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2006年11月19日 (日)

大河ドラマ「功名が辻」・第46回「土佐二十万石」

冒頭,「土佐二十万石」と筆で紙に書く一豊。
余程,嬉しかったようだ。
  
この喜びに水を差すようだが,
前回のレビューでチラと触れたとおり,
この20万石という石高には
史実的には疑問がある。
一豊が拝領した時点での土佐国の石高は
実は9万8千石であって(太閤検地の際の届出石高),
20万石というのは
一豊が土佐入国5年後に幕府に届け出た石高なのだ。
従って
関ヶ原の戦いの後の一豊の加増は
掛川6万石→土佐9万8千石ということになる。
 
一豊の元同僚たちの家を見ると
 
堀尾忠氏(吉晴の嫡子)
 浜松12万石→出雲24万石
(ただし,
元々あった吉晴の隠居料・5万石は
加増時に収公されているので,
実質的には
17万石→24万石)
 
中村一忠(一氏の嫡子)
 駿府14万石→米子17万5千石
 
となっており,
一豊の加増が
特に突出しているわけではないことが分かる。
 
余談だが,
一豊が入国後に禄高を高く申請したのは
四国ナンバー1だった
蜂須賀家の阿波17万石を上回ることを狙ったためらしい。
しかし,
その10年後に蜂須賀氏に淡路国が与えられ,
計25万7千石となったため,
山内家は四国ナンバー2に逆戻りとなった。
 
 

本編に話を戻そう。
 
土佐国では
長宗我部家の家臣,
特に一領具足たちが
長宗我部盛親に土佐半国だけでも与えよと
抵抗姿勢を示している,
という話を井伊直政から聞いた一豊は
不安に陥り,
土佐入国の段取りについて
直政に連日相談。

閉口した井伊直政が
家康に指示を仰ぐと
家康からは,
土佐一国をいったんその方が預かり,
対馬守(一豊)入国の段取りを整えよ,
との命令が下る。
直政,とんだやぶへびである。
 
不満そうな直政に向かい,
家康はなぜか甘えた声で
「直政,直政~,な・お・ま・さ~」
と3回名前を呼ぶのだった。
演出意図がよく分からん。
 
 
その頃,
千代は六平太と密会。
千代が土佐国の情勢を尋ねると,
六平太いわく,
一領具足は野盗と変わらぬ連中で,
その数は1万5千ないし2万,
と千代の不安を煽るような回答。

実際,
直政の勧めで
一豊が土佐に船で派遣した康豊は
浜辺に集合した一領具足に発砲されて
負傷することに。
この時は
同行した祖父江新一郎が
浦戸城(長宗我部家の本拠地)に乗り込んで
長宗我部家の重臣たちに
当主・盛親の命が危うくなることを警告し,
浜辺の一領具足たちを討たせて
どうにか事を納める。
「許してくれ~」と言いながら
一領具足の中心人物を切り捨てる
長宗我部家重臣側の武将が哀れ。
 
土佐から京に戻った康豊は
一豊に連れられて家康と謁見。
家康は直々に康豊を労いつつ,
一豊に向かって
土佐を一刻も早く平定するようにプレッシャーをかける。
その際に
なぜか一豊に頬をよせてすりすりする家康。
さっきの「な・お・ま・さ~」と言い,
今週は
家康で笑いを取るということかいな。
 
 
家康のプレッシャーを受けた一豊は
屋敷で大酒飲んで倒れたり,
自分をあざ笑う幻聴(?)が聞こえたりと
結構ヤバイ精神状態になりながら,
自身が土佐に乗り込むを決意。
 

そんな一豊を見かねたのか,
千代・一豊夫妻が
大坂の高台院(寧々)に別れの挨拶をした帰りに
立ち寄った神社に
六平太が現われ,再度の仕官を申し出る。
一豊が仕官を許した時の千代は
無表情に
少しだけ笑顔を貼り付けたような
微妙な顔。
六平太が表に出ざるを得ない状況を考えると
確かに笑ってはいられないだろう。
この辺りの仲間由紀恵の演技は
抜群に上手いと思う。
 
 
慶長5年12月末,
一豊と千代は
一領具足の動きを懸念し,
秘密裏に土佐入国を果たす。

一豊と家臣団の協議の場で
六平太は一豊に
政の方針を示すことを迫った上で,
一領具足から侍身分を取り上げることを進言。
他の家臣から異論が出るが,
一豊は六平太の案を採用,実行を命じる。
出戻りの六平太に口を出されて
他の家臣たちは面白くない様子。
 
 
この後,
一豊と千代は連れ立って海の見える場所に出るが,
突然,銃声が鳴る。
一領具足の男(娘連れ)が一豊たちを鉄砲で狙っていたのだ。
倒れる千代。
千代の運命やいかに,というところで次週に続く。
 
ま,
千代が来週も健在なのは間違いないんだけど。
あと3話残っているし,
次週予告で姿を見せていたし。
 
それにしても
千週の次週予告を見ていて
このシーンは来週のラストに持ってくるだろうと思っていたら,
予想通りだった。
(多くの視聴者の皆さんもそう思ったのでは?)
個人的には
こういうところこそ
フェイントをかけてほしい。
たとえば
中盤で酒に酔って寝た一豊が
夢の中で見た話だったとか(これもちょっとベタかな?)。


気になるのは
原作にない千代銃撃のシーンが
なぜ設けられたかなんだが,
これは来週以降のドラマ展開を見てから
考察することとしよう。
 
 
では,最後に「功名が辻チェック」をどうぞ。 

 
○今週の功名度→☆☆☆
  土佐入国を果たすも前途多難な一豊殿。
○今週の愛情度→☆☆☆
  土佐平定にあせりを感じ始めた一豊に
  千代は不安な視線を送るが・・・。
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  久しぶりに一豊の家臣に。
  家臣団会議で早速に大物振りを発揮。
○今週の内府度→☆☆☆
  島津,毛利,黒田と
 まだまだ不安材料があるみたい。
○今週のお笑度→☆☆☆
  妙に愛らしく(?)振舞う内府殿。


来週は第47回「種崎浜の悲劇」。
予告編の「六平太ーっ!!」という
千代の悲痛な叫びからすると・・・

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» 功名が辻 46回 [賃貸営業よもやまばなし]
いよいよ土佐上陸。しかしながら土佐には長曽我部配下だった『一領具足』という領民たちが上陸を許しません。先発隊の弟康豊も撃たれてしまいます。しかしながら一豊の秘策(たぶん家康の秘策)のおかげで長曽我部の重臣たちに討たせます。この時の長曽我部の重臣たちの気持....... [続きを読む]

受信: 2006年11月22日 (水) 16時47分

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