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2007年10月16日 (火)

大河ドラマ「風林火山」・第41回 「姫の死」

先週,
大河レビュー系ブログ各所で話題になった
平蔵,ヒサが
前回のOPでクレジットされていたのに
本編で登場しなかった件ですが,
土曜日の再放送のOPクレジットでは
両名はしっかり外されていましたですね。

 
登場場面があったのに
時間枠の都合で
急きょ削除されてしまったためなのか,
ちょっとした謎だと思いつつ,
今週のレビューに突入。
 
 

○オープニング
 
「花」枠は当然のごとく
今週退場の由布姫@柴本幸。
ただ,
これが由布姫の「花」枠ラストというわけでは
必ずしもないようでごいす。
 
 
軍配枠は
これで何度目かになる
直江実綱@西岡徳馬。
なんでこのキャラが軍配枠に何度も座るのか,
これまたちょっとした謎なんですが・・・・
再来年の大河の主人公の
養父に該当するから,
というわけでもないでしょうしねぇ。
 

宇佐美定満@緒形拳の大トリは
もう当然すぎてコメントするまでもないですな。
 
 
 
○由布姫,最後のツンデレする。
 
冒頭,武田晴信@市川亀治郎から
由布姫吐血の事実を聞かされた
山本勘助@内野聖浩は
晴信が諏訪に出向いたのに供をした際に
小坂観音院に姫を訪ねます。
「久しぶりですね」「長くご無礼つかまつり申した」
というセリフからすると,
相当長く会えていなかった様子。
勘助,さぞや気が気でない日々を過ごしていたのでは? 
 
 
姫様は勘助に
もう長くは生きられないと伝えた上で
今度,生まれ変わるなら男がいい,
カピ様や勘助と存分に戦ってみたい,
と告げます。
が,
その直後に,
やっぱり男も女も嫌じゃ,
水鳥になりたい,
と前言撤回。

死ぬのは嫌ですもの→死んだ方がましじゃ
の頃を彷彿させる
自説変更スピードの速さは
病気に伏せってからも健在の様子。
まあ,勘助にとっては
それが魅力なのかもしれませんね。
 
 
 
その晩,両名は
観音院を訪れた晴信と共に
三人で晩酌。
 
席上,晴信は由布姫に
相談がある,と持ちかけます。
勘助は
また嫁取り話かい!と
やな顔をしますが,
御屋形の口から出たのは
意外なことに戦の相談でした。
 
越後を攻めるか,
それとも木曽一族を攻めるか,
由布姫の言うままに決めるというカビ様。
カピ様は
自分も勘助も考え尽くしたんだが答えが出なかった,
とものたまっていますが,
そんなシーンは今までなかったはずで,
びっくりしている勘助の表情からしても
その場ででっち上げた話なんでしょうね。
 
そういや,前回,
由布姫がカピ様から相談を持ちかけられた時に
戦のことですか,
と一瞬うれしそうな顔を見せていましたっけ。
(実際には勘助の嫁取り話の相談だったけど)
カピ様は
その時のことを忘れずに
由布姫に気をつかったようです。
 
勘助もすぐに晴信の真意に気付いて
話を合わせ,
由布姫の答えを待ちます。
 
 
そして,
由布姫の選択したのは木曽一族攻略。
しかも,
ただ攻略するのではなくて,
降伏させたあとに
晴信の姫を木曽氏の嫡男に嫁がせる,
そうすれば
負けた側は御屋形様に忠義を誓うでしょう,
という戦後処理まで進言します。
 
勝った方が負けた方に人質を出す,
という奇策なわけですが,
勘助は見事な策だと大いに感心。
表面上だけではなく
本気で感心しているようです。
 
たしかに,
由布姫のこの献策は
いかにも勘助の好きそうな搦め手の技で,
いつの間にか
由布姫の思考回路は
勘助に似てきていたようですな。

 
そして,
この由布姫の奇策は,
本当に木曽谷に出兵した武田軍が
木曽義康を降伏させたあとに実行されます。
すなわち,
木曽義康の嫡男・義昌に
晴信は自分の娘を嫁がせます。
嫁いだのは
今週,母親の於琴姫と
貝合わせをして遊んでいた真理姫。
 
そののち,
木曽義康は飛騨攻めに活躍するなど
武田家に忠節を尽くします。

 
由布姫の献策,ドンピシャ!と
言いたいところなのですが・・・・
 
 
ご存じの方も多いと思いますが,
問題は
婿の木曽義昌のほうでして,
勘助と由布姫の宝物・四郎クンが
武田勝頼として当主となっていた天正10年,
秋山信友の支援を勝頼から命じられたのに反抗,
織田に寝返ります。
 
この寝返りをきっかけに
織田軍による武田領侵攻作戦が開始され,
武田側に次々と内通,寝返りが生じて,
武田軍は崩壊,
勝頼は天目山の戦いで自害,
甲斐武田氏は滅亡に至ることに。
 

これからすると
やっぱり木曽一族を滅ぼしておいた方が・・・
ということになりそうです。
 
裏から言うと,
武田滅亡の遠因となる
真理姫嫁下策の発案者が
由布姫であった,というエビを入れた意図は
なんなのかな~?と
ちょっと不思議な感じがします。
 
「風林火山」は
勘助と由布姫が
二人で恨みのある武田家を陥れるため
カピ様を嵌めていく話なんだ,
ということならば
素直に理解できそうなのですが・・・
う~む。 
  
 
 
さて,
話を天正24年に戻すと,
由布姫の選択どおりに
晴信が本当に木曽谷への出兵を決めたことから
勘助は出陣の挨拶に
再び小坂観音院を訪問し,由布姫と庭で面会。
 
その場で由布姫は勘助に対し
カピ様の言っていた娘(リツのこと)の
嫁取りを命じます。
 
その話はとうに断ってござりまする,と
抗弁する勘助に向かい,
「誰でも良いのです!」と由布姫。
誰でも良いのです,ってアンタね(笑)。
 
「約束なさい!しかと約束なさい!」 
と畳みかけて
口撃する由布姫に対し,
姫の体調を心配して
強い態度に出られない勘助は
とうとう「お約束いたしまする」と降参。

勝利に満足したのか微笑む由布姫は
最後に「武運を祈りまする」と言い残して
去っていきます。
 
でも
勘助から姿を隠した後の
由布姫の頬には涙が・・・
本当は
嫁取りさせたくなかったようです。
どないせーちゅうねん,
ホントに。
 
 
ともあれ,
このツンデレが
勘助が生きている由布姫を見た
最後になるのでした。

 

○第2次川中島の戦い 
 
このあと,
武田軍は
いったん木曽谷に出陣しますが,
例によって長尾景虎@ガクト(Gacht)率いる越後勢が
突如,川中島に出陣したため,
木曽攻略は中断し,
甲越両軍は川中島で
犀川を挟んでのにらみ合いに突入。 
 
敵前渡河は
兵法の禁忌事項ということで,
双方とも動けないまま
実に200日が経過。
戦を早く終えて
由布姫に再会したい勘助に対する
嫌がらせとしか思えません。
 
 
由布姫会いたさに
しびれを切らしたのか,
勘助はカピ様に
今川義元に和議の斡旋を求めるよう進言。
 
要請を受けた義元公は
デスラー太原雪斎@伊武雅刀を派遣,
雪斎は
先週から引き続いて三度目になる
「荘子曰く,天を以て属する者は」云々で
ガッくんを煙に巻き,
和議を受け入れさせます。
 
 
和議後,
勘助は
とりあえず晴信を諏訪に向かわせて,
自分は木曽谷へ。
本当は自分も
飛んでいきたいところだったのでしょうが,
まずは由布姫の献策を実現して
その報を持ち帰りたかったんでしょうね。
由布姫に対しては
健気な勘助です。
ミツにも
そのくらい優しくしてやれば良かったのに。
 
 
しかしながら,
晴信が諏訪に着いた頃には
由布姫の命の灯火は消えかかっていました。
四郎の元服後の名前は「勝頼」にする,
というカピ様の言葉を聞きながら
由布姫は世を去ります。
時に弘治元年11月6日。
ちなみに
去年の大河の主人公が生まれるのは
この翌々年のことで,
由布姫は
惜しくも「功名が辻」時代には
入ることはできませんでした。 
 
 

木曽谷にいた勘助は
木曽勢の中の抗戦派の襲撃を受けて
まさに戦いに出ようとした時に
由布姫が亡くなったとの報に接し,
逆上。
 
兜もかぶらないまま
木曽勢に突入,
怒りに任せて刀で切りまくります。
 
勘助の怒りは分かるのですが,
木曽勢にとっては
はなはだ迷惑かも。
もっとも
多人数で槍で勘助に向かいながら
刀を振り回す勘助にバタバタ倒される木曽勢も
どうかと思います。
 
 

○その他
 
今週から伝兵衛と葉月の恋愛譚がスタート。
こんな終盤に来てから
新たなサイドストーリーを開始させて大丈夫?
「義経」の伊勢三郎とまごめの例とかあるからな~。
 
 
それから,
ついに松平元信(のちの徳川家康)が登場。
「功名が辻」登場キャラと重複するキャラは
今川義元に続いて二人目ですかね。
本大河では
デスラー雪斎の愛弟子という設定のようです。
 
そして,
その雪斎が今週で退場。
寿桂尼さま,義元公との三人組による
今川家会議がもう見られないのはちょっと残念です。
 
 
 
○来週は第42回 「軍師と軍神」
 
景虎出奔騒動がメインのようですが,
どうやら勘助も・・・・?
 

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とうとうこの日が来たって感じの回でしたね。雪斎の死…いや由布姫の死。 [続きを読む]

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