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2007年4月30日 (月)

大河ドラマ「風林火山」・第17回 「姫の涙」

今週のサブタイトルは「姫の涙」。
 
当然「姫」とは由布姫のことだと
思いきや・・・
 
 
○勘助の迷走
 
 冒頭,
 勘助@内野聖陽は由布姫@柴本幸に向かって
 諏訪の姫としての立場を捨てて
 一人の女人として生きるよう進言,
 侍女2人とともに村娘の姿に変装させて
 密かに落ち延びさせます。
 勘助にしてみれば,
 武田の庇護下にいたんじゃ
 いずれ殺されてしまうと踏んだんでしょうね。
 だいたい,
 寅王丸以外の諏訪家の血筋を絶やせと
 晴信に進言したのは勘助自身ですし。
  
 何故助けてくれるのかと尋ねる由布姫に対し
 勘助は自分の信仰する摩利支天を持つ姫は
 死なすわけにはいかないと回答。
 
 しかし
 先週のレビューで述べたとおり,
 本作中では摩利支天のペンダントを手にした女性は
 薄幸な運命を辿るみたいなんですな,これが。
 まあ,
 由布姫は自分の生んだ男児が
 のちに武田の当主になったわけですから,
 ミツや禰々といった摩利支天組の先輩よりは
 幸せかもしれません。
 
 話を元に戻しますと
 由布姫一行を逃した後,
 白々しく部下に由布姫捜索を命じる勘助の下に
 先週に引き続いて
 ミツ@貫地谷しほりの幻影が登場。
 今回も新収録でしょうかね。
 もしかすると
 ミツはずっとこういう感じで出演?
 
 さて,
 思わず
 ミツの幻影の方に向かって歩みを進めた勘助の耳に
 「勘助~!」と呼ぶ男の声。
 幻影が消えてきょろきょろする勘助の目に入ったのは
 そのミツの兄,伝兵衛の姿。

 伝兵衛は勘助に御館様・武田晴信@市川亀治郎からの
 命令を伝えます。
 その命令とは,
 由布姫を甲斐に連れてくること。
 しかも伝兵衛によると
 晴信は由布姫を側室にするという噂があるというじゃありませんか。
 
 由布姫が晴信の下で生きられる可能性があることを知った勘助は
 急遽,馬を飛ばして由布姫一行を追いかけます。
 まったく,
 何故こうタイミング悪く命令伝達するんでしょうかね,晴信様。
 
 
 その頃,由布姫一行は
 旅路の途中で浪人者たちの襲撃を受けて
 大ピーンチでしたが,
 そこに颯爽と馬に乗った勘助が登場し,
 浪人たちはあえなく全員討ち死。
 例によって
 勘助の剣の腕前は凄いです。
 軍師にしとくのはもったいないという感じ。

 一段落ついたところで
 勘助は
 晴信の命で由布姫を甲斐に連れて行くことを
 告げます。
 このまま見逃してほしいと
 頭まで下げる由布姫に向かって
 勘助は
 実は襲撃した浪人者は自分が雇った者たちであり,
 自分が独断で姫を殺害しようとしたのを
 晴信に咎められたのだと言います。

 勘助が本気で自分を助けようとしてくれていると
 考えていた由布姫はショックを受け,
 その場に伏して泣きます。
 これが姫の涙その1。
 この際
 由布姫は「私の負けじゃ」という分かりづらいセリフを
 述べていますが,
 これは自分の霊感で
 勘助の”嘘”(本当は姫を殺そうとしていたこと)が
 見抜けなかったことを指しているのでしょう。
 
 無論,視聴者には
 勘助が本当に姫を助けようとしていたのであり,
 殺そうとしていたと言ったことこそ嘘なのは
 明白です・・・・ってあれ?
 そうだとすると
 勘助はどうして由布姫一行が襲撃を受けている場所が
 分かったんでしょうか?
 
  
 泣き終えた由布姫は
 勘助に向かってなぜ顔を隠すのかと尋ねます。
 (勘助は浪人との斬り合いで
  眼帯が取れてしまっていたのです。)
 
 お見苦しいものを見せたくないと言う勘助に
 由布姫から
 そなたは顔ではなく心こそ醜い,
 と強烈な一発が見舞われます。
 このツンデレぶりはなかなか良いです,由布姫。
 それと
 心の点はともかくとして
 勘助の顔が醜くないことは視聴者も姫に賛同することでしょう。
  
 ともあれ,
 勘助の由布姫対策は
  殺す→逃がす→甲斐に連れて行く
 と迷走。
 「兵者詭道也」を信条とする勘助らしからぬ迷いぶりは
 今後の由布姫に対する勘助の態度を
 暗示するかのようです。
 そして
 それがこの物語全体の軸になっていくわけで。
  

 

○禰々の涙
 
 禰々@桜井幸子ですが
 夫・諏訪頼重の自害によって
 晴信に対する信頼は完全に失われたようです。
 
 食事を取らない禰々を見舞いにきた三条夫人に向かって
 「そなたの主にとってそなたは人ではない。腹じゃ」と暴言。
 三条夫人に対する呼びかけも
 一度だけ「姉上」を使った以外は「そなた」。
 そりゃ兄が憎けりゃ正室まで憎いというのも無理ないですな。 
 
 禰々の不幸はこれだけにとどまらず,
 家臣団会議における山田信有@田辺誠一の提言により
 諏訪で軍事行動を起こした高遠頼継を
 武田軍が討伐するための
 大義名分として
 乳飲み子の寅王丸を同行することに決定。 
 寅王丸は禰々の手から奪われます。
 
 メンズノンノ小山田,優しい顔をして
 ひどい提案をするよな~。
 
 寅王丸を奪う晴信に向かって
 「さあ,奪え!」と言う禰々の目から涙が。
 これが姫の涙その2。
 サブタイトルの「姫」には禰々も入っていたんですね。
 
  
 
○平蔵とヒサの話
 
 今週は平蔵とヒサの話でトータル15分位も使いました。
 ヒサも泣いていたんで,
 これが姫の涙その3かな?
 この二人のストーリーは興味ないんでレビュー省略(笑)
  
 大河におけるこうしたサイドストーリーは
 なかなか成功するのが難しいと思うんですが,
 平蔵・ヒサの恋愛話は果たしてどうなりますことか。
 
 
○そなたの顔など見たくない(by由布姫)
 
 最終的に武田軍による高遠攻めは成功し,
 武田氏は諏訪全域を手中に収めます。
 
 戦の最中,
 人目に付きづらい寺にかくまわれていた由布姫でしたが
 戦闘終了に伴い甲斐に移されることになります。
 それを伝達に訪れた勘助に向かい,
 由布姫は「そなたの顔なぞ見たくない」とこれまた厳しい一言。
 
 下がった勘助は
 お寺の庭で自分の眼帯を引きちぎり
 立ちつくします。
 
 勘助の胸に去来するのは何か?
  
  恋は散りふる花のごとく 
 
  心はほの暗き森のごとし
 
 という感じでしょうかね,たぶん。
 
 もし
 この時の勘助の胸に去来するのが
 春日源五郎のことだったりしたらちょっとイヤだし。
 
 
○次回は第18回 「生か死か」
 
 来週も由布姫メインのストーリーのようです。
 またまたミツの幻影がみれるかな?
  

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» 風林火山〜第17話・悪役! [一言居士!スペードのAの放埓手記]
風林火山ですが、山本勘助(内野聖陽)は由布姫(柴本幸)を逃がそうとします。勘助は、由布姫に諏訪の姫であることを忘れひっそりと生きるように勧めます。諏訪御料人の由布姫は自害したことにして、実際には生かすという策略です。勘助としては、お舘様も裏切らず、由布姫も助けようという苦肉の策だったようです。(大河ドラマ・風林火山、第17話・姫の涙、感想、以下に続きます)... [続きを読む]

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