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2006年3月25日 (土)

妖精写真

まずは下の写真をみていただきたい。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/7/71/Cottingley_Fairies_1.jpg

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/d/d1/Cottingley_Fairies_2.jpg

少女と共に妖精が写っている。

この写真は,英国・ブラッドフォード近くの村コティングリーで
1916年から1920年にかけて
いとこ同士である2人の少女が撮影した写真である。
少女たちは以前から妖精に出会ったと周囲に話していたが,
信じてもらえなかったため,
証明のためにカメラを借りて撮影したのだという。

この写真が世に出回ると
その真偽をめぐって激しい議論が起こった。
否定派が,
写真に写った妖精が余りに現代的であることなどを理由に
(伝承上の妖精fairyは,むしろ妖怪的な存在である。)
偽造写真であると主張したのに対し,
肯定派は
二重写しの痕跡がないことや
撮影した十代の少女たちに偽造が無理なことを理由に
本物の妖精写真であると主張した。
特に強行にこの写真が本物であることを主張したのは
アーサー・コナン・ドイル,
つまり「名探偵シャーロック・ホームズ」シリーズの作者である。
ドイルはこれを肯定するために本まで書いている。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487282301X/qid=1143289493/sr=8-5/ref=sr_8_xs_ap_i5_xgl14/503-6881231-8225535

その後,
この写真は肯定派によって
ずっと本物として紹介されつづけた。
私も小学校高学年の頃(70年代後半)に
子供向けの本の中で本物の妖精の写真として紹介されているのを
読んだ記憶がある。

しかし,
80年代に入ってから,
撮影した2人の女性は
写真がフェイクだったことを告白した。
彼女たちは,
本に掲載されていた妖精の絵を紙に写し取って切り取り,
長いピンに貼り付けて地面に刺して留めた上で
自分たちと一緒に撮影していたのだった。
二重写しの痕跡が見つからないのも当然だったわけである。
自分たちの妖精話を信じない大人たちを
ビックリさせようとした小さないたずらが,
ドイルを初めとする著名人が大騒ぎしたために
今日まで伝わるような事件に発展してしまったのだった。

 

以上が世に言う「コティングリー妖精事件」のあらましですが,
最後に一言言わしてください。

・・・写真に写ってる「妖精」,どう見たって平面的じゃん!
絵に決まってるだろーが!
なんでコナン・ドイルがこの写真に引っかかったのか,
私的にはそっちの方が謎です。

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