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2006年5月 4日 (木)

京極本の映像化作品

ゴールデンウィークを利用して
京極夏彦原作本の映像化作品2本を
あらためて見直し。
そのレビューをば簡単に。

「巷説百物語 狐者異」(WOWOW,松竹)
京極夏彦著「続巷説百物語」の一話を映像化したもの。
昨年3月にWOWOWで放映されたのが初出で、
DVDも発売ずみ。
キャストは
 御行の又一@渡部篤郎
 山猫廻しのおぎん@小池栄子
 山岡百介@吹越満
 言触れの治平@大杉漣

何だか大河ドラマでよく見る顔ぶれである。
渡部は元祖”赤マフラー”時輔(by「北条時宗」)、
吹越は鎌倉6代将軍”許しません!”宗尊親王(by同上)だし、
小池、大杉の両者も去年の「義経」出演が記憶に新しい。

作中での各キャラのイメージだが、
吹越版百介は佐野史郎(by「京極夏彦 怪」)よりも
ずっと原作イメージに近いと思うし、
小池版おぎんもまずまずイメージに近い。
が、
渡部版又一はビジュアル的に原作からほど遠く、
この点では田辺誠一版又一(by「京極夏彦 怪」)の勝ちか。
ただ、キャラの性格付けという点では、
”さすらいの正義の味方”になってしまった田辺版又一よりも
小悪党らしさが出ていた渡部版の方がイメージに合致。

作品全体の完成度は極めて高く、
B級時代劇だった「怪」とは比較しちゃいけないレベル。
(「怪」はあえてB級テイストで作ってるんだろうけどね。)
京極ファンならDVD買って損はない。
京極先生も占い師役でちょこっとだけ出演。
 
なお、続編「巷説百物語 飛縁魔」
先月WOWWOWで放映されてる。
内容と関係ないけど、
渡部篤郎が髪切ってイメチェンしてる。
 
 

映画「姑獲鳥の夏」(角川ヘラルド)
キャスト
 京極堂(中善寺敦彦)@堤 真一
 関口 巽@永瀬正敏
 久遠寺涼子・梗子(二役)@原田知世
 
本作品も既にDVD発売ずみ。
 
この映画、評価が難しい。
原作本を読み込んでる京極ファンならば
映像化が難しそうなシーンをどう表現しているのか
一時も目が離せない、という感じなのだが、
原作を読んでいない方が見に行ったら
訳が分からない映画ということになりそうだ。
実際、
私が昨年の夏に見に行ったときには
周囲に居眠りをしている人の姿がチラホラ。
 
画像が微妙に揺れ続ける箇所があるのも
この映画の特徴で、
たぶん、
関口の目眩を表現しているんだと思うが、
車酔いに弱い私は気持ち悪くなってしまった。
 
疑問に思ったのが(以下ネタバレのため反転)、
ホルマリン漬けの赤ちゃんたち、
全部頭がへこんでいたこと。
涼子さんはあんなにたくさん産んでいたのか?
原作では一人だけで、
後は他の女性が産んだはずなんだけど。

それにしても
原田知世っていくつになっても若い。
それと
ダチュラが栽培されているのが、
原作では病院の庭だったのが、
映画では温室だった。
思わず、
ラベンダーがないかと
探してしまった。(それじゃ「時をかける少女」か。)

 
本作品にも京極夏彦先生が出演、
京極堂と会話を交わすシーンまであった。
何の役だろうかと思ったら
最後のキャストロールで
「傷痍軍人(水木しげる)」と判明。
多々良勝五郎役かと思った。

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