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2007年4月30日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第17回 「姫の涙」

今週のサブタイトルは「姫の涙」。
 
当然「姫」とは由布姫のことだと
思いきや・・・
 
 
○勘助の迷走
 
 冒頭,
 勘助@内野聖陽は由布姫@柴本幸に向かって
 諏訪の姫としての立場を捨てて
 一人の女人として生きるよう進言,
 侍女2人とともに村娘の姿に変装させて
 密かに落ち延びさせます。
 勘助にしてみれば,
 武田の庇護下にいたんじゃ
 いずれ殺されてしまうと踏んだんでしょうね。
 だいたい,
 寅王丸以外の諏訪家の血筋を絶やせと
 晴信に進言したのは勘助自身ですし。
  
 何故助けてくれるのかと尋ねる由布姫に対し
 勘助は自分の信仰する摩利支天を持つ姫は
 死なすわけにはいかないと回答。
 
 しかし
 先週のレビューで述べたとおり,
 本作中では摩利支天のペンダントを手にした女性は
 薄幸な運命を辿るみたいなんですな,これが。
 まあ,
 由布姫は自分の生んだ男児が
 のちに武田の当主になったわけですから,
 ミツや禰々といった摩利支天組の先輩よりは
 幸せかもしれません。
 
 話を元に戻しますと
 由布姫一行を逃した後,
 白々しく部下に由布姫捜索を命じる勘助の下に
 先週に引き続いて
 ミツ@貫地谷しほりの幻影が登場。
 今回も新収録でしょうかね。
 もしかすると
 ミツはずっとこういう感じで出演?
 
 さて,
 思わず
 ミツの幻影の方に向かって歩みを進めた勘助の耳に
 「勘助~!」と呼ぶ男の声。
 幻影が消えてきょろきょろする勘助の目に入ったのは
 そのミツの兄,伝兵衛の姿。

 伝兵衛は勘助に御館様・武田晴信@市川亀治郎からの
 命令を伝えます。
 その命令とは,
 由布姫を甲斐に連れてくること。
 しかも伝兵衛によると
 晴信は由布姫を側室にするという噂があるというじゃありませんか。
 
 由布姫が晴信の下で生きられる可能性があることを知った勘助は
 急遽,馬を飛ばして由布姫一行を追いかけます。
 まったく,
 何故こうタイミング悪く命令伝達するんでしょうかね,晴信様。
 
 
 その頃,由布姫一行は
 旅路の途中で浪人者たちの襲撃を受けて
 大ピーンチでしたが,
 そこに颯爽と馬に乗った勘助が登場し,
 浪人たちはあえなく全員討ち死。
 例によって
 勘助の剣の腕前は凄いです。
 軍師にしとくのはもったいないという感じ。

 一段落ついたところで
 勘助は
 晴信の命で由布姫を甲斐に連れて行くことを
 告げます。
 このまま見逃してほしいと
 頭まで下げる由布姫に向かって
 勘助は
 実は襲撃した浪人者は自分が雇った者たちであり,
 自分が独断で姫を殺害しようとしたのを
 晴信に咎められたのだと言います。

 勘助が本気で自分を助けようとしてくれていると
 考えていた由布姫はショックを受け,
 その場に伏して泣きます。
 これが姫の涙その1。
 この際
 由布姫は「私の負けじゃ」という分かりづらいセリフを
 述べていますが,
 これは自分の霊感で
 勘助の”嘘”(本当は姫を殺そうとしていたこと)が
 見抜けなかったことを指しているのでしょう。
 
 無論,視聴者には
 勘助が本当に姫を助けようとしていたのであり,
 殺そうとしていたと言ったことこそ嘘なのは
 明白です・・・・ってあれ?
 そうだとすると
 勘助はどうして由布姫一行が襲撃を受けている場所が
 分かったんでしょうか?
 
  
 泣き終えた由布姫は
 勘助に向かってなぜ顔を隠すのかと尋ねます。
 (勘助は浪人との斬り合いで
  眼帯が取れてしまっていたのです。)
 
 お見苦しいものを見せたくないと言う勘助に
 由布姫から
 そなたは顔ではなく心こそ醜い,
 と強烈な一発が見舞われます。
 このツンデレぶりはなかなか良いです,由布姫。
 それと
 心の点はともかくとして
 勘助の顔が醜くないことは視聴者も姫に賛同することでしょう。
  
 ともあれ,
 勘助の由布姫対策は
  殺す→逃がす→甲斐に連れて行く
 と迷走。
 「兵者詭道也」を信条とする勘助らしからぬ迷いぶりは
 今後の由布姫に対する勘助の態度を
 暗示するかのようです。
 そして
 それがこの物語全体の軸になっていくわけで。
  

 

○禰々の涙
 
 禰々@桜井幸子ですが
 夫・諏訪頼重の自害によって
 晴信に対する信頼は完全に失われたようです。
 
 食事を取らない禰々を見舞いにきた三条夫人に向かって
 「そなたの主にとってそなたは人ではない。腹じゃ」と暴言。
 三条夫人に対する呼びかけも
 一度だけ「姉上」を使った以外は「そなた」。
 そりゃ兄が憎けりゃ正室まで憎いというのも無理ないですな。 
 
 禰々の不幸はこれだけにとどまらず,
 家臣団会議における山田信有@田辺誠一の提言により
 諏訪で軍事行動を起こした高遠頼継を
 武田軍が討伐するための
 大義名分として
 乳飲み子の寅王丸を同行することに決定。 
 寅王丸は禰々の手から奪われます。
 
 メンズノンノ小山田,優しい顔をして
 ひどい提案をするよな~。
 
 寅王丸を奪う晴信に向かって
 「さあ,奪え!」と言う禰々の目から涙が。
 これが姫の涙その2。
 サブタイトルの「姫」には禰々も入っていたんですね。
 
  
 
○平蔵とヒサの話
 
 今週は平蔵とヒサの話でトータル15分位も使いました。
 ヒサも泣いていたんで,
 これが姫の涙その3かな?
 この二人のストーリーは興味ないんでレビュー省略(笑)
  
 大河におけるこうしたサイドストーリーは
 なかなか成功するのが難しいと思うんですが,
 平蔵・ヒサの恋愛話は果たしてどうなりますことか。
 
 
○そなたの顔など見たくない(by由布姫)
 
 最終的に武田軍による高遠攻めは成功し,
 武田氏は諏訪全域を手中に収めます。
 
 戦の最中,
 人目に付きづらい寺にかくまわれていた由布姫でしたが
 戦闘終了に伴い甲斐に移されることになります。
 それを伝達に訪れた勘助に向かい,
 由布姫は「そなたの顔なぞ見たくない」とこれまた厳しい一言。
 
 下がった勘助は
 お寺の庭で自分の眼帯を引きちぎり
 立ちつくします。
 
 勘助の胸に去来するのは何か?
  
  恋は散りふる花のごとく 
 
  心はほの暗き森のごとし
 
 という感じでしょうかね,たぶん。
 
 もし
 この時の勘助の胸に去来するのが
 春日源五郎のことだったりしたらちょっとイヤだし。
 
 
○次回は第18回 「生か死か」
 
 来週も由布姫メインのストーリーのようです。
 またまたミツの幻影がみれるかな?
  

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2007年4月29日 (日)

再来年の大河は「天地人」

甲「再来年2009年の大河ドラマが
  4月26日に発表されました。
  タイトルは「天地人」。
  ソースはこちらNHK新潟放送局のHP内)。」
 
乙「主人公は誰なんだ?」
 
甲「直江兼続だよ。上杉景勝の家臣だね。」
 
乙「おおっ,直江兼続というと・・・」
 
甲「うん,
  「功名が辻」にも直江状の話が出てきた時に
  登場していたね(第41話「大乱の予感」)。
  兼続は1560年生まれだから
  1557年生まれの千代と同世代になるわけで,
  時代的には「功名が辻」とかぶりそう。」
 
乙「千代?それよりも
  もっと年齢が近いキャラがいるだろうが」
 
甲「ん?誰のこと?」
 
乙「閻魔あいだよ!
  六道郷焼き討ち事件が1571年だとすると
  あいは数え年計算で1559年生まれになる。」
 
甲「そりゃ地獄少女だろう!今回は大河の話をしてんの。
  ともかく,
  「天地人」に話を戻すと,
  原作は火坂雅志,脚本は小松江里子,配役は未定。」
 
乙「小松江里子というと今の朝ドラの脚本家か。」
 
甲「そう,「どんと晴れ」の人。
  朝ドラ脚本家が大河脚本するケースとしては,
  去年の「功名が辻」の大石静の例があるね。」
 
乙「そうすると
  ホームドラマチックな大河になるのか。
  上のリンク先を見ると
  ”「愛」のために生きた英雄とそれを支えた女たちの物語”とか
  書いてあるし。」
 
甲「さて,そこは何とも。
  実物を見てから評価しても遅くないんじゃないの?
  ただ,”兼続を最も恐れたのは徳川家康でした”というのは
  どうかなという気もするけどね。
  家康が最も恐れたのは
  今年の大河の御館様に間違いないよ。」
 
乙「”家康が恐れた”というフレーズは
  結構いろんな人物に使われる傾向があるよな。
  今年の御館様(武田晴信)の他にも,
  織田信長とか真田信繁(幸村)とか,
  伊達政宗にもそんなことが言われていたぞ,たしか。」
 
甲「ちょっと心配なのは,
  直江兼続が主役で1年間のエピソードが持つのかということ。」
 
乙「上で挙げた直江状で家康を怒らせた話とか,
  秀吉に気に入られて
  直臣化の誘いを断ったにもかかわらず
  米沢30万石もらった話とかは
  結構有名ではあるが・・・
  他に何かめぼしいのがあるか?」
 
甲「珍しいところでは,
  閻魔大王に書状を送った話がある。」
 
乙「おおっ!!」
 
甲「よろこぶなよ(笑)。
 
  ある時,
  兼続の家臣が粗相のあった下人を手討ちにしたところ,
  これに不満を持った下人の遺族が,
  その家臣による手討ち処分の不当性を
  兼続に訴え出た。
 
  兼続が調べてみると
  確かに手討ちは行き過ぎだったので,
  兼続は遺族に金を与えて慰撫しようとしたが,
  遺族の方は納得せずに
  死んだ下人を返すように何度も要求した。
 
  当初はなだめていた兼続だったが,
  要求が数度にわたるに及んだ時,
  「分かった,
  そうまで言うなら下人を戻すように
  閻魔大王に頼んでみよう。
  これから書状を書くから
  その方らは使者となって書状を持っていってくれ」
  といって
  閻魔大王あての書状を書いて
  「直江山城守兼続」と署名し,
  要求してきた遺族にこれを持たせて  
  その首をはねたという。

 
  というエピソードだ。閻魔様から返事が来たかは不明(笑)」 

乙「返事が来るわきゃねーだろ。」
 
甲「そりゃそうだ(笑)」
 
乙「だってさ,
  その頃の閻魔様は人面蜘蛛になって
  夕暮れの里で閻魔あいを監視していたんだぜ。
  地獄にいないじゃん。」

甲「そういう理由かいっ!」 

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2007年4月22日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第16回 「運命の出会い」

今週は
山本勘助@内野聖陽と
諏訪頼重の娘で本大河のヒロイン・由布姫@柴本幸が
はじめて会話を交わす重要な回。
既に
顔合わせは済んでいるので
「出会い」というサブタイトルはどうかと思いますけど。
 
ところで 
今週はOPに
ミツ@貫地谷しほりが
回想の留保なしにクレジット。
どんな登場の仕方をするのか
楽しみ,楽しみ(内容は後述)。
ただ,
ヒロイン枠の「花」の字がでる画面のクレジットは
やはり由布姫でした(ミツのクレジットは由布姫の直前)。
きっと
某巨大掲示板の
大河スレでは大騒ぎになっているんでしょうね~。
まあ,
新旧ヒロインを並べるのならば
新ヒロインを優先するのはやむを得ないかな?と
私的には思います。
 

○諏訪頼重の死
 
先週,武田に降伏した諏訪頼重は,
正室・禰々(晴信の実妹でもある)@桜井幸子,
嫡男でまだ赤ちゃんの寅王丸と一緒に
甲斐に連行されます。
ちなみに
由布姫は家臣団と共に諏訪の桑原城に残ったまま。
 
桑原城を去る前に
お守りの摩利支天のペンダントを由布姫にあげる
禰々。
その優しさにうたれたのか,
能面顔の由布姫もちょっとだけ笑みを見せます。
このシーンはなかなか良かったかも。
 
ただ,
どうも本大河では
 
 ミツ(勘助版の摩利支天ブローチをもらう)
  →武田信虎の手で殺害
 
 禰々(晴信版の摩利支天ブローチをもらう)
  →夫が兄の命で自害(更に来週以降も・・・)
 
というように 
摩利支天のペンダントをもらった女性って
不幸になる傾向にあるような気が。

 
さて,
諏訪頼重は
躑躅ケ崎館に入った妻子とは離ればなれに
東光寺に幽閉されることに。
そして,
間もなく勘助を介して晴信から切腹命令がくだります。
 
頼重は,
勘助に向かって
寅王丸が同じ目に遭わないように
領主としての”小賢しさ”を教えてくれるように頼んで
いさぎよく切腹。
88年大河「武田信玄」の時には
晴信自身が頼重を切っちゃったりましたが,
どうみても本大河の展開の方が自然。
 
ちなみに,
東光寺は
この22年後に
晴信の嫡男・武田義信が
父の命で自害した場所でもあるのでした。
 
因果は巡るということでしょうか。

 
 
○勘助の恨み
 
この後,
禰々が傷心のあまり食事を取らなくなったことに
ショックを受けたのか,
晴信は
諏訪・桑原城の諏訪家臣団の処置を
板垣延方@千葉真一に一任します。
けっこうシスコンな晴信殿。
 
板垣は
御館様抜きの家臣団会議を開いた上で,
勘助の進言に基づいて
桑原城攻撃と頼重の側室腹の娘・由布姫の殺害を
決めます。
 
先週まで
勘助の進言に拒絶反応を示していたゴリさん・甘利ですが,
今回は由布姫殺害計画も
一応もっともだと認めた上で,
そなたは心が痛まぬかと
チクリと付言するに留まりました。
とうとう
ゴリさんも勘助の才能は認めたようです。
 
 
板垣と勘助が軍勢を率いて諏訪に向かった後,
残った家臣たちは簡単な酒宴を開きますが,
その席上で, 
鬼美濃こと原虎胤@宍戸開が
勘助にかつてミツという妻がいたこと,
信虎に殺害されたことを披露。
 
だとすると
勘助は武田家に恨みがあるんじゃないかと
いぶかる他の家臣たちに向かって,
原虎胤は
以前の勘助(葛笠村で対戦した頃)の目には
恨みの念があったが,今はなくなったと説明。
どうやら
鬼美濃も勘助ファンクラブに
加わったようです。 
まあ,
この大河の勘助は男前ですからね~(関係ない?)。
 
勘助のことが話題になると
一人縁側で酒を飲んでいた
メンズノンノ小山田信有@田辺誠一も
酒宴の席に戻っちゃいましたし,
勘助はすっかり
武田家臣団の間で人気者(?)に。
まあ,御館様に
目をかけられているのも大きいんでしょうけど。
 

  
○桑原城での再会
 
その頃,
諏訪・桑原城には
頼重自害の報が到着。
 
諏訪家臣団がおろおろする中,
家臣の一人に「おふくん」の辞世の句を見せられた
由布姫は
その句に頼重の無念の想いがこもっているから
自害じゃなくて殺されたんだと断言。
見ていて 
”おふクン”って誰よ?と思ってしまったんですが,
よくよく考えてみると
”御父君”のことですか,これは。
 
 
そうこうしているうちに
板垣率いる武田勢が桑原城下に着陣,
攻城戦を開始します。
多勢に無勢で,
武田勢はあっという間に
由布姫と侍女が立てこもる部屋に到着。
 
板垣は
武田勢に由布姫が殺害されたとなると
後々やっかいなんで自害をキボンヌしますが,
由布姫は拒否。
 
さらに由布姫は
板垣と一緒に部屋に入った勘助に向かって,
どうせ生きるも地獄,
ならば生きて諏訪湖や城の行く末を見届けたい,
と一方的に宣言した上で,
気を失って倒れます。
 
倒れた由布姫の胸元には
摩利支天ブローチが(禰々プレゼントのもの)。
この摩利支天ブローチの中に
「ウラ,生きてえだよ!」と叫ぶ
ミツの幻影を見る勘助。
 
この幻影は
過去のバンクの使い回しではなくて
新録シーンのようです。
だからOPのクレジットに「回想」が
付かなかったんですね。
ミツ役の貫地谷しほりさんの
予想以上の人気を受けて
あえて新録したんでしょうか?
 
結局,勘助は
由布姫を殺害しないことを決意。
 
由布姫抹殺計画は
あのゴリさんから
ようやくお褒めの言葉を頂けた発案だったのに
なぜ反対のことやるんでしょうか,勘助。

さて, 
この後,
燃えさかる城の中で
「功名が辻」の
稲葉山城の落城時の一豊・千代みたいに
ひしっと抱き合うかなとか思ったんですが,
さすがに
将来,御館様の側室になる姫あいてに
それはできなかったようで,
勘助は由布姫の手を引っ張って
外に連れ出しただけでした。
それにしても
由布姫,「いやじゃ,離せ」とか言ってるのに
なぜか
足はしっかりと勘助の後を追って
歩いておられます。


○次週・第17回 「姫の涙」
今週に引き続いて
勘助・由布姫中心のストーリーのようです。 
 
 

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2007年4月15日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第15回 「諏訪攻め」

先週「風林火山」の旗がお披露目になったことから,
今週辺りからOPにもっと「風林火山」の旗が出てくるのかな,
とちょっと期待していたんですが,
今週のOPも
いつもどおり「風林火山」の旗は1回だけで,
あとは武田菱の旗ばっかりでした。
 
 
○軍師・山本勘助の始動
 
今回は山本勘助@内野聖陽が仕官してから
初めての武田軍の出陣。
本来ならば,
勘助の軍師ぶりが見所のはずですが,
先週布石を打ったはずの高遠軍の先陣が
高遠頼継の躊躇によりなかなか実現せず,
諏訪軍は最初に武田軍を攻撃しようと向かってきます。
 
諏訪頼重の家臣・矢崎十吾郎のところに
先週から潜り込んでいた教来石景政@高橋和也による
諏訪勢の内部分裂工作のおかげもあって
諏訪軍はわずかに1千まで減っており,
5千の武田軍に勝てる見込みはありませんが,
武田が諏訪勢を破ってしまうと
諏訪頼重に嫁いでいる
武田晴信@市川亀治郎の妹・禰々@桜井幸子と
その息子で諏訪家の嫡男・寅王丸の命が危険に。
 
晴信がそれを望んでいないのは明らかで,
勘助は策謀がうまくはまらなかったことについて
軍議の席上でゴリさんこと甘利虎泰に攻められます。
 
しかし,
晴信はそんな勘助に
今後の策について意見を聞いたもんだから,
老臣たちは先週に続いてビックリ。
 
勘助は武田軍を
実際よりも更に大勢に見せかけて
諏訪軍に野戦をあきらめさせて
籠城に追い込む作戦を献策。
 
諏訪軍の陣内に潜り込んでいる
教来石景政があることないこと吹き込んだせいもあって
諏訪勢は武田軍が3万であると誤認,
結局,本拠地の上原城を捨てて桑原城に籠城することに。
勘助の献策は見事にはまった形です。
 
これを見た高遠頼継は,
武田勢に先を越されることをおそれて
あわてて諏訪勢に向けて攻撃を開始。
 
諏訪勢からは戦線離脱者が相次ぎ,
最後に桑原城はわずか20人ばかりが
守ることに。

折り合いをみて
晴信は頼重に降伏を勧告,
今回の戦いを仕掛けたのは
武田ではなく高遠であると考えた
頼重は降伏を受け入れます。
 
かくして
勘助の武田軍師としての初仕事は
無事成功を収めたのでした。
 
今回の武田軍の軍議の様子を見る限り,
老臣たちの中にも
勘助ファンが着実に増えてきているようです。
ゴリさんだけは
フラストレーションを貯めまくっていた気もしますが。
 
 
○間者・教来石景政の大活躍

ここで忘れてはならないのは,
教来石景政の影の活躍。
諏訪勢の内部分裂,
武田軍強しの情報を流すことによる戦意喪失など,
実際は勘助以上の働きだったような。

最終局面で,
間者であることがばれた教来石景政は
晴信の使者として諏訪頼重のもとを訪れた
板垣信方@千葉真一と勘助の目の前で
武田の間者が潜入していた証拠として連れ出されますが,
勘助はその者は元武田間者だったが,
高遠側に寝返った者であると言い張り,
教来石を刺そうとします。
結局,
刺される直前に頼重がとめたことによって
教来石は事なきを得ましたが,
とめなかったら勘助はどうするつもりだったのやら。
来週辺り勘助が教来石から
攻められる展開になるかな。
 
 
○勘助と由布姫の初対面
 
とりあえず,
教来石の命が諏訪頼重により除名されたところで,
由布姫が登場。
味方が敵方の使者と面会して
一触即発の危険性もある場面なのに,
よく姫様が出てこられますな。
 
さて,
由布姫は武田への不信をあらわにした上で,
勘助の顔が悪鬼に見えるとのたまいます。
勘助,由布姫としばしにらみ合い。
 
これが運命の二人の最初の対面と相成ります。
(先週は勘助が遠目に由布姫の顔を見ただけなので)
 
それにしても,
勘助の顔の話が出るたびに毎度思うのですが,
内野聖陽版勘助はとっても男前で,
武田家内のワイルド系武将の中では
ナンバーワンじゃないかというくらいなわけでして,
(メンズノンノ系では小山田信有や源五郎)
悪鬼だのいうのはとても無理があるんですよね~。
 
一方の由布姫ですが,
ヒロインとしては恐すぎるという意見もあるようでして。
ただ,
由布姫は勘助の顔を嘲笑ったりと
きつめのキャラに設定されてるみたいなので,
私的には柴本幸で十分OKかと。
大河ファンの皆さんには,
88年「武田信玄」の湖衣姫(←「武田信玄」での諏訪御料人の名)@南野陽子の
薄幸なイメージが強すぎるのかな?
 
ちなみに,
諏訪御料人は1530年生まれ,
勘助は本大河では1501年説を採ってらしいので,
(通説は1493年生まれ)
二人の年齢差は29歳に。
去年の「功名が辻」のお二人どころではありません。


○次回は第16回 「運命の出会い」
 
山本勘助とヒロイン・由布姫の
ラブストーリーがいよいよ前面に出てくるようです。

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2007年4月 9日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第14回 「孫子の旗」

山本勘助@内野聖陽が
武田家に仕官してから今回で3回目。
だんだんと
面白くなってきましたな。
 
 
○晴信「ば~か!」
 
信濃に侵入した関東管領上杉軍に対し,
武田晴信@市川亀治郎の妹婿・諏訪頼重@小日向文世が,
同盟関係にある武田家にはからずに上杉と和睦した結果,
武田家は信濃にあった根拠地を喪失してしまいます。
 
武田家の家臣団会議で,
直ちに諏訪を攻めるよう主張するゴリさん・甘利らに対して,
勘助は
時期の到来を待つこと,
それまでに諏訪家と対立する伊那の高遠家を
味方に引き入れるよう進言し,
晴信に受けられられます。
 
この勘助の調略策には,
メンズノンノ小山田@田辺誠一も感心した模様。
だんだんと
勘助を認める者が増えてきましたね。
 
 
家臣団会議終了後,
晴信の態度に納得がいかない信繁やゴリさんたちが
大井夫人のところに抗議に行っていたその頃,
晴信と勘助は一緒に温泉に入っておりました。
”信玄の隠し湯”というやつですかね。
 
一緒のお風呂で,
軍法の書「孫子」談義をする二人。
そこで, 
どこが気に入ったのかと晴信に尋ねられた勘助は,
何でも見通す目でございます,と返答。
一瞬,
ハァ?という感じになった晴信は,
勘助の勘違いに気付いて
「ば~か!ワシのことではないわ!」
とのたまいます。
晴信は孫子の話をしていたのに,
勘助は晴信のことを聞かれたと勘違いしたみたいです。
何かアヤシゲな勘違い。
 
いやはや,親方さまは
そっち方面はなかったのか,
と勘助は大いにあせったものと思われます。
(が,実は・・・)
 
この後,晴信から
「孫子」の中で覚えている言葉を上げるように
言われた勘助は,
「兵者詭道也」と答えますが,
晴信は「それはもうよい」と一蹴。
先週も今週の家臣団会議でも散々使いましたからね,これは。
 
そこで,ちょっと考えた勘助,
「疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山」を
挙げます。
これには晴信も納得。

 
 
○勘助,教来石と二人旅
 
その後,勘助は教来石景政@高橋和也と共に
諏訪に調略旅に出発。
 
最初は
勘助のことを快く思っていなかったらしい
教来石ですが,
高遠家に乗り込んで諏訪出陣を唆す際,
罠ではないかとの懸念を解くために 
当主・高遠頼継の前で
勘助と教来石がワザと違ったことを述べて
武田家組み易しと安心させるという奇策を
勘助が献策,
見事に成功させたことから,
次第に勘助に心を許すようになります。
 
その後,
勘助たちは身分を偽って諏訪領を回ります。
平蔵と再開したり,
本大河のヒロイン・由布姫@柴本幸を初めて見たりと,
いろいろとありましたが,
面倒なので省略。
 
そうこうして
甲斐国に戻った勘助が
晴信に報告するため
躑躅ケ崎館に出した時に見たものは,
晴信の側近として使えている美少年・春日源五郎。
勘助,悔しそうです。
勘助にしてみれば,
(俺は四十歳過ぎてやっと仕官できたのに~!)
ということなのでしょうか,やはり。
案外,
(源五郎は俺が先に目を付けたのに~!)
だったりして。
なお,
春日源五郎(源助とも)こと高坂弾正は
「甲陽軍艦」の著者に擬せられている武将ですが,
相当な美少年であったとも伝えられており,
晴信が高坂に送った浮気を弁明する書状が
現在まで伝わっているのは有名な史実。
いくら
書き手が超有名人とはいえ,
なんで
浮気の弁明書状を後世にまで残すかな~,
という気もしますが。
 
 
○風林火山の旗
 
さて
何か納得のいかない様子の勘助ですが,
晴信に連れられて
しぶしぶ館の敷地内の広場に出てみると,
そこで新しい甲斐国の旗のお披露目式が。
 
それは
もちろん「孫子」の一節から取られた
風林火山の旗。
前半の温泉のシーンで
晴信が勘助に孫子の話を振っていたのは,
旗印に使う文言を考えていたわけだったんですね。
「兵者詭道也」の旗じゃなくて良かったな,
まったく。
  
旗印としては並外れて大きい風林火山の旗を見て,
鬼美濃こと原虎胤@宍戸開はなぜか興奮,
ウォーッ!と叫んで手を振り上げます。 
これを受けてか
他の家臣たちもウォーッと叫び声をあげ,
手を振り上げて興奮。
 
どうやら,風林火山の旗を見ると,
武田家臣団は興奮するらしいです。
今回の実験で
風林火山の旗の興奮作用を確認した晴信は, 
この後,
この旗の興奮作用を利用して
武田軍団を常勝集団に育て上げていくのでした。
 
・・・・え,違う?
 

○次回は第15回 「諏訪攻め」
 
勘助と由布姫が
本格的に絡んでくることになりそうです。

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2007年4月 1日 (日)

大河ドラマ「風林火山」・第13回 「招かれざる男」

前回のレビューから
ずいぶんと間が空いてしまいましたが,
久々に大河ドラマの感想をば。
 
  
○山本勘助 VS 鬼美濃
 
先週,
ゴリさんこと甘利虎泰の策謀により,
鬼美濃の異名を持つ原虎胤@宍戸開と
文字通りの真剣勝負をする羽目になった
山本勘助晴幸@内野聖陽。
 
しかし,
正面から戦い挑んで勝てるわけはないってんで,
あれやこれや理屈を付けて
勝負の場所を
湖に浮かぶ小舟の上に変更させることに成功。
 
それにしても,
それがしは走ることもままなりませぬ,って
今まで馬追いかけて十分に走っていたじゃありませんか,
勘助殿。
 
勘助の引き伸ばし策で
頭に血が上っていた原虎胤は,
何でもいいから早く勝負がしたいということで,
舟上の勝負に同意,
春日源五郎が漕ぐ舟で
勝負場所になるもう一隻の舟へ。 

もうこの辺りで,
湖畔で見つめる晴信や信繁は
勘助の策に気づいたような表情。
 
勘助に引き続いて
小舟に乗り移った原虎胤は,
いきなり勘助に切りかかりますが,
勘助はこれを交わしつつ,
隙を見て刀で船底をグサッ。
そして
驚く原虎胤を尻目に,
源五郎の漕ぐもう一隻の舟へ
義経八艘跳びばりに飛び移ります。
こりゃ
タッキー義経もびっくりですな。
 
残された底の抜けた小舟は
浸水してブクブクブク・・・・
 
勘助は,
沈んでいく小舟の中で
あせる原虎胤に対し
文字通りの助け綱を投げてから
湖畔の晴信と武田家臣団に
「兵者詭道也」とアピール。
 
それまで
勘助の能力を疑っていた武田家臣団も
血を流さずに勝利を収めたことで
勘助のことを一応は
認めるようになったのありました,
めでたし,めでたし。
 
とまあ,
本来は主人公が知恵で勝利を収めるという
痛快ストーリーのはずなんですが,
自分的には
小舟に穴を開けて浸水させるというシーンが,
昨夜視聴した「地獄少女 二籠」第二十五話と
オーバーラップして,
何か憂鬱な気分になってしまいました(笑)。
(「地獄少女」見ていない方は
何のことか分かりませんね,
すいません。)
  
 
○勘助,三条夫人に嫌われる
 
その頃,
晴信の次男・次郎(後の竜芳)が
疱瘡にかかってしまい,
三条夫人の必死の祈りにより,
命は助かりまするも失明。
 
その数日後,
躑躅ケ崎館の敷地内で,
勘助が教来石景政と一緒にいるところに,
三条夫人が太郎(後の義信)を連れて
通りかかります。
 
最初は
新参者の勘助に
気軽に声をかけていた三条夫人でございましたが,
勘助の左目の失明が
子供時代の疱瘡と知って顔色を変え,
親しげに勘助の顔に触ろうとした太郎を
無理やり引き止めちゃいます。
 
これが,
後に武田家の家中における
敵対勢力同士になってしまう両者の初対面というわけで,
いかにも分かりやすい演出でごわしますな。
 

○次回は「孫子の旗」 
 
次回で遂に風林火山の旗が誕生。
今のOPは
武田菱の旗ばっかり出てくるわけですが,
(風林火山の旗は最初のほうで一回のみ登場)
次々回のOPからは,
風林火山の旗がもっとたくさん出てくることを
ちょっと期待したいかも。
 

○おまけ・その頃の「巧名が辻」
今週の話は天正15年(1546年)。
山内一豊の誕生は,
この年ないし前年とされています。
 
勘助が鬼美濃を沈む船にはめた頃,
尾張の国・黒田城では
まだ赤ちゃんの一豊様が
すやすやと眠っていたというわけ。

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