各軍は関ヶ原の各山に陣取って
桃配山の徳川軍本体以外は平地にいる東軍を
ぐるりとコの字型に囲んだ形になっており,
配置を見る限り西軍有利というのは素人目にも明らかといえる。
(近代の軍隊のように
司令官の命令で手足のごとく動けることが前提であるが。)
 
陣の配置以上に重要な両軍の数だが,
三宅アナの解説によると
東軍7万5千に対して西軍10万とこれまた西軍優勢。
 
 
で,
肝心の我らが一豊殿の山内軍(東軍所属)2千は
西軍の毛利軍が陣取る南宮山の麓で
毛利軍の見張り役である。
 
戦闘開始後,
西軍優勢との報が届けられ,
あせる一豊のもとに
南宮山から降りてきた六平太が登場。

吉川みたいな内応者など信じられない,
南宮山の麓からは動けない,
と言う一豊に対し,
六平太は「馬鹿者!」と一喝,
東軍劣勢ならばお前が押し出して合戦に行け,
千代のためにも行くんだ,
と説得。
千代のことを持ち出された一豊は,
翻意して前に出ることを決意するのだった。
 
一豊@上川隆也と六平太@香川照之の
久々の激しいやり取りは見ごたえ十分。
見逃した方はぜひ再放送を見てほしい。
最近の六平太は,
千代のもとに密かと現われて
忠告めいたことをささやいて去っていくばっかりだったが,
やっぱりこれが真骨頂だ。

一豊は家康に掛け合った上で,
宇喜多軍ら西軍中心部隊との交戦が行われている地域に
押し出す許可をもらい,
いざ進軍開始。

 
その頃,
西軍優勢と見た三成は
突撃の合図の狼煙をあげるが,
南宮山の毛利軍の先鋒隊である吉川広家は
家康に内応するとの約束を守り,
軍を動かさないため,
その背後の毛利本隊も動けないまま。
 
同様に動かない島津義弘のもとには
三成自身が出向いて攻撃開始を要請するが,
義弘は拒否。
ストーリーと関係ないが,
他の武将たちは出身地にかかわらず
標準語なのに,
島津家だけは鹿児島語で話すってのは
どうなんだろう?
 

 

 
同じ頃,
松尾山に陣取る小早川秀秋は
東軍,西軍のいずれに付くべきか迷っていた。
そこに
今度も六平太が登場。
秀秋から「六平太」と直に呼ばれ,
六平太が秀秋を「殿」と呼んでいるところを見ると,
今は毛利本家ではなくて
小早川家に仕官しているみたいだ。
 
六平太は秀秋に軍勢を動かすよう勧めるが,
西軍に付いて関白になるのも悪くない,と迷う秀秋。
やっぱり馬鹿殿として描かれているが,
仕方がないところか。
 
ちなみに,
先週のレビューで触れたとおり,
六平太役の香川照之さんは
89年大河「春日局」で小早川秀秋役を演じているので,
このシーンはくしくも新旧秀秋の対峙である。
 
と,その時,
迷う秀秋のところに,
徳川軍から”催促”の大砲が
ドドーンと何発も着弾。
いくらなんでも
大砲を撃ち込んで催促するか,普通?

※一般には徳川方が鉄砲を撃って催促したと言われているが,
 それすら逆効果の可能性が高いということで
 史実としては疑問視されているようだ。


ともあれ
大混乱に陥った秀秋陣営は
家康に味方することに決めて,
西軍に向けて進軍を開始。
これにより
西軍は崩壊,
東軍・徳川方の勝利となったのは
周知のとおりである。
 
東軍のずっと後ろの方から
どうにか出てきた山内軍も
何とか戦場に間に合い,
一豊も久々の槍働き。

 
 
敗れた三成の方は
からくも戦場から脱出。
三成役の中村橋之助さん,
「毛利元就」での月山富田城の戦い(毛利元就役),
「武田信玄」での三方が原の戦い(徳川家康役)
に続く三度目の敗走シーンである(たぶん)。
 
その後,三成は岩屋に潜んでいるところを
田中吉政によって捕縛される。

「何ゆえにかくも素直に捕まったのか,その謎は次週」(三宅アナ)
 
 
 
今週のレビューは
千代の動向に全く触れずに終わったな。
たまにはこういうのもいいか。
 
 
では,最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。
 
 
○今週の功名度→☆☆☆
  一応,槍働きはできたな。
○今週の愛情度→☆☆
  またまた夫婦一緒のシーンなし。
  というか,
  千代の登場シーンが少なすぎ。
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  一豊を説得し,
  秀秋をそそのかして大活躍の六平太。
  中納言殿と直に話せるとは
  やはり只者ではないな。 
○今週の冶部度→☆☆☆☆
  負けはしたが大善戦。
今週のお笑度→なし
  特にない・・・よな?
 
 
次回は第45回「三成死すとも」。
司馬センセイ原作の小説「関ヶ原」には
大津上の門前に縄目のままつながれた三成に
東軍諸将が順々に声をかけるというシーンがあるが,
もしかしたらそれをアレンジした展開か?

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2006年10月31日 (火)

大河ドラマ「功名が辻」・第43回「決戦へ」

今週は関が原の戦い直前の
東西両軍の諸大名の動きを中心に展開。
 
 
一豊は
先週,千代から受け取った
三成の書状を開封せずにそのまま
家康に提供。
一豊が家康に付いたことを喜ぶ千代の文も
添えられていたため,
一豊は家康から強く感謝される。
 
実のところ,
この千代の文は
一豊が東軍に味方した場合に
家康に好印象を与えるための千代の策略であった。
(一豊が以前から家康に付くことを強く望んでいたという
実際とは齟齬する記載がある。)
一豊自身は三成の書状に
このような千代の文が添えられていたことに
気づいていなかったらしい。
 
仮に一豊が西軍の味方を選択していたら,
自身で三成の書状を開いて読んでいたんだろうが,
その場合,
添えられた千代の文を読んで
千代の策略が理解できただろうか?
「何じゃこりゃ?わけわかめ~」
ということになりそうな気がとってもする。
 
 
この後,
自陣に戻った一豊のところに,
細川忠興,福島正則,堀尾忠氏が順番に訪問。
今回のストーリー上,不可欠な忠氏はともかく,
前の2人が何しに来たのかは
今ひとつ不明。
 
忠氏は一豊に対して
父の堀尾吉晴(茂助)から
徳川方に付くことと,
本拠地・浜松の城や領地など一切合財を
家康に明け渡すことを
厳命されたと話す。
さすがは茂助だと感心する一豊。
 
 
西軍の大阪城の方では
4万の大軍を率いる毛利輝元が入城。
行軍する毛利軍の姿も
ワンシーンだけながら登場。
ちゃんと「一文字三星」の旗印が
はためいていたのには少し驚いた。
このシーンのためだけに
用意したんだとしたら拍手ものだが,
97年の大河「毛利元就」で使われたセットの
再利用だろうな,やはり。
 
入城した毛利輝元は石田三成の案内で
豊臣秀頼と淀殿に面会する。
この時点で輝元は37歳のはずだが,
今回の輝元はちょっと貫禄がありすぎかも。

 
 
話を徳川方に戻すと
下野・小山の家康の陣では
三成の挙兵を聞いた家康が
同行の諸大名を集めて今後の動向を決めようとしていた。
いわゆる「小山評定」である。
 
帰りたければ国許に帰ってもいいわよん,
という家康の言葉に対して,
諸侯のほとんどが雪崩を打って
家康に味方することを宣言したというのは
周知の話だが,
小山評定は
我らが一豊殿の一世一代の見せ場でもある。
先に堀尾忠氏から聞いていた
自分の城・領地を徳川に提供する話を
一豊が先陣を切って家康に宣言し,
他の諸大名も追随するというのがそれ。
 
ま,
見せ場とは言うものの,
一豊(この時点で55歳?)が
息子のような年齢の堀尾忠氏(22歳)から聞いたアイデアを
盗んでしまったわけだから,
大人気ないといえば大人気ない。
実際, 
司馬遼太郎センセイの原作では
評定の後,
一豊は忠氏からチクリと嫌味を言われている。
しかし,
今回のドラマ上では
さすがに正面切ってのアイデア盗用はマズイということなのか,
評定で緊張して喋れなくなった忠氏に代わって
一豊が先に城・領地の提供を宣言するという
いささかぬるい展開になってしまった。
忠氏は
評定の後で一豊に礼まで言っているし,
人が良いにも程があるという感じ。
 
 
話を再び大坂に戻すと,
千代が
六平太に連れられて
高台院(寧々)の屋敷を訪問したところ,
そこに
「叔母上,金吾にございます~」とか言いながら
小早川秀秋が登場。
う~ん,
たしかに小早川秀秋は「金吾中納言」と称されたようだけど,
「金吾」って名前じゃなくて
官位(「左衛門督」の別名「執金吾」)に由来するんじゃ?
 
この後,
千代と秀秋が特に会話を交わすでもなく,
両者が出会ったことに
ストーリー上どんな意味があったのかは
これまた不明。
 
ちなみに 
六平太役の香川照之さんは
89年大河「春日局」で小早川秀秋役を演じている。
秀秋というと,
どうしても馬鹿殿風の人物として描かれることが多い(今回も?)が,
「春日局」の時の香川版秀秋は
秀秋がお福(春日局)の夫・稲葉正成の主君だったこともあり,
登場期間は短かったものの,
ストーリーに強くかかわる存在で,
裏切り行為について悩む姿も見せていた。
あ,そういえば,
この時も寧々から「金吾」と呼ばれていたっけ。


話をまたまた東軍の方に戻すと
一豊たち外様大名は
家康に先んじて清洲城まで進軍していたが,
何か馳走せよ,という家康の命により,
福島正則らが
西軍配下の犬山城,岐阜城を攻撃して陥落させる。
岐阜城陥落の際には
織田家の家紋「揚羽蝶」をあしらった旗が
ばたばたと倒れるという演出がされていたが,
これは岐阜城の城主が
織田秀信つまり信長の嫡孫・三法師だったことを
示すためだろう。

 
今度は話を西軍に戻すと
大垣城に集まった西軍諸将のうち
島津義弘らは家康軍への夜討ちを提案するが,
三成は堂々と迎え撃つべきと反論。
宇喜多秀家は
三成と2人になった後,
「その方は正しすぎる。皆,いずれその方がにくくなる。」と諭す。
このセリフ,
ぜひ島左近に言ってほしかったな~。
 
 
大坂の山内家屋敷は,
千代が六平太に向かって
今回は胸騒ぎがするので一豊殿を守ってほしい,
と懇願していた。
ずいぶん勝手な願いだが,
六平太に拒絶できるはずもなく,
おそらく次回に
六平太は関が原の戦場に登場することになるはず。
原作だと
そろそろ六平太はフェードアウトしてしまう時期なんだが,
ドラマでは果たして?
 
 
最後に 
三成,家康の顔を交互に映し出し,
千代が「関が原・・・」と来週のサブタイトルを呟いたところで
次回に続く。
 
 
今週は
あっちこっちに場面が飛んで
レビューするのが面倒だったな。
 
それでは最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。
 
 

○今週の功名度→☆☆☆☆
  ほとんど盗作アイデアとはいえ,
  家康の信頼を得ることに成功。
○今週の愛情度→☆☆☆☆
  今週も夫婦一緒のシーンはなし。
  六平太に一豊のことを頼む千代の気持ちを
  加算して4点。
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  次週,関が原を無事に生き残れるのか,ちょっと心配かも。
○今週の冶部度→☆☆
  秀頼出馬工作は失敗,
  夜討ち拒否で西軍諸将からは不信。
  「義の人」はどこまで頑張れるか。
○今週のお笑度→☆☆☆
  清洲城で家康の出軍を待つ福島正則がイラついて
  井伊直政に食って掛かるシーンくらい。
  それにしても
  「井伊の赤備」は目立ち具合十分だ。
 

 
 
次回は第44回「関ヶ原」。
一豊殿の槍働きもこれで見納めらしい。

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2006年10月22日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第42回「ガラシャの魂」

今週のOP,キャストとして嶋田久作の名が,
「小笠原少斎」という余り聞かない名前の役でクレジット。
帝都の魔人(※)がどんな活躍を見せてくれるか,
楽しみにしながら本編に突入。
(※)映画「帝都物語」(85年公開)で嶋田久作氏が演じた
   怪人・加藤保憲のこと