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2006年8月28日 (月)

大河ドラマ「功名が辻」・第34回「聚楽第行幸」

今週は(も?)タイトルどおり聚楽第行幸の話が中心。

冒頭,千代@仲間由紀恵のドアップからスタート。
何かと思ったら
先週のラストで拾った赤ちゃんをあやしていたのだった。

前回のレビューでは全く触れないでしまったが,
千代が門前の捨て子を拾って育てたのは史実のようだ。
今回はこの子に幼名として
とりあえず「おひろい」という名前が付けられたけど,
これって豊臣秀頼の幼名と同じじゃなかったっけ。
何かの伏線なのかいな。
後に生まれる赤子の秀頼と
密かに取り替えられるとか。
 
んなわきゃねーだろ!と
自己突っ込みしたいところなんだが,
去年の「義経」では
似たようなサイドストーリーがあったから,
何だか心配(期待)しまうわいな。
 
 
この「おひろい」クンを育てることについて
千代は
反対を唱える新右衛門を軽くかわした上で,
逆に新右衛門の息子・新一郎の嫁ちぐさを
乳母にしたいと言い出す。
先週,耳が遠いネタで
新右衛門からかわれたのに対する
リベンジかな。
ちなみに
今週の新一郎の登場は
千代が乳母ネタを持ち出した時の一瞬だけ(たぶん)。
それにしても
新一郎はいつの間に結婚していたんだろ?
何か既に子供が複数いたようだったが。
 
その後,
帰宅した一豊も
「おひろい」について軽く千代をとがめるが,
家督は継がせないという条件付きで,
最終的には山内家で育てることについてOK。
 

その一豊殿だが
後陽成天皇の聚楽第行幸の御世話役という
難題を石田三成と共に命じられていた。
 
蹴鞠,香道(?)の習い事に勤しむも
うまくいかない一豊は
余り好きでない三成に
よろしく指導してほしいと頭を下げるという
何だか忠臣蔵みたいな展開。
その一豊に対して
三成は自らの大きなイベント構想を披露し,
力を合わせて上様が驚くようなことをしましょう,
と励ます。
ただただ圧倒される一豊。
もう完全に力関係が逆転して
大差を付けられてしまっている感じ。
97年「毛利元就」の主人公・元就役のときもそうだったが,
中村橋之助って智将を演じるのがうまいと思う。


一方,
千代の方は北政所(寧々)から
例の千代のパッチワークを
行幸の際に飾りたいという相談を受ける。
ちょっと躊躇った千代だが,
金子をいくらでも使っていいという言葉を聞いて
俄然やる気になり,
山内家屋敷の縁側でパッチワークの打ち掛けの製作を開始。
 
そんな千代を横目に
一豊殿はなぜか不機嫌。
加藤清正が秀吉から肥後半国をもらったのが
気に食わないらしく,
「上様は少しもわかっておられん」とふてくされる。
挙句に
四,五日病気になると千代に宣言。
おいおい,それって
第28回「出世脱落」のときと一緒だよ~。
あの時の法秀尼の命がけの説得は何だったんだ。
原作の千代だったら,
(ふん,大した才能もないくせに)とか独白してるぞ,きっと。
 

聚楽第行幸の初日,
一豊は本当に朝から欠勤し,
山内家屋敷の寝所でふてくされ寝。
しかし,
仮病がばれたらどんなお咎めを受けるでしょうね,
という千代の一言で不安になり,
起き上がってしまう一豊殿であった。

今週の一豊,
なれない御世話役におろおろしたり,
他人の出世に嫉妬してふて寝して欠勤したり,
千代の一言で不安になってやっぱり出勤したりと,
原作チックな小心者に描かれていた。
上川隆也氏演じるコミカルな一豊がとても上手い。



その頃,聚楽第では
後陽成院が千代のパッチワークを賞賛。
後日,院に献上されることになり,
一豊欠勤の穴を千代が埋めた形になった。

結局,一豊は
夜の能の舞の会場に顔を出し,
とりあえず完全欠勤は免れる。
本筋と関係ないが,
この能楽関係の方々,
シテ,ワキといった演者から
小鼓といった奏者まで
OPのキャストロールにおいて
名前付きで紹介されるという
丁重な扱いをされていた。
きっと皆さん,名の通った方々なんだろう。
 
ともあれ
「こうして聚楽第行幸は大成功をおさめた」(ナレーターより)
のだった。 
 

 
 
今週は,聚楽第行幸以外にも大ネタがひとつ。
 
淀殿(茶々)が秀吉の男子を出産したのである。
時に秀吉53歳。
狂喜した秀吉は早速「鶴松」と名付けた。
あれ?
鶴松の幼名って「おすて」じゃなかったっけ?
 
一豊ら秀次の宿老たちは,
男児出生の報を聞いて
「ワシはどうなる?」と不安がる秀次を励まして,
秀吉のもとに祝いの挨拶に行かせる。
一豊も随行。
 
有頂天の秀吉は,
秀次と一豊に向かって,
ワシが亡き後の天下は誰が取るのか言ってみろ,
と返答が難しい質問を投げかける。
 
これは有名な逸話-
 
--ある時,秀吉が
座興と前置きした上で
周囲の小姓たちに
次の天下人を誰と思うかを答えさせた後,
最後に自分で答えて
「次の天下人は黒田官兵衛だ。
あやつならば,
ワシが生きているうちでも天下を取れるであろうよ。」
と言った。
(あるいは,
「官兵衛の功績に比べて少ない禄高しかやらないのは,
あやつが恐ろしいからじゃ。」と言ったとも。)
それを聞いた黒田官兵衛は
自分が危険視されていることを知って
隠居を申し出たが秀吉に慰留された。--
--

の変形バージョンなのかな。 
 
ただ,
今回のその問答なんだけど,
  
 
 秀吉:ワシが亡き後に天下は誰が取るか?
 
 秀次:・・鶴松君でございます
 
 秀吉:鶴松は幼少じゃ。後見役が必要じゃ。
     ワシは器量の話をしておる。
   
 秀吉:天下を取るのが誰がふさわしいか,
     言うてみ? 
 
 秀次:・・・・・
 
 秀吉:一豊,どうじゃ?
 
 一豊:はあ・・・・
 
 秀吉:見る目がないのう。
     天下を取るのは官兵衛じゃ。
 
 
という展開。
 
秀次がいったん鶴松君だと回答しているのに,
ほとんど同じような質問を重ねる秀吉。
(天下を「取る」人と「取るのにふさわしい」人は
違うってか?)
せっかく途中で後見役の話を出したんだから,
二度目の質問は
”後見役にふさわしいのは誰か”を
聞くべきなんじゃなかろうか。

このように
何かヘンに思ってしまう秀吉の質問なのだが,
(実は秀吉の”狂気”が
既に始まっているという設定だったりして)
もっとヘンに思ったのは
黒田官兵衛。
 
官兵衛は
秀次と一豊がいるうちに
秀吉の前に現われて
引退したいと秀吉に申し出るんだが・・・
ちょっと待て,
官兵衛殿,それは早すぎるがな!?。
さっきの秀吉の
”次の天下人は官兵衛”発言の時に
官兵衛殿はいなかったじゃろうが。
仮に
襖の後ろで聞いていたにしても,
家臣や嫡男・長政に諮らずに
引退宣言していいのか?
 
 

以上,
今週もまとまりのないまま,
最後に「功名が辻」チェックに突入。
 
○今週の功名度→☆☆☆
  一豊は仮病で欠勤するも
 千代のパッチワークの功績で穴埋め。
○今週の愛情度→☆☆☆
   ベタベタするな~(by一豊)
 というセリフが出るのも仲がええからじゃろうな。
○今週の隠密度→ゼロ
  11週連続登場シーンなしを達成!!
 (トホホ・・・・・)
○今週の太閤度→☆☆☆
  鶴松君誕生
○今週のお笑度→☆☆☆☆
  今週は久しぶりにコメディチックな展開だった。

 

次回は第35回「北条攻め」。
今週のラストで再登場した副田甚兵衛だが,
その運命は・・・?

 

 

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今回は、茶々(淀君)の懐妊、出産、そして女の戦いかと思ったのですが、あまり激しくなかったですね。 棄丸(鶴松)を産んで淀君の株が一気にあがりました。やはり戦国時代は男子出産は大きい話なんですね。 さて、今回は脇役かと思いきや、主役夫婦も活....... [続きを読む]

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