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2006年4月26日 (水)

「功名が辻」第16回「長篠の悲劇」

(今週の「功名が辻」チェック・5段階評価)

○今週の功名度→☆
  長篠の戦があるも,たいした功名なし
○今週の愛情度→☆
  千代が一豊の仕事を妨害,険悪ムードに
○今週の隠密度→☆☆☆☆☆
  六平太が大活躍
○今週の信長度→☆☆☆
  二週ぶりに登場もセリフ少なし
○今週のお笑度→☆☆
  仲間由紀恵に変な顔させてどーすんの?
 
 
 
今回から5段階評価の「功名が辻」チェックを
冒頭に載せることにした。
評判がよくなかったら,来週から元に戻すかも。

今回は信長様が前々々回以来の御登場で,
久しぶりに歴史的ストーリーの展開があった。
もちろん,
今回のタイトルになっている長篠の戦である。

一豊たち秀吉軍は
まず岐阜に行き
他の織田軍と合流するが,
ここで足止めを食らってしまう。

梅雨の雨が降る中,
岐阜城下の宿屋らしき部屋の中で談義する
中村孫平次,堀尾茂助,五藤吉兵衛,祖父江新一郎
そして六平太の5人。
400石の一豊様はこの宿にはいないらしい。
一豊の家臣たちと同じ部屋に押し込められたんじゃ,
孫平次の一豊に対する嫉妬心に
ますます火がつきそうである。
そういえば,
前々回で生じた一豊・孫平次間の冷戦は
まだ解決していないけど,この後どーなるんだろ。
スルーしちゃうことはないと思いたいけど。

なぜ信長様が出撃しないのかといぶかる
孫平次と茂助に対して,
雨が降っているからだと答える六平太。
つまり,鉄砲が使えないからだというわけね。

一方,
岐阜城内では,
信長が秀吉に対して
長篠に鉄砲柵を何日で作れるかを下問。
秀吉は
半日もあれば作れると答えた上で,
家康からの援軍要請が矢の催促だと上申するが,
信長は「いつ出陣するかは雨に聞け。」と回答。
六平太の読みは
ばっちり当たっていたわけだ。

半日で鉄砲柵を作るためには
建築・土木に優れた能力を発揮する源助(旭の夫)が
必要だというわけで
秀吉の命により岐阜から長浜に一豊が使いに出される。
ところが(というよりも案の定かもしれない),
ここで一騒動。
長浜城内での説得の場で,
旭となかが源助の長浜行きに反対しただけでなく,
一豊と同行した千代が反対論に加担してしまうのである。
当の源助は長篠行きに傾いているというのに。

結局,
自分の命に代えても源助を守るという
という一豊の約束と
寧々の口添えにより
源助の長篠行きが決定。
一豊をにらみつける千代がちょっと怖い。

直後,千代は
寧々から別室に呼び出されて
叱責を受ける。
「我が夫を難ずることは許しませぬ。」と千代に言う寧々。
千代を呼んだのは反対論者を説得するためだったとも述べる。
柵がスムーズにできなければ,
織田軍が苦戦して
下手すれば秀吉や一豊の命も危ないわけで,
寧々の怒りは当然というところだろう。

城から家に戻った千代は
フラフラと元気がない。
「さと」(実は小りん)から水をもらって飲んだ途端
吐き気がしたらしく,
その場を立ち去る。
小りん,ついに一服盛ったか,と思いきや,
妊娠の兆候だったのだった。
千代自身はこの時点でまだ気づいていないが。

場面は変わって
長篠で源助の指導の下
雨の中を鉄砲柵作りに勤しむ秀吉軍。

陣屋で鉄砲をいじっていた一豊は
雨を見ていて信長の意図に気がつく。
「そうか!信長様は雨が止むのを待っていたのか!
雨が降っていては鉄砲は使えんからな。」
あの~もしもし,一豊様,
六平太はとうに気がついてたんだけど。
と思ってみていたら,
やはり六平太から
「殿もようやく頭に血が巡ってきましたな。」と
チクリと嫌味を言われていた。

今回の大河では
今までのところ,
一豊はかなり出来る男風になっているが,
原作本(by司馬遼太郎センセイ)では
これと言って取り柄のない
平凡な男として描かれている。
(千代が心の中で
一豊のことを(大した才能もないくせに)と評する
場面すらある。)
大河版の一豊は
原作と違う”出来る男”路線で
このままずっと行くのかと
思っていたんだけど,
今回から
原作にあわせた路線修正(つまり平凡路線)が
始まったのかもしれない。

鉄砲柵は予定通り半日で完成し,
織田軍は武田軍を鉄砲で迎え撃って大勝利を収める。
この辺り,
意外とあっさりとした描かれ方だったが,
主人公の一豊が大した活躍をしないので
仕方がないところか。

ところで
長篠の戦で
織田軍は信長の集めた3000丁の鉄砲により武田騎馬軍団を破った,
という一般に流布している話には
以前から批判が強いようだ。

①織田軍の鉄砲の数は1000丁とみられる。
②信長が他の大名より鉄砲に強い関心を示したことが伺える良質の資料がない。
③武田軍に他の大名に比べて強力な騎馬隊が存在した形跡はない。
④実際に参戦した者の回想に鉄砲の話が出てこない。
 むしろ,長篠の戦というと野戦築城のことが思い出されている。

といった辺りが主な批判点らしい。
そもそも
織田・徳川連合軍は武田軍の倍以上の兵力だった上,
野戦築城(今日の本編では要塞化と言っていたが)して迎え撃ったのだから,
前者が勝ったのはむしろ当然だと言えるのではないだろうか。

 
で,
これを今日のブログのネタにしよう,
などと考えながら番組を見ていたら,
制止を振り切って
柵の様子を見に舞い戻った源助に矢がザクッ!
源助死亡・・・・って何だそりゃ!?
「長篠の悲劇」ってそういうことだったのけ?

私の認識では,
旭の夫は農夫出身であったけれど,
秀吉に取り立てられて武士になり,
後に関白になった秀吉が家康を懐柔するために
旭を後室に送り込む際に離婚させられた,
ということだったはずなんだが。
(「女太閤記」の甚助@せんだみつおも
「秀吉」の仲蔵@岡本健一でもそうだった。)

調べてみると,
朝日姫(←この表記が一般的かな?)の前夫は
佐治日向守とも副田甚兵衛とも言われており,
経歴はおろか名前すらはっきりしないようなので,
農民時代の夫と長浜城時代以降の夫が別人という設定も
あり得るところではあるようだ。
とはいえ,
源助役の役者さんも
こんな形の退場には驚いたんではないだろうか。

六平太から
源助の死を聞かされた千代は
自害を口にする。
当然ながら止める六平太。

お前の中には新しい命が宿っているんだ,
一豊とお前の子だ。
千代の動きを見ていて分かった,
俺は小さいときから千代を見ているからな。

本当に毎度ながら見事です,香川照之氏。
今回は千代・一豊夫婦のやりとりよりも
六平太の語りの方が良かったくらい。
これで秀吉役(by「利家とまつ」)さえ
連想しなければなあ。(←しつこい?)

小りんは
千代の妊娠を知って
一豊宅から去ることを決意。
六平太に向かって一言「あばよ!」と捨てゼリフ。
かっこいい。
(けど,
「あばよ」って
戦国時代にも使われていたのかな?)

この後,
千代,一豊の夫婦は長浜城で旭と面会し,
城の庭で揃って自害しようとするも,
その場に飛び込んできた秀吉が阻止。
秀吉は旭に土下座した上で泣いて詫びるのだった。
過去の感想では
柄本秀吉の批判ばかり書いてきたけど,
今日の演技はちょっと感動させられたなりよ。

それにしても,
一豊が自害寸前まで追い込まれたのは
源助を長浜に連れて行くよう周囲を説得するのに苦労し,
自分の命をかけると言明してしまったせいなんだけど,
源助本人が行く気だったのに説得が難を極めたのは
千代が反対論に加担したことにも一因があるわけで,
今回の千代の言動はマッチポンプである。
先の寧々による叱責は
この辺りも見越していたのかもしれない。

その後も元気のない旭を
見舞いに行った千代は
旭から笑わせてほしいと言われて
自分の家の庭に来るスズメの田吾作(何だ,それ)
の顔まね(?)をしてみせる。
これが今週のギャグらしいが,
仲間由紀恵に変な顔ギャグさせてどーすんのよ,
脚本さん,演出さん。
旭は何だか辛そうに笑っていた(あるいは失笑かも)。

最後に旭の新夫候補として副田甚兵衛が登城。
役者さんは
新御三家(←我ながら古いな)の一人・野口五郎。
新御三家では
郷ひろみが大河に多数出演しているが
野口五郎は「八代将軍吉宗」での
吉宗の次兄・徳川頼職役以来ではなかろうか。
そういえば,
西城秀樹って大河の出演がないよな。

あ,忘れてたけど,
千代の母方の伯父で養父の不破市之丞@津川雅彦が
今回で死去して退場。
大物役者にしては
意外と出番が少なかったけど,
ともあれご苦労様でござった。

次回は第17回「新しきいのち」 
千代に女の子誕生れす。

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コメント

けろりーんちゃんからすごいと聞いていたので,時間を作って,読破にトライしましたが,とても1日では無理です・・・。
GWを使って引き続きがんばります。
これを書いているかわうそさんて何者???やっぱり謎の・・・。

投稿: びる子 | 2006年4月29日 (土) 00時29分

>>びる子様

当ブログにようこそ。
ちょうど新記事を投稿中だったので,
ほとんどリアルタイムにお返事できました。
 
>やっぱり謎の・・・。
象です。
 
このブログ,
たくさん書き散らかしては
いるのですが,
ブログ名どおりに「うそ」も
多いかもしれません。
気軽にサクッと
読み流していただければ
幸いです。

投稿: かわうそ | 2006年4月29日 (土) 00時47分

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